やあやあ、今日はちょっとマニアックな話をしようか。軍用機の話なんだけど、これが実に面白いんだよ。まあ、ちょっと聞いてくれよ。
ベトナムが選ぶのはどっちだ?Su-57が世界の注目を集めている
2026年現在、東南アジアのベトナムが航空戦力の大幅強化を計画していて、候補に挙がっているのがフランス製「ラファール」とロシア製「Su-57」の2機種なんだ。インド太平洋の安全保障専門家たちは、ベトナムのこの選択が南シナ海の勢力バランスを根本から塗り替えかねないと分析している。
Zee News(インドの大手メディア)やDefence Security Asia、Mathrubhumi Englishなど複数の専門メディアが一斉にこの問題を報じていて、インドも同様の選択を迫られているという。「India is in a bind(インドは板挟み状態)」という表現まで使われているんだよ。
さてここで、「そのSu-57ってそもそも何だ?」という話をしないといけないよね。おじさんが一から教えてあげよう。
Su-57の誕生秘話 — ソ連崩壊から始まった30年の戦い
Su-57の開発物語は、冷戦の終焉と深く結びついているんだ。
実は1986年、当時のソ連はすでに「I-90(90年代戦闘機)」という計画でミコヤン(後のMiG)が次世代戦闘機の試作機を作っていた。しかし1991年のソ連崩壊でこの計画は完全に立ち消えになってしまったんだよ。
その後1998年、ロシアは改めて次世代戦闘機計画「PAK FA(前線航空部隊の将来航空複合体)」をスタートさせた。目標は、アメリカのF-22ラプターに対抗できるステルス戦闘機の開発だ。スホーイ社が提案したT-50が2002年4月に選定され、初期設計は2004年12月にロシア空軍の承認を受けた。
当初の計画では2007年に初飛行の予定だったが、ロシア初の第5世代ステルス戦闘機開発は難航した。ようやく試作1号機が初飛行を果たしたのは2010年1月29日のこと。初の超音速飛行に成功したのはその翌年、2011年3月9日だった。
そして2017年8月11日、ロシア航空宇宙軍司令官のボンダレフ大将がT-50の制式名称が「Su-57」に決定したと発表。ここで現在の名前が誕生したんだよ。製造はコムソモーリスク・ナ・アモーレ航空機工場(KnAAZ)が担当している。
おじさんが解説するSu-57の凄まじい性能
速度と機動性:アフターバーナーなしで超音速巡航
Su-57が特にすごいのは、アフターバーナー(加力燃焼装置)を使わなくても超音速を維持できることなんだ。最高速度は時速2000km以上。空中での曲芸飛行をこなしながらこの速度を維持できるから、敵のミサイルをかわす能力が格段に高いとされているよ。
コスパが異次元:F-22の5分の1の価格
これがたまらない話なんだよ。Su-57の価格は1機あたり約3440万ドル(約50億円)。一方、ライバルのアメリカ製F-22ラプターは1機あたり約1億4620万ドル(約220億円)もする。Su-57はF-22のわずか5分の1の値段なんだ!ロシア空軍は現在76機を発注しているが、このコストパフォーマンスがベトナムなど途上国にとって大きな魅力になっているというわけだよ。
シリアで実戦試験!Su-57の武器システム
Su-57はシリア内戦中に実戦試験が行われた。具体的には、OFZAB-500焼夷榴弾やODAB-500PMB燃料気化爆弾などの搭載兵器の試験が行われたんだよ。さらに超音速ミサイル技術も並行して開発が進められており、その成果が2020年代初めに発表される計画だったという。
ロシアが実戦環境で最新鋭戦闘機を試験するというのは、開発者にとってリアルなデータが得られる貴重な機会だったわけだ。
MAKS-2019でのサプライズ:NATOがSu-57を買う?
2019年8月にモスクワ郊外で開かれた国際航空宇宙ショー「MAKS-2019」での出来事がまた面白い。ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領がSu-57を並んで視察して、NATO加盟国のトルコが同機を購入する可能性について話し合ったんだよ。
NATO加盟国がロシア製の第5世代戦闘機を購入するなんて、実現すれば前代未聞の出来事だったわけだね。結局この話は実現しなかったけど、Su-57が持つ国際的な訴求力の一端が見えた面白いエピソードだよ。
まとめ:ベトナムの選択が世界を変えるかもしれない
ベトナムの戦闘機選定(ラファール vs Su-57)は、単なる兵器調達の話じゃないんだよ。ロシアとの安全保障関係を維持するか、西側諸国側に軸足を移すか、国家戦略の重大な意思決定なんだ。インドも同じ問題に直面していて、インド太平洋地域全体の安全保障地図がこれによって塗り変わる可能性があるんだよ。
Su-57は開発開始から約28年、試作機の初飛行から16年が経過した。1機3440万ドルというF-22の5分の1のコスト、時速2000km超の超音速巡航能力——このコストパフォーマンスは途上国にとって確かに魅力的だろう。
まあ、軍用機の選定というのは性能だけで決まるもんじゃない。政治・外交・経済——すべてが絡み合っているんだよ。ベトナムの決断をおじさんも注目して見守っていくよ。どうだい、Su-57のこと、少し身近に感じてもらえたかな?
おじさんの豆知識コーナー:ステルスのカギ「RCS」って何だ?
戦闘機のステルス性能を語る上で欠かせない概念が「RCS(レーダー反射断面積)」だよ。レーダー波がどれだけ機体に当たって反射するかを示す数値で、単位は平方メートル(㎡)。RCSが小さいほどレーダーに映りにくい。
F-22のRCSについて、アメリカ側の資料では0.0001㎡程度とされている。これはゴルフボールとほぼ同じ大きさの反射しかないということだ!一方、Su-57のスホーイ設計担当者は「Su-57はF-22の0.3〜0.4㎡に非常に近いステルス性を持つ」と発言している。
Su-57のステルス技術の特徴はこんなところだよ:
「兵器の内部収納」というのが特に重要でね。翼下にミサイルをぶら下げると、それ自体がレーダーに映ってしまうんだよ。Su-57はそれを完全に解決しているわけだ。