やあやあ、みんな!今日はプロ野球観戦でよく耳にするけど、実はちゃんと理解できていない人が多い「失点」について、おじさんがじっくり解説してやろうじゃないか。

野球中継を見ていると「この回、先発の〇〇投手に1失点が記録されました」なんてアナウンスが聞こえてくるよね。でもね、この「失点」って言葉、実はかなり奥が深いんだよ。

「失点」って、そもそも何なんだ?

辞書を引くと、失点には3つの意味があるんだ。

  1. 競技や勝負で点数を失うこと(⇔得点)
  2. 野球で、投手が登板中に相手チームに取られた得点の合計
  3. 職務上の失策・失敗とみなされる事柄(「任期中に大きな失点もなかった」みたいな使い方だね)

今日おじさんが語りたいのは、もちろん野球の話だよ。まあ、聞いてくれよ。

野球での「失点」はシンプルに言うと、相手チームが得点を挙げたとき、いずれかの投手に記録されるものなんだ。得点方法に制約はなく、ヒットだろうがエラーだろうがホームランだろうが、とにかく点が入れば誰かの失点になる。

投手交代があったとき、失点は誰のもの?

ここが面白いところだよ、おじさん的に一番語りたい部分だ。

失点が記録されるのは「得点したランナーを出塁させた投手」なんだ。

具体例で話そう。投手Aがヒットを打たれてランナー1塁の場面で降板。その後、投手Bが登板してさらに2本ヒットを許し、投手Aが出したランナーがホームインしたとする。この場合、失点は投手Aに記録される。投手Bじゃないんだよ。これ、テレビゲームでは後から来た投手の失点にしちゃうケースもあるらしいけど、それは間違いなんだ。

おじさんのうんちくコーナー:NPBの通算失点記録を見てみよう!

ちょっと聞いてくれよ、日本プロ野球(NPB)の通算失点数の記録が面白いんだよ。

順位 選手名 通算失点
1位 米田哲也 1940点
2位 東尾修 1817点
3位 鈴木啓示 1772点
4位 金田正一 1706点

トップは阪急ブレーブスのエースとして活躍した米田哲也投手の1940失点だ。これは1958年から1977年の20年間で944試合に登板した結果なんだよ。失点が多いということは、それだけ長く投げ続けた証拠でもある。通算350勝という偉大な記録の裏側にある数字さ。

「失点が多い=悪い投手」じゃないってことが、この記録からよくわかるだろう?

失点と自責点、この違いを理解すれば野球通だ!

さあ、ここが「失点」を語る上で絶対に外せないポイントだよ。「自責点(じせきてん)」との違いだ。

ざっくり言うと:

  • 失点:相手チームが得点すれば、エラーが絡んでいようと何だろうと記録される
  • 自責点:失点のうち、投手の投球だけに責任がある失点のこと

自責点が記録されないのは主に「エラーが絡んだケース」だ。

エラーが絡んだときの自責点ルール

具体例を挙げよう。2アウトランナー無しの場面で、ショートがエラーをして打者を出塁させたとする。本来ならその打者でアウトになってチェンジだったのに、エラーで延命した形だ。

その後、投手がホームランを打たれて2失点したとしても、自責点は0点になる。

「えっ、そんなの不公平じゃないか!」と思うかもしれないが、野球のルールでは「本来ならば3アウトでチェンジとなっていたため、投手の責任は果たしていた」という考え方をするんだよ。失点は2点記録されるが、自責点は0点。こういう細かいルールが野球の奥深さなんだよ、おじさんに言わせれば。

防御率(ERA)は自責点で計算される

投手の力量を測る指標として最もポピュラーな防御率(ERA: Earned Run Average)は、この自責点を使って計算されるんだ。

計算式はこうだ:

防御率 = 自責点 ÷ 投球回数 × 9

エラーによる失点は防御率に影響しない。あくまで「投手自身の実力による失点」だけで評価するわけだ。だから、守備が上手いチームと下手なチームでは、同じ内容でも投手の防御率が変わってくる場合がある。これはセイバーメトリクス(統計学的野球分析)でも議論される面白いテーマなんだよ。

「失点」という言葉の広がり

それからね、失点という言葉は野球だけじゃなく、政治や経済のニュースでもよく使われるんだ。「首相は国会答弁で大きな失点を犯した」とか「交渉で失点を重ねた」みたいな使い方だね。競技から転じて「ミス・失敗」という意味合いで日常語化しているわけだ。言葉って面白いよね。

まとめ:失点を知ると野球がもっと楽しくなる

どうだい、今まで「失点」をなんとなく「打たれた点数」くらいにしか思っていなかった人も、これで少し見方が変わったんじゃないかな。

  • 失点は「出塁させた投手」に記録される
  • 投手交代があっても責任の所在は変わらない
  • エラーが絡むと「失点」と「自責点」が分かれる
  • 防御率は自責点ベースで計算される

次に野球中継を見るときは、スコアボードの失点数をちょっと意識してみてくれよ。「あの場面のランナー、誰が出したんだっけ?」って考え始めると、野球観戦がグッと深くなるからさ。

おじさんはいつでも、知ってる限りの話をしてやるよ。また一緒に語ろうじゃないか!