やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと地味に見えて、実はとんでもなくすごい金属の話をしようじゃないか。そう、「銅」だよ。
最近ニュースでも銅の価格がざわついてるだろう?JX金属が銅建値を3万円も一気に引き下げたかと思えば、国際市場では1トン当たり13,257ドルまで下落。それなのにUBSみたいな大手金融機関は「銅関連株に注目せよ」と言う。中国の銅在庫が45%も急減してるって話もある。なんだかよくわからん動きをしてるわけだが、それもこれも銅がいかに世界経済に欠かせない存在かってことの証拠なんだよ。まあ、落ち着いて聞いてくれよ。
人類最古の金属、その名は「銅」
銅ってのはね、人類が最初に本格利用した金属と言っていい存在なんだ。その歴史はなんと紀元前8000年にまで遡る。そう、約1万年前だよ。石器時代の次が「青銅器時代」と呼ばれるくらい、銅は文明の礎を作ってきた金属なんだ。
元素記号は「Cu」。これはラテン語の「cuprum(クプルム)」から来ていて、さらに遡ると「cyprium aes(キプリウム・アエス)」、つまり「キプロス島の金属」という意味なんだ。古代フェニキア人がキプロス島で銅を大規模に採掘していたことが、この名前の由来になってるってわけさ。
原子番号は29、周期表では金・銀と同じ11族に属する遷移金属だ。密度は8.94 g/cm³、融点は1084.62℃。硬すぎず柔らかすぎず、加工しやすいという点も古代から愛された理由の一つだよ。
日本と銅の深い縁
おじさんに言わせれば、日本人は銅と特別な関係を持ってきた民族だよ。
日本で銅が最初に使われたのは紀元前300年の弥生時代。そして国内で銅鉱石を初めて産出したのは698年(文武天皇2年)で、因幡国(現在の鳥取県)から朝廷に銅鉱が献上されたという記録が残ってる。
そして歴史的ハイライトが708年(慶雲5年)だ。武蔵国(現在の埼玉県)秩父から銅が献上され、それを使って日本初の流通貨幣とされる「和同開珎(わどうかいちん)」が鋳造された。しかも元号まで「和銅」に改められたんだよ。銅の発見をそれほど国家的慶事として祝ったわけだ。
さらに面白いのが7世紀後半の飛鳥池遺跡(奈良県)から発見された「富本銭(ふほんせん)」。これは和同開珎より古い700年以前の鋳造が確認された銅銭で、遺跡からは大量の溶銅も出土している。7世紀の日本が既に相当の産銅能力を持っていたことを示す証拠だ。
銅のすごさ、数字で語ろう
電気を通す能力は「銀の次」
電気伝導率で言えば、銅は銀に次いで世界第2位の金属だ。しかも銀は超高価だから、実用上「電気を通す金属といえば銅」という話になる。スマホ、パソコン、EVの配線、発電所の送電ケーブル……現代文明のほぼすべての電気系統に銅が使われていると言っても過言じゃない。IACS(国際標準軟銅)では銅の導電率を基準値100%として他の金属を比較するほどだよ。
熱伝導率は401 W/(m·K)
熱の伝わりやすさも驚異的でね、401 W/(m·K)という数値は金属の中でもトップクラスだ。エアコンの熱交換器や瞬間湯沸かし器、鍋などの調理器具に銅が使われるのはこのためさ。
抗菌・抗ウイルス効果
これが近年注目されてるんだけど、銅の表面には「微量金属作用」という抗菌作用が働いている。病原性大腸菌O-157に対する超抗菌性能はもちろん、新型コロナウイルス(COVID-19)の不活化まで実証されているんだよ。病院の手すりやドアノブに銅が使われ始めているのは、まさにこの性質を活用したものだ。
銅価格の今:世界を揺るがす「赤い金属」
最近の銅市場がなぜこんなに注目されてるかというと、銅は「経済の体温計」と呼ばれるほど世界経済と連動しているからだ。
今回、中国の銅在庫が45%急減したというニュースは市場を揺さぶった。中国は世界最大の銅消費国で、EVや再生可能エネルギーのインフラ整備に大量の銅を使っている。在庫が減るということは、それだけ消費が旺盛か、供給が追いついていないかのどちらかだ。
JX金属(JX Metals)が建値を3万円引き下げたのは、この国際価格の変動を日本国内の取引価格に反映したものさ。銅建値というのは国内の銅取引の基準値で、製造業の仕入れコストにダイレクトに影響する。3万円の変動は、電気配線や部品を大量に使うメーカーにとっては無視できない数字だよ。
UBSが銅関連株の選定に動いたのも、長期的な需要拡大シナリオを読んでのことだろう。EV1台には従来のガソリン車の約3〜4倍の銅が必要で、洋上風力発電1基に数十トンの銅が使われる。脱炭素の流れが続く限り、銅の需要は増え続けるという見立てだ。
まとめ:1万年前から未来へ続く「銅」の旅
どうだい、銅ってのがとんでもない金属だってわかってくれたかな。紀元前8000年に人類に発見され、日本では708年に国の元号まで変えてしまい、今も財布の中の硬貨から家の電気配線、スマホの基板まで、あらゆるところで活躍し続けている。
そして今、EVや再生可能エネルギーという新たな時代の波に乗って、銅はまた主役に躍り出ようとしている。1万年の歴史を持つ金属が、これからの未来を支えるというのも、なかなかロマンがある話じゃないかい?
次に10円玉を手にしたとき、ちょっとだけ「これは1300年以上前から日本人が使ってきた金属なんだ」と思い出してくれよ。じゃあ、またうんちくを仕入れておくからね!
うんちくおじさんの豆知識コーナー:硬貨と銅の意外な関係
まあ、これは日本人なら知っておいてほしい話なんだけど、日本の硬貨って実は銅だらけなんだよ。
1円玉だけがアルミニウムで、それ以外はすべて銅を主成分とした合金なんだ。財布の中を見てみなよ、ほぼ銅だらけだよ!
そしてオリンピックの「銅メダル」。実は純銅じゃなくて青銅(ブロンズ)製なんだ。だから英語では「Bronze Medal(ブロンズメダル)」と言う。「Bronze」は青銅を意味する言葉だから、実は正確な表現なんだよ。