やあやあ、今日もおじさんの話に付き合ってくれよ。今回のテーマは「LIXIL(リクシル)」だ。

「リクシル? あのお風呂とかトイレのメーカーだろ?」って思ってる君、そこで止まってたら40点だよ。おじさんに言わせれば、LIXILはもっと奥が深い会社なんだ。まあ、じっくり聞いてくれよ。

LIXILって何者なんだ?

LIXILは日本を代表する住宅設備・建材メーカーで、本社は東京都品川区に置いている。実はこの会社、2011年に5つの大手企業が統合して誕生したんだ。その5社というのが——

  • INAX(イナックス):トイレ・タイル・衛生陶器の大手
  • TOSTEM(トステム):サッシ・玄関ドアの最大手
  • 新日軽(シンニッケイ):アルミ建材メーカー
  • サンウェーブ工業:システムキッチンのメーカー
  • 東洋エクステリア(TOEX):外構・エクステリア製品メーカー

これだけの会社が一度に合体したんだから、業界的にはビッグバンだったよ。現在は「ウォーターテクノロジー事業」「ハウジングテクノロジー事業」「リビング事業」の3本柱で事業を展開している。キッチン・浴室・トイレ・窓・玄関ドア・エクステリアまで、住まいのほぼあらゆる部分をカバーする巨大メーカーというわけさ。

建材業界を揺るがす今の問題

ここ最近、建設・住宅リフォーム業界では原材料の供給不足が深刻な問題になっているんだ。

塗装用シンナーの原料となるナフサ(石油由来の溶剤)の供給が滞り、全国の車体整備工場の99.3%が影響を受けているという調査結果が出た。広島でも業者が「仕事にならない」「完全な死活問題だ」と声を上げており、ホームセンターでも品薄状態が続いている。旭化成の社長も「ナフサ分解プラントの稼働率はもともと低い」とコメントしており、供給正常化の見通しは立っていない状況だ。

「それとLIXILに何の関係が?」って思ったかい? 実は建材や住宅設備の製造・施工にも塗装や表面処理が欠かせない。こうした原材料の供給不安が続く中で、脱溶剤・脱石油素材への技術転換を進めているメーカーが注目を集めているんだよ。

おじさんが掘り下げるLIXILの豆知識

豆知識①:リサイクルアルミ100%の「PremiAL(プレミアル)」

LIXILが開発した「PremiAL(プレミアル)」シリーズは、リサイクルアルミ使用比率100%を実現した建材なんだ。

アルミを新規製造するには、ボーキサイトという鉱石を採掘して電気分解する必要がある。これが大量のエネルギーを消費する。ところがリサイクルアルミを使えば、新規製造に比べてエネルギーを約97%削減できると言われている。LIXILはこれを「循環型低炭素アルミ」と位置づけて、窓サッシなど住宅の建材として商品化している。石油系素材への依存を減らしながら環境負荷も下げる——まさに時代のニーズにピタリはまった技術だよ。

豆知識②:炭素繊維強化樹脂(CFRP)を建材に応用

もう一つ面白い話をしよう。LIXILは炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)を建材に活用する技術の開発も進めているんだ。

CFRPといえば、ボーイング787の機体や高級スポーツカーに使われる超高強度素材だろう? 鉄の約4分の1の重さで、引張強度は鉄の約10倍という素材だ。これを住宅建材に応用するとは、なかなかチャレンジングじゃないか。従来の金属建材より軽くて丈夫な部材が作れるため、耐震性の向上や施工効率化にもつながる可能性がある。航空機技術が家の窓や壁に入ってくる日も、そう遠くはないかもしれないよ。

おじさんの豆知識コーナー:INAXのルーツは大正時代の常滑にあった

LIXILの前身の一つ、INAX(イナックス)の源流は「伊奈製陶株式会社」という名前の会社だ。1924年(大正13年)に愛知県常滑市で創業し、タイルや衛生陶器の製造からスタートしたんだよ。

常滑市といえば、日本六古窯の一つ「常滑焼」の産地として1000年以上の歴史を持つ土地だ。その陶芸の伝統地で積み重ねられた窯業技術が、現代の最先端トイレの礎になっているわけさ。「伊奈製陶」が「INAX」に社名変更したのは1984年のこと。タイルメーカーから総合衛生設備メーカーへと進化する意志を込めた改名だったんだ。

100年前の常滑の窯から始まった技術が、今日のスマートトイレやリサイクルアルミ建材にまで発展してきたと思うと、なかなかロマンがあるじゃないか。

2026年は補助金活用のチャンスだぞ

LIXILが今、積極的に案内しているのが「先進的窓リノベ2026事業」と「みらいエコ住宅2026事業」だ。これは国土交通省・経済産業省・環境省が連携した住宅省エネ化の補助金制度で、断熱性の高い窓への交換やエコ住宅の新築・リフォームに対して補助金が出る仕組みだよ。

特に窓の断熱リフォームは費用対効果が高く、冬の暖房費・夏の冷房費の両方を削減できる。LIXILが推進する内窓「インプラス」を既存の窓の内側に取り付けるだけで、断熱・防音効果が大幅にアップするんだ。リフォームを考えている人は、2026年度の補助金期間中に動くのが賢いよ。

まとめ

「LIXIL」というブランド名を聞いたことはあっても、2011年に5社が合体して誕生した会社だと知ってた人はどれくらいいるだろう? リサイクルアルミ100%のPremiALやCFRP建材といった革新的な素材技術を持ち、国内外で住まいの未来を支えているメーカーなんだよ。

原材料の供給不安が建設業界を揺るがす今の時代だからこそ、石油素材への依存を減らしながら高性能な建材を作り続けるLIXILの取り組みは、業界全体にとっても重要な意味を持つんだ。

君の家のトイレも窓も玄関ドアも、もしかしたらLIXILの製品かもしれないね。今度じっくり見てみるといいよ。そういう小さな発見が、日常を面白くするんだ。おじさんからのうんちく、今日はこれくらいにしておこうか!