やあやあ、今日もおじさんの話に付き合ってくれよ。
まあ、最近「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソンの話題が尽きないんだよ。映画50作目の公開に、ミュージカル化の発表まで飛び出してさ。おじさん、こいつについては語りたいことが山ほどあるんでね、ちょっと聞いてくれよ。
ザ・ロック、その規格外の経歴
ドウェイン・ダグラス・ジョンソン、1972年5月2日生まれの現在53歳。カリフォルニア州ヘイワード出身で、身長196cm、体重117kgという、もはや人間の規格を超えた肉体の持ち主だ。
プロレスラーとして1995年にデビューし、「ザ・ロック(The Rock)」のリングネームで一世を風靡。「The People’s Champion(皆の王者)」「The Great One(偉大な男)」などのニックネームをいくつも持ち、WWEの歴史に名を刻んだ。
映画俳優としては2001年の『ハムナプトラ2』でデビューし、2003年から本格的に俳優活動を開始。そして2022年には年収が約2億3000万ドル(約300億円)に達し、「世界で最も稼いだ俳優」第1位にランクインしてしまった。テキーラブランド「テレマナ(Teremana)」、エナジードリンク「ゾア(Zoa)」など、ビジネス展開も多岐にわたる。
50作目は「ザ・スマッシング・マシーン」——A24との挑戦
最近注目されているのが、ジョンソンの映画出演50作目となる『ザ・スマッシング・マシーン(原題:The Smashing Machine)』(2025年)だ。この作品がただの大作映画と一線を画すのは、製作がアート系スタジオA24であるという点。そう、あの『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』や『ミッドサマー』を世に送り出したスタジオだよ。
ジョンソン本人が自ら演じることを切望したという、マーク・ケアーというMMAファイターを主人公にした作品だ。ケアーは1990年代後半から2000年代初頭にかけて「霊長類ヒト科最強の男」と称された実在の格闘家で、その凄まじいキャリアと人間的な葛藤を描いた作品になっている。
アクションのエンタメ大作が続いていたジョンソンが、なぜA24を選んだのか。それは「ザ・ロック」ブランドを超えた、一人の俳優としての挑戦だったんだろうね。
「ファイティング・ファミリー」がミュージカルに!
今、別の話題でも盛り上がってるんだよ。ジョンソンがプロデューサーを務めた2019年の映画『ファイティング・ファミリー』が、ブロードウェイ・ミュージカル化されることが発表されたんだ。
この作品、知ってるかな? 元々はイギリスの一家族が描かれたドキュメンタリー映画をベースにした実話で、ノリッジ出身の労働者階級の家族がプロレスに打ち込み、娘のサラヤ(後のWWEスーパースター「ペイジ」)がWWEに挑戦するストーリーだ。ジョンソン本人も劇中に「ザ・ロック」として登場しており、プロデューサーとしても深く関わっていた。
プロレスをテーマにしたミュージカルというのは非常に珍しく、ジョンソン自身もこのプロジェクトに強い思い入れがあると語っている。映画が2019年に公開されてから約6年を経てのミュージカル化決定は、この物語の普遍的な感動が評価され続けている証拠だろうね。
アメフトからプロレス、そして俳優へ——挫折の歴史を知れ
ジョンソンの経歴って、華やかな部分ばかり注目されがちだけど、実は挫折の連続でもあるんだよ。
大学時代はアメリカンフットボールの選手として活躍し、カナダのCFLリーグでプロ契約を結んだものの、わずか2ヶ月で解雇。その後、家族の伝統に従ってプロレス界に転向し、1995年にデビューした。
俳優としても最初から順風満帆ではなく、2001年の映画デビューから2003年まで試行錯誤を続け、少しずつ地位を確立していった。『ワイルド・スピード』シリーズや『ジュマンジ』シリーズなど、フランチャイズに参加することで安定した人気を得ながら、同時に『カリフォルニア・ダウン』(2015年)や『モアナと伝説の海』(2016年)といった代表作を積み重ねてきた。
ハリウッド・レポータージャパンによれば、ジョンソンは自らのキャリアについてこう語っている。
「俺たちはザ・ロックをあるレベルにまで押し上げるために努力してきた。次のアーノルド・シュワルツェネッガーにはなれる……しかも、もっとハンサムにね」
何ともジョンソンらしいセリフだろう。自信満々で、でもどこかユーモアがある。
まとめ——「ザ・ロック」はまだ進化中
映画50作目にA24との芸術的挑戦、ミュージカルのプロデュース、プロレス復帰、テキーラとエナジードリンクのビジネス——53歳にしてこの多動ぶりはちょっと常人の域を超えてるよね。
おじさん的には、A24製作の『ザ・スマッシング・マシーン』が特に気になる。エンタメの巨人が、あえてアート寄りの作品に挑む。これが成功すれば、「ザ・ロック」というブランドの幅がさらに広がるはずだよ。
まあ、ドウェイン・ジョンソンという男を「筋肉の俳優」の一言で片付けてたら、その深さを見誤るよ。プロレスラーの家系に生まれ、挫折を乗り越え、50作もの映画をこなしながら年収300億円規模のビジネス帝国を築いた——これだけのストーリーを持つ人間、そうそういないだろう?
次回作がどんな作品になるのか、おじさんは楽しみにしてるよ。君も注目してみてくれよ!
おじさんのうんちくコーナー:三世プロレスラーという奇跡
ドウェイン・ジョンソンがプロレスラーになったのは、単なる憧れじゃないんだよ。なにせ彼は三世プロレスラーなんだから。
祖父はピーター・メイビア(Pete Maivia)——1950〜70年代に活躍したサモア系レスラーで、WWF(現WWE)のヘビー級タッグ王座も保持した伝説の人物だ。父はロッキー・ジョンソン(Rocky Johnson)——1983年にトニー・アトラスと組んでWWFタッグ王座を獲得した、アフリカ系アメリカ人として草分け的存在の選手だよ。
その血を受け継いでリングに立ったジョンソンは、最初は「ロッキー・メイビア」「フレックス・カバーナ」などのリングネームを使っていたが、やがて「ザ・ロック」として自分の流儀を確立した。2000年には自伝『The Rock Says…』を出版し、これがニューヨーク・タイムズのベストセラーにまでなったんだからすごいよね。
プロレスの家系って世界中にあるけど、祖父・父・孫の三世代がすべてトップレベルで活躍したケースはかなり稀有だよ。