やあやあ、久しぶりに会ったね。今日はね、ちょうど世間で話題になってる「全国学力・学習状況調査」について、おじさんがじっくり語ってやろうと思ってさ。
学校に子どもや孫がいる人なら「ああ、あのテストか」って思うだろうけど、実はこれ、知れば知るほど奥が深いんだよ。まあ、聞いてくれよ。
そもそも全国学力テストって何なんだ?
正式名称は「全国学力・学習状況調査」。文部科学省が毎年実施していて、今年——令和7年(2025年)は、4月14日から17日の4日間にわたって全国一斉に行われたんだ。
対象は小学校第6学年と中学校第3学年の全児童生徒。「全員が受ける」、つまり悉皆(しっかい)方式ってやつだね。抽出じゃなくて全員参加というのがポイントだよ。
実施しているのは文部科学省と国立教育政策研究所で、調査内容は大きく2種類に分かれる。
- 教科に関する調査:国語、算数・数学、理科
- 生活習慣や学習環境に関する質問調査:学習意欲・方法・環境、生活の諸側面など
結果は3段階に分けて公表されていて、令和7年度は7月14日に第一段階(正答率・IRT バンド分布等の全国平均)、7月31日に第二段階(全国データに基づく分析結果)が公表された。
今年の大きな変化——英語がオンラインになった!
ここからが今年のキモだよ。おじさんがびっくりしたのはね、今年から中学校英語の調査がCBT(Computer Based Testing)形式になったことさ。
CBTというのは、紙の問題用紙じゃなくてコンピュータ画面で受けるテストのこと。英語の「話すこと」まで評価できるようになったのが画期的でね。さらに児童生徒への質問調査もオンライン化された。山梨県でも同様に、英語と質問調査のオンライン実施が注目されたと報道されているよ。
結果の示し方も変わって、IRT(Item Response Theory=項目反応理論)スコアという方式を導入。これは単純な正答率じゃなくて、問題の難易度を考慮しながら一人ひとりの学力をより精密に測るための統計手法さ。
おじさん流・深掘り豆知識3選
その1:「悉皆調査」に戻るまでの紆余曲折
実はこの調査、途中で全員参加から「抽出調査」に切り替えられた時期があるんだ。民主党政権下の2010〜2012年度は約30%の学校のみを対象にした抽出方式に変更されたんだよ。その後、2013年度に再び全員参加の悉皆方式に戻った。教育政策の変化がそのまま調査方式に反映されるというのが、政治と教育の関係をよく表しているよな。
その2:質問調査には「読書時間」まで含まれている
令和7年度の質問調査では、学力と生活習慣の関連を探るために、普段の読書時間や家庭の蔵書量についての設問も含まれていたんだ。「家に本が何冊あるか」まで聞いちゃうんだから、なかなか踏み込んでるよね。こういうデータが蓄積されることで、「家庭環境と学力の関係」についての分析ができるわけさ。
その3:令和8年度はさらに進化する
文部科学省は令和7年12月5日付けで令和8年度の実施要領を通知済みで、次年度もCBT・IRTの拡充方針が明記されている。「CBT・IRTの意義を最大限反映させ、児童生徒一人一人の学力・学習状況が細やかに分かる結果の示し方とする」と明言しているんだ。また、障害のある児童生徒や日本語指導が必要な児童生徒への配慮も引き続き対応するとされている。
学力テストを「受けっぱなし」にしないために
調査問題と正答例・解説資料は、国立教育政策研究所のウェブサイトで毎年公開されているんだよ。令和7年度分も小学校・中学校の国語・算数(数学)・理科それぞれについて、問題PDF・正答例・解説資料が揃って公開されている。
特に面白いのが中学校理科の問題でね、調査問題PDF内で動画が埋め込まれていてクリックすると動画を閲覧できる仕組みになっている。紙のテストじゃこんなことはできないよな。CBT化の恩恵がこんなところにも出ているわけだ。
まとめ:テストは「結果」より「活用」が大事だぞ
おじさんに言わせれば、全国学力テストの本当の意義はね、点数や順位を競うことじゃない。18年分の膨大なデータを積み上げて、「日本の子どもたちがどんな力をつけて、どんな力が足りていないか」を継続的に把握し、教育政策に活かすことさ。
今年から英語のCBT化・オンライン化が始まって、来年度もさらに進化していく。テクノロジーを使って一人ひとりの学力をより精密に、より公平に測ろうという方向性は、おじさんとしては応援したい取り組みだよ。
さあ、子どもや孫が受けたテストの問題、一緒にやってみるのも悪くないんじゃないかな?おじさん、意外と解けなくて恥をかいたりしてね(笑)。まあ、それも含めて教育ってものさ。またね!
おじさんのうんちく:全国学力テストの歴史、知ってるかい?
この調査が始まったのは平成19年(2007年)のこと。つまり今年で18年目になるんだよ。
もともと日本には昭和30年代にも「全国一斉学力調査」が存在していたんだが、1966年(昭和41年)に廃止されてしまった。その後、学力低下論争が社会問題化したのを受けて、2007年に「全国学力・学習状況調査」として復活したわけさ。
国立教育政策研究所のウェブサイトを見ると、平成19年から令和7年まで年度別に全問題と正答例が公開されていて、過去18年分が蓄積されている。これだけのデータが揃っている教育調査は、世界的にも珍しいレベルだよ。