やあやあ、久しぶりじゃないか。今日はね、半導体業界でちょっとした話題になってる「ディスコ」の決算について、おじさんがじっくり語ってやろうと思うんだよ。
「ディスコ?ダンスホールじゃないの?」なんて思ったキミ、甘いぞ。これはね、日本が世界に誇るとんでもない精密加工装置メーカーの話なんだ。まあ、聞いてくれよ。
ディスコという会社、実はすごいんだよ
まずディスコ(証券コード:6146)について説明しておこうか。東京証券取引所プライム市場に上場するこの会社、半導体ウェハーを切断・研削・研磨する精密加工装置と、ダイシングブレードなどの消耗品を製造・販売している企業なんだ。
「半導体ウェハーを切る機械を作ってる会社」って言えばわかりやすいかな。あのスマホやAIサーバーに使われているチップを作るとき、シリコンの円盤(ウェハー)をピシッと切り分ける工程があるんだが、その機械を世界中に売ってるのがディスコなんだよ。
2026年3月期決算、6期連続で最高益更新だぞ
2026年4月22日に発表されたディスコの2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の連結決算、これが実にすごい内容だったんだ。
主要な数字を見てみよう
- 売上高:4,368.89億円(前期比11.1%増)
- 営業利益:1,849.89億円(前期比10.9%増)
- 経常利益:1,849.36億円(前期比9.5%増)
- 純利益:1,355.21億円(前期比9.4%増)
しかも、これで6期連続の過去最高益更新なんだよ!6年間ずーっと記録を塗り替え続けているんだから、たいしたもんじゃないか。
おまけにアナリスト(証券会社の予想屋さんたち)の予想をも上回る結果で、市場関係者がざわついたのも当然だよ。
財務体質もピカピカだ
自己資本比率が78.9%(前期末比3.8ポイント上昇)というのも見逃せない数字だね。総資産は7,434.1億円で、純資産は5,881.25億円。借金が少なく自己資本が厚い、理想的な財務体質を誇っているんだ。
配当金も1株あたり505円(前期比92円増)と、しっかり株主に還元しているのも好印象だよ。配当性向は40.4%だ。
なぜここまで好調なのか?生成AIがカギだ
「なんでそんなに儲かってるの?」って思うよな。答えはシンプルで、生成AI(ChatGPTとかに使われるやつ)の爆発的な普及なんだ。
AIを動かすためには大量の計算が必要で、そのためには高性能な半導体(特にGPU)が山ほど要る。エヌビディアのH100とかBlackwellとか、ああいった最先端チップを作るためにディスコの精密加工装置が引っ張りだこになっているわけだ。
データセンター向けの投資が世界規模で急拡大していて、その恩恵をディスコがモロに受けているんだよ。
株価も絶好調
2026年4月22日の株価は74,830円(前日比+590円、+0.79%)。米国ナスダック指数と半導体株指数(フィラデルフィア半導体指数)がともに13連騰して最高値を更新したことも追い風になってるんだ。
ちなみに2026年3月期第4四半期のアナリスト予想売上高は1,237.66億円だったんだが、これも注目が集まる数字だよ。次の2027年3月期第1四半期の予想は売上高1,061億円(前年同期比18.0%増)、営業利益420億円(同21.8%増)と、さらなる成長が見込まれているんだ。
半導体装置業界のもうひとつの豆知識
ここで少し業界の話をしてやろう。半導体装置メーカーって、世界でも日本勢が非常に強いんだよ。ディスコのような「後工程装置(完成したチップに仕上げる工程)」の分野では、日本企業が高いシェアを持っている。
アメリカのアプライドマテリアルズやKLA、オランダのASMLが前工程(回路を焼き付ける工程)で有名だとすれば、後工程のカットや研削はディスコやTOWA、東京精密などの日本勢の独壇場なんだ。
半導体の製造って、実は前工程より後工程のほうが工程数が多いとも言われている。切る、削る、磨く、検査する——ここに日本の「ものづくり精度」が生きているのさ。
まとめ——ディスコ、まだまだ走り続けるぞ
どうだい、ディスコの決算、なかなかのものだろう?
売上高4,368億円、経常利益1,849億円、6期連続最高益更新——しかも生成AIブームはまだ続いているし、来期も18%増収予想と、勢いが止まる気配がない。
「半導体ブームはバブルじゃないのか?」って心配するキミの気持ちもわかるよ。確かに半導体業界は波が激しいから、ディスコ自身も「業績予想は1四半期先までの開示」に留めているくらいだ。慎重な姿勢も忘れていない。
でもね、AIが世界を変えていく流れは当分止まらないし、その基盤を支える精密加工装置の需要も簡単には萎まないはずだよ。
さあ、これでディスコのことが少しわかったかい?半導体の話は難しそうに見えて、意外と身近な「スマホやAIを支える縁の下の力持ち」の話なんだよ。おじさんはこういう日本企業の頑張りを見ると、なんだか嬉しくなっちゃうね。また面白い話が出てきたら教えてやるから、楽しみにしていてくれよ!
おじさんの豆知識コーナー:ダイシングブレードって何者?
おじさんに言わせれば、ディスコの稼ぎ頭のひとつが「ダイシングブレード」という消耗品なんだよ。直径わずか数センチの薄い円盤状の刃で、半導体ウェハーをミクロン単位の精度で切断するんだ。
面白いのはビジネスモデルさ。プリンターとインクカートリッジの関係に似ていて、装置(プリンター本体)を売った後も、消耗するブレード(インクカートリッジ)が売れ続けるわけ。つまり一度装置を納入したら、そのお客さんとは半永久的に取引が続く「ストック型ビジネス」の要素があるんだよ。これが安定収益の秘密のひとつなんだ。
ちなみに世界の半導体ダイシング装置市場でのシェアは非常に高く、「切る機械といえばディスコ」と言われるほどの地位を確立しているんだよ。