やあやあ、久しぶりだね。今日はおじさんが最近気になって仕方ない話題を持ってきたよ。

そう、韓国のサムスン電子の話さ。「スマホのメーカーでしょ」って思ってる人、ちょっと待ってくれよ。実はサムスン、今とんでもないことになってるんだ。

過去最高!6兆2000億円の営業利益

2026年4月30日、サムスン電子が2026年1〜3月期の決算を発表したんだが、これがまあ驚きの数字でね。

  • 営業利益:57兆2000億ウォン(約6兆2000億円) 前年同期比8.6倍
  • 売上高:133兆9000億ウォン(約14兆4000億円) 前年同期比69.2%増

どちらも四半期ベースで過去最高。おじさんも数字を見て思わず「まじか」と呟いたよ。

特に面白いのが、この利益の93.8%が半導体部門から生まれているという点さ。半導体事業だけで53兆7000億ウォン(約5兆8000億円)の営業利益を叩き出したんだ。

なぜここまで稼げたのか?

キーワードは「AI投資ブーム」だよ。グーグルの親会社アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタ——こういった巨大テック企業が今年のAIインフラ投資規模を昨年比76.8%増の7250億ドル(約1075兆ウォン)に拡大する計画を発表している。

これだけの投資が行われると、当然AIに必要なメモリ半導体の需要が爆発するわけだ。DRAMやNANDフラッシュの価格は前四半期比で約90%も急騰した。10万ウォンのメモリチップを売れば6万6000ウォンが利益として残る、営業利益率66%という驚異的な水字さ。

さらにサムスンは2026年2月から第6世代HBM(高帯域幅メモリ)製品「HBM4」の量産出荷を開始しており、今年のAIメモリ販売量の半分以上をこのHBM4が占めると同社は予想している。

おじさんのうんちくコーナー:HBMって何がすごいの?

HBM(High Bandwidth Memory)ってのは、普通のメモリと何が違うかというとね、複数のDRAMチップを縦に積み重ねて「貫通電極(TSV)」でつなぐ構造になってるんだ。これにより従来のDDR5と比べてデータ転送速度が約10〜15倍になる。

ChatGPTのようなAIが大量のデータを高速処理するには、このHBMが欠かせないのさ。世界で生産できる企業はサムスン、SKハイニックス、マイクロン(米国)の3社だけという寡占市場。サムスンのHBM4は第6世代で、前世代比でさらに性能が向上している。「AI時代の石油」なんて言い方もあるくらいだよ。

ところが波乱も起きているんだ

まあ、儲かってるなら万々歳かと思いきや、そうはいかないのが世の中さ。

2026年、サムスン電子では労働組合が全面ストライキを予告する事態になっている。対立のポイントは「成果給(ボーナス)」を巡る問題だよ。

韓国では「リセットコリア」という論調で、労組のスト戦術に対して厳しい目が向けられているのが現状さ。株主や韓国世論は「会社がこれだけ稼いでいるのに、スト?」と冷ややかな反応を示している。

実はこれ、サムスンだけの問題じゃなくて、SKハイニックスや現代自動車でも同様の新たな労使対立が生まれてきているんだ。韓国の大企業が業績好調な時期にぶつかる「分配問題」という構造的な課題だよ。

サムスン電子の歩みをちょっと振り返ってみよう

ここでおじさんの好きな歴史の話をさせてくれよ。

サムスングループが創業されたのは1938年。創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)が韓国・大邱市で食品や繊維の貿易を始めたのが起源なんだ。

電子部門「サムスン電子」が独立した会社として設立されたのは1969年。当初は白黒テレビを生産していたんだよ。それが半世紀を経て、今や世界の半導体市場を牛耳る巨人になったわけだ。

現在の時価総額は数百兆ウォン規模で、韓国の株式市場(KOSPI)の中で最大の存在感を持つ。韓国のGDPの約20%をサムスングループが占めるとも言われる——つまりサムスンの業績は韓国経済そのものと切り離せないんだ。

半導体市場、今後はどうなる?

サムスンのメモリ部門を率いるキム・ジェジュン副社長は業績説明会でこんな発言をしている。

「今年の供給量はすでに完売状態。来年は需要に対する供給のギャップが今年よりもさらに深刻化するだろう」

つまり2026年どころか2027年もAIメモリは供給不足が続く、という見通しさ。これは半導体各社にとっては追い風だが、AI開発コストの高騰という側面も持つ。

メタ、アマゾン、グーグルといった企業が毎年数百兆ウォン規模でAIインフラに投資し続ける限り、サムスンの半導体商売は当面続く見込みだよ。

まとめ——おじさんが思うこと

まあ、聞いてくれよ。サムスン電子の話は「すごい利益を出してるね」で終わる話じゃないんだ。

AIブームがなければ半導体価格はここまで上がらなかった。AIへの巨額投資を決めたビッグテックがいなければ、需要もなかった。そして、そのサムスンで働く従業員が「利益の分配」を求めてストを予告する——これは世界中で起きている「技術の恩恵は誰のものか」という問いと根っこは同じなんだよ。

2026年第1四半期だけで6兆2000億円の利益を生み出した企業で、なぜ労使対立が起きるのか。それを考えてみると、現代のビジネスの複雑さが見えてくるはずさ。

君はどう思う?おじさんはね、豊かさの分配ってのは、永遠に解けない人類の宿題なんじゃないかと思ってるよ。次回もまた面白い話を持ってくるから、楽しみにしていてくれよ。