やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと建築業界の話をしようじゃないか。
最近、家を建てようとしている人や工務店の人たちが頭を抱えているって聞いたかい?「断熱材が買えなくなるかもしれない」なんて話が飛び交っているんだよ。その中心にいるのが、旭化成建材という会社だ。聞いたことあるかい?
旭化成建材って、どんな会社なんだい?
旭化成建材は、旭化成株式会社が100%出資する子会社で、本社は東京都千代田区神田神保町1丁目105番地、神保町三井ビルディングにある。資本金は30億円で、代表取締役社長は前田栄作さんだ。
主な事業は4つのコア領域に分かれていて、ALC(軽量気泡コンクリート)・基礎・断熱材・構造資材がそれだ。特に有名なのが「ヘーベル™」と呼ばれるALC(軽量気泡コンクリート)と、「ネオマフォーム™」という断熱材だよ。
あのヘーベルハウスの外壁、あれが「ヘーベル」さ。丈夫で耐火性に優れた素材として長年使われてきた建材だね。
今、何が起きているのか?
まあ、聞いてくれよ。2026年に入ってから、旭化成建材は立て続けに重大な発表をしているんだ。
段階的に進む値上げと受注停止
2026年4月14日、旭化成建材は主力商品であるフェノールフォーム断熱材(ネオマフォーム™など)の値上げを発表した。現行販売価格のおおむね20%を「特別調整金」として、2026年5月7日出荷分から一時的に上乗せするというものだ。
さらに2026年4月17日には、「ネオマフォーム™」「ネオマゼウス™」「ネオマフォーム™複合品」および関連副資材の一時受注停止まで発表してしまった。
原因は中東情勢の悪化だ。原材料のコスト上昇・エネルギーコスト・物流費の三重苦が重なって、もう値上げせずにはいられなくなったというわけだね。
フェノールフォームとナフサの深い関係
ここで少し専門的な話をしようか。「ネオマフォーム™」はフェノールフォームという発泡プラスチック系の断熱材だ。この製造にはナフサ(粗製ガソリン)が主原料として使われている。
ナフサは原油を精製して作られるから、中東情勢が不安定になると価格が跳ね上がる。2026年のイラン情勢の悪化がサプライチェーン(供給網)を直撃した結果、断熱材の価格改定や受注制限という事態になってしまったんだ。
旭化成建材だけじゃない。断熱材を取り扱う主力メーカー各社も次々と値上げを発表していて、なんと値上げ幅40%という企業も複数出ているというから驚きだよ。
ヘーベルのALCも知っておこうじゃないか
旭化成建材の断熱材だけが有名なわけじゃないぞ。もう一つの看板商品、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete=軽量気泡コンクリート)「ヘーベル™」についても触れておこう。
ヘーベルは、セメント・石灰・珪砂(けいさ)・アルミニウム粉末などを混合し、高温高圧の蒸気で養生(オートクレーブ処理)して作られる板状の建材だ。内部に無数の気泡が含まれているから「軽量」で、しかも耐火性・断熱性・耐久性に優れているというわけだよ。
旭化成建材は本社近くの「建材ギャラリー」という展示施設で、ヘーベルの歴史や素材を実際に見て触れられる場を提供している。興味がある人は神保町まで足を運んでみるといいよ。
おじさんが気になる「ネオマの家」
旭化成建材はネオマフォームを使った「ネオマの家」という体験型施設も展開していてね。「夏も冬もエアコン1台で家全体が快適」というコンセプトで、高断熱住宅の快適さを実際に体験できるというものだ。
近年の住宅業界ではZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が注目されているが、そのカギを握るのが断熱性能だ。だからこそ、今回の断熱材の受注停止・値上げは建設業界全体に大きな影響をもたらしているわけだね。
これからどうなるんだろうか
おじさんが思うに、中東情勢は一朝一夕には解決しないから、この断熱材問題は2026年を通じて業界を悩ませそうだね。旭化成建材は供給安定化に向けたリソース配分の見直しを進めているというが、一部品種の生産停止まで発表しているのだから、状況は楽観視できない。
家を建てる予定がある人は、早めに工務店や住宅メーカーに相談して、断熱材の調達状況を確認しておくことをおすすめするよ。
建材ひとつが世界情勢と直結している——これがグローバル時代の現実というやつさ。中東の情勢が日本の家づくりに影響を与えるなんて、ちょっと考えさせられる話だろう?
まあ、今日のところはこのくらいにしておこうか。旭化成建材という会社が、私たちの「住む」という営みをいかに支えているか、少しは伝わったかい?次もまたためになる話を持ってくるから、楽しみにしていてくれよ!
うんちくおじさんの豆知識コーナー
フェノールフォームが断熱材の王様と呼ばれる理由
おじさんに言わせれば、断熱材の世界には「熱伝導率」という重要な指標があってね。この数値が低いほど断熱性能が高いわけだが、フェノールフォームはλ(ラムダ)=0.020 W/m·Kという業界トップクラスの数値を誇るんだよ。
一般的なグラスウールが0.038〜0.050 W/m·K程度だから、フェノールフォームがいかに優秀かわかるだろう?
しかも優れているのは断熱性能だけじゃない。フェノールフォームは難燃性にも優れている。フェノール樹脂はもともと非常に燃えにくい素材で、万が一火が近づいても炭化するだけで燃え広がりにくいという特性を持っているんだ。だから高断熱・高気密住宅を目指す建築現場で重宝されてきたわけさ。
断熱材ひとつとっても、こんな奥深い世界があるんだよ。