やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと聞いてくれよ。最近ニュースで「アメリカが1660億ドル超の関税を還付する」なんて話が出てきただろう?これ、物流の世界ではかなり大事な話でね。おじさん、このニュースを聞いてすぐFedExのことが頭に浮かんだんだよ。
FedExって何者なんだい?
まあ、名前くらいは聞いたことあるだろう?でも「宅配便の会社でしょ?」で終わらせるのはもったいない。FedExというのは、1971年にアメリカのフレデリック・W・スミスという男が創設した、世界最大規模の国際物流・宅配便企業だよ。
商業運営が正式にスタートしたのは1973年、テネシー州メンフィスの国際空港から。なぜメンフィスかって?アメリカの地理的な中心に位置しているから、全米どこへ送るにも輸送時間を最適化できるんだ。これ、スミスが意図して選んだ戦略的な立地なんだよ。
1983年には年間売上が初めて10億ドルを突破。そして1994年には「Federal Express」という正式名称を「FedEx」に短縮している。同じ1994年には、世界で初めて輸送企業としてオンライン荷物追跡サービス「fedex.com」を開始した。今では当たり前の「荷物の現在地をネットで確認する」という機能、FedExが先駆けだったんだよ。
現在のFedExのスケールは圧巻だ。
- 対応国・地域数:220ヵ国以上
- 1日の処理荷物数:1,500万件以上
- 航空機数:数百機(世界最大規模の民間貨物航空機群)
- 従業員数:世界中に数十万人
関税還付とFedExの深い関係
さて、本題の関税の話に入ろうか。
2025年から2026年にかけて、アメリカのトランプ政権が課した輸入関税をめぐって大きな動きがあった。裁判所の判決を受けて、アメリカ政府は1660億ドル(約24兆円以上)を超える関税の還付処理を開始したんだ。NHKニュースや英ガーディアン紙が相次いでこれを報じ、トランプ大統領自身も「還付申請をしない企業は覚えておく」とCNBCで発言した。
これ、なんでFedExと関係があるかというと、FedExは世界中の荷物を毎日1500万件以上処理しているわけだろう?その中には当然、アメリカへの輸入品も大量に含まれている。関税が高くなれば国際貿易の荷物が減り、FedExのビジネスにも直撃するんだよ。物流会社というのは、世界の貿易量と運命を共にしているんだ。
FedExが作った「翌日配送」という常識
おじさんに言わせれば、FedExが現代物流に与えた影響は計り知れないよ。
1970年代から80年代、FedExは「Absolutely, Positively Overnight(確実に、肯定的に翌日配送)」というスローガンを掲げた。それまでは「荷物がいつ届くかわからない」が当たり前の時代だったんだ。FedExはそこに速度と信頼性の新しい基準を持ち込んだ。
独自の航空ネットワークを持っているのもFedExの大きな強みだ。一般の国際郵便(EMS)はJALやANAなど旅客機の空きスペースを使うから、フライトキャンセルがあれば荷物が止まる。でもFedExは自社の貨物機を持っているから、外部の影響を受けにくい。最短1〜2営業日での国際配送が可能なのはこのためだよ。
日本とFedExの関係
日本でもFedExは個人事業主から大企業まで幅広く使われている。特に越境EC(海外向けネット販売)をやっているビジネスには欠かせない存在だ。
サービスの種類も豊富でね。
- フェデックス・インターナショナル・プライオリティ・エクスプレス:アジア・北米・欧州へ1〜2営業日以内の午前中(10:30または12:00)に配達
- フェデックス・インターナショナル・プライオリティ:220以上の国・地域へ1〜2営業日
- フェデックス・インターナショナル・エコノミー:急がない荷物向けで2〜5営業日、コストを抑えられる
用途と予算に合わせて選べるのが便利なんだよ。
まとめ
今回のアメリカの関税還付ニュース、「なんか経済の話でしょ」で終わらせてしまうのはもったいない。FedExのような物流の巨人が毎日1500万件の荷物を世界中に届けている、その背景には各国の貿易政策が深く絡んでいるんだ。
1971年にフレデリック・スミスが「翌日に荷物を届けられる」という夢を持ってメンフィスで始めた会社が、今や地球上の220ヵ国以上をつなぐ物流インフラになっている。スケールが違うだろう?
次に荷物を送るとき、あるいは海外から荷物が届くとき、ちょっとだけFedExの歴史を思い出してくれよ。それがおじさんの、今日のうんちくだよ。
おじさんのうんちくコーナー:FedExの超巨大買収劇
まあ、聞いてくれよ。FedExの歴史の中で特に面白いのが買収の話だ。
1989年:フライング・タイガー・ライン買収 この買収でFedExは一気に世界最大級の航空貨物会社に躍進した。ボーイング747貨物機を含む大規模な航空機群と、複数大陸にまたがる仕分け施設を一気に手に入れたんだ。
2016年:TNT Express買収(約7260億円) オランダの国際配送大手TNT Expressを約4,800億円(当時の換算で約7260億円規模)で買収。これがFedEx史上最大級の買収だった。ヨーロッパへの配送ネットワークを一気に強化した戦略的な一手だよ。
たった1つの買収で、事業エリアが大陸丸ごと広がるんだから、世界の物流ビジネスのスケールは想像を絶するね。