やあやあ、久しぶりだね!今日はおじさんが大好きなメキシコ料理、タコスについて語らせてもらうよ。

ちょっと聞いてくれよ——最近アメリカのカリフォルニア州フレズノで、タコス店にまつわるちょっと騒がしいニュースがあったんだ。地元で有名な「タコス・エル・カベソン」という店のオーナーが行方不明になって警察が捜索したんだが、無事に発見されたんだ。しかもこの店、立ち退き命令を受けた上に50万ドル(約7500万円!)もの賠償判決まで出ていたというから、なかなかドラマチックな話だろう?

まあそんなニュースをきっかけに、今日はタコスというものをじっくり掘り下げてみようじゃないか。

タコスって何者だ?

タコスとはメキシコ料理の定番軽食で、スペイン語で「taco(タコ)」と書く。実はこの単語、スペイン語で「軽食」そのものを意味するんだよ。つまりタコスというのは「軽食たち」ってことだ。日本語圏では複数形の「タコス」が定着しているわけさ。

メキシコ人の主食であるトウモロコシのトルティーヤに、さまざまな具を包んで食べるのが基本スタイルだ。石灰水で処理したトウモロコシをすりつぶした生地(トルティーヤ・マサ)を薄くのばして、コマルという鉄板で焼いたトルティーヤを使う。北部メキシコでは小麦粉のトルティーヤを使うこともある。

タコスを専門とする飲食店はスペイン語でタケリア(taqueria)と呼ばれる。メキシコ各地に無数にある、まさに国民食の証だよ。

具材の種類が半端じゃない

タコスの具材は「無数に存在する」と言っても過言じゃないんだが、代表的なものをいくつか挙げよう。

  • カルネ・アサーダ:牛肉を小さめのサイコロステーキにしたもの
  • カルニータス:豚肉を蒸し煮にして細長く引き裂いたもの
  • アル・パストール:豚肉を薄くスライスしてドネルケバブのように回転させながら焼いたもの
  • バルバコア:牛タンや羊肉などの蒸し料理
  • フィッシュタコス:白身魚のフライを使うバハ・カリフォルニア発祥のスタイル

さらに昆虫食が盛んな地域ではタコスの具に昆虫を使うこともあるし、ウシの脳や臓物、豚の頭なんていう具材もあるんだよ。おじさんに言わせれば、これこそが本場の食文化というものさ。

おじさんの豆知識コーナー:アル・パストールはレバノン生まれ!

まあ、聞いてくれよ——タコスの具材の中で一番「秘密の出自」を持つのがアル・パストールだ。あのくるくる回る回転焼きの調理法、どこかで見たことない?そう、中東のドネルケバブやシャワルマそっくりだろう?

実はこの調理法、レバノンからの移民がメキシコに持ち込んだものとされているんだ。19〜20世紀にかけてレバノンを中心とした中東からの移民が大勢メキシコに渡り、彼らがシャワルマの調理スタイルを持ち込んだ。それがメキシコで豚肉とチリペッパーを使うようにアレンジされ、「アル・パストール(羊飼い風)」という名前の全く新しいタコスが生まれたんだ。

メキシコ料理の中に、まさかレバノンのDNAが息づいていたとは——食文化の交差点って面白いだろう?

アメリカのタコスはメキシコとは別物!

ここで重要な豆知識をひとつ。今のアメリカで「タコス」と言えば、トルティーヤをU字型に油で揚げたハードタコシェルに、炒めた牛ひき肉・レタス・トマト・チーズを詰めたスタイルが一般的だ。

ところがこのスタイル、1940年代後半に発明されたアメリカ生まれのものなんだよ!本場メキシコのタコスとは似て非なるものさ。ピザがアメリカでアレンジされて独自の進化を遂げたように、タコスもアメリカで独自の形になったわけだ。

アメリカではタコシェルが大量生産の既製品として普及しており、至るところで手軽に食べられるポピュラーな料理として定着している。メキシコ移民が持ち込んだ料理が、数十年でアメリカの国民食のひとつに成長したんだから、食文化の伝播ってすごいよな。

フレズノのタコス騒動が語ること

話を最初のニュースに戻すと、カリフォルニア州フレズノの「タコス・エル・カベソン」は地元民に愛されてきた店だったようだ。しかし立ち退き問題に50万ドルの賠償判決、さらにはオーナーの行方不明という事態に発展した。フレズノ警察が捜索を行い、最終的にオーナーは無事発見されたが、店の行方は不透明なままだ。

こういう小さなタコス屋さんが地域コミュニティにとっていかに大切な存在か、このニュースがよく物語っているよ。アメリカのラテン系コミュニティにとって、地元のタケリアはただの飲食店じゃない。集まりの場所であり、文化の拠り所でもあるんだ。

日本でタコスを楽しむなら

実は日本でも家庭でタコスを作るのはそんなに難しくないんだよ。チリパウダーさえあれば、合いびき肉・玉ねぎ・トマト・レタス・チーズを使ってタコミートが30分ほどで完成する。費用も3〜4人前で800円前後とリーズナブルだ。

トルティーヤが手に入らない場合は、餃子の皮で代用するという手もある。日本の家庭料理の知恵と、メキシコの国民食が合体するなんて、面白いじゃないか。

まとめ

いやあ、タコスひとつをとっても語ることが山ほどあるだろう?メキシコの国民食から出発して、レバノン移民が生んだアル・パストール、アメリカで独自進化したハードタコ、そしてカリフォルニアのタコス屋さんをめぐる人間ドラマまで——食べ物の歴史って、世界中の人々の物語が詰まっているんだよ。

次にタコスを食べる時は、このうんちくを思い出してくれよ。きっといつもより何倍も味わい深く感じるはずさ。

じゃあまた、次回の豆知識コーナーで会おう!