やあやあ、今日のうんちくおじさんはちょっと格闘技の話をしようじゃないか。「格闘技は難しくてよくわからない」なんて言わないでくれよ。今日話す澤田千優という選手、知れば知るほど面白いんだわ。

ONE SAMURAI 1で三浦彩佳を一本に仕留めた!

2026年4月29日、東京・有明アリーナ。ONE Championshipの日本大会「ONE SAMURAI 1」が開催された。その一戦、女子アトム級MMAで澤田千優が三浦彩佳とまみえたわけだ。

結果は第1ラウンド4分33秒、澤田がサブミッション(関節技)で三浦を仕留めて勝利。鮮やかな一本だったよ。

実は試合前日の計量でちょっと面白いやり取りがあったんだよ。澤田が「何でかかるんだろう?」と不思議そうに言ったら、三浦が「あやかロックだけじゃないので」とサラリと返した。お互いの技術への自信が滲み出る、なかなか粋なやり取りだったろう?

澤田千優とはどんな選手なのか?

澤田千優、1997年生まれの28歳。身長150cm、体重51.4kgという小柄な体格ながら、女子アトム級(52.2kg以下)でONE Championshipを主戦場にする日本人ファイターだ。所属はIDEA ASAKUSA / team AKATASUKI。

彼女のバックボーンはレスリング。日本国内で数々のレスリングタイトルを獲得した実力者で、2021年にMMAへ転向した。転向後は修斗女子アトム級王座を獲得し、ONEには2023年2月から参戦している。

ONEでの主な戦績を見てみよう:

  • 2023年2月: ONEデビュー戦でサナーズ・ファイアズマネシュをアメリカーナ(肩固め)で一本勝ち
  • ジヒン・ラズワン、ノエル・グランジャンにも判定勝ちし、8連勝を達成
  • 2025年1月: メン・ボーに判定で敗れ、キャリア初黒星
  • 2025年7月: アルゼンチンのマカレナ・アラゴンを腕十字で一本勝ちして再起
  • 2025年11月: 平田樹との日本対決でONE女子MMA史上屈指の有効打109発(対する平田はたったの3発)を記録するドミネートで判定勝ち

そして今大会直前のONE Fight Night 39(タイ・ピニースタジアム)では、MMA4戦全勝だったナタリー・サルチェード(米国コロラド、33歳)を判定3-0で完封。キャリア通算成績を11勝1敗1分に伸ばしてのONE SAMURAI 1参戦だったわけだ。

サルチェードはどんな選手だったのか

ちょっと聞いてくれよ、このサルチェードという選手がまた面白い経歴の持ち主でね。ブラジリアン柔術の黒帯を持ち、ムエタイのバックグラウンドも持つ。しかも2021年にアリゾナ州立大学で心理学の理学士号を取得し、2025年にはサウスウェスト大学でスポーツ心理学の理学修士号まで取っているんだよ。まさに「頭脳派ファイター」だ。それでも澤田はテイクダウンで終始試合を支配し、完封してみせたわけさ。

うんちくおじさんの豆知識コーナー

おじさんに言わせれば、「アトム級」という名前には面白い由来があるんだよ。

ONE Championshipの「アトム級」は体重52.2kg以下のクラス。「アトム」とはご存知の通り「原子」の意味で、物質の最小単位を指す言葉だ。格闘技の重量階級で最も軽いクラスに「アトム」という名前をつけるのは、「最小にして最強」という意味合いが込められているわけさ。

ちなみにUFCでは同じくらいの体重帯を「ストロー級」(52.2kg以下)と呼んでいる。「藁(わら)」という意味で、これも「細い・軽い」のイメージからきているんだね。同じ体重帯でも団体によって呼び方が違うというのが、格闘技の奥深さを示してるだろう?

そしてONE女子アトム級の現世界チャンピオンはデニス・ザンボアンガ(フィリピン)。澤田千優が目指しているのはまさにこのベルトだ!

レスリング出身がMMAで強い理由、教えてやろう

おじさんが長年格闘技を見てきた経験から言わせてもらうとね、レスリング出身の選手はMMAで強い傾向があるんだよ。これには理由があってね。

試合展開を支配する「テイクダウン能力」

MMAは打撃・組み技・寝技すべてを使う総合格闘技だが、試合がどこで行われるか(立った状態か、地面か)を決める権利を持つ選手が圧倒的に有利だ。

レスリング選手はこの「テイクダウン(相手を地面に倒す技術)」が抜群に上手い。澤田千優が平田樹戦で記録した「有効打109発」も、テイクダウン後のグラウンド&パウンド(地面での打撃)で積み上げたものだよ。対する平田の有効打はたった3発。これがどれほど一方的な試合展開だったか、わかってくれるかな?

実際、UFC(米国の総合格闘技団体)でも歴代チャンピオンの多くがレスリング出身で、カイン・ベラスケス、ダン・ヘンダーソン、ブロック・レスナーなど錚々たる顔ぶれが揃っている。澤田が体現するレスリングの強みは、世界共通のMMAの定石と言えるんだよ。

ONEというユニークな格闘技団体

ONE Championshipは2011年にシンガポールで設立された格闘技団体で、現在はアジア最大規模を誇る。MMAだけでなくムエタイ、キックボクシング、サブミッション・グラップリングと複数のルールセットで試合を行う、世界でも珍しいプロモーションだ。

今大会「ONE SAMURAI 1」でも、澤田のMMA試合だけでなく、武尊やロッタン・ジットムアナノンといった世界的なキックボクシング・ムエタイ選手たちも同じ舞台で戦っている。ただし前日計量では一部の選手が尿比重テストに失格するというハプニングもあったようで、格闘技の厳しさをあらためて感じさせてくれるよ。

まとめ — 次は世界タイトルマッチか!

いやあ、澤田千優という選手、なかなかのもんだろう?身長150cmという小柄な体で、IDEA ASAKUSAやJTTで伊澤星花とも日々しのぎを削りながら、世界最高峰の舞台で着実に頂点を目指している。

世界ランキングは澤田が5位(3位に三浦彩佳)。今回のONE SAMURAI 1での勝利で、ランキングをさらに上げ、現世界チャンピオン・デニス・ザンボアンガへの挑戦権獲得も現実味を帯びてきたはずだ。

まあ聞いてくれよ、格闘技ってのは勝ち負けだけじゃなく、そこに至るまでのドラマが面白いんだ。2021年にMMAへ転向してからわずか数年で世界の舞台に立った澤田千優の物語、これからも目が離せないぞ。おじさんもしっかり応援するからな!