やあやあ、久しぶりに株の話をしようじゃないか。

2026年4月21日、ソフトバンクグループ(東証プライム:9984)の株価がすごいことになったんだ。終値は5,181円、前日比プラス407円——一日で約8.5%も跳ね上がり、しかも大商いで年初来高値を更新したんだよ。5,000円の大台を一気に突き破ったんだから、市場もザワついたさ。

ロイターや日本経済新聞が一斉に報じたこのニュース、背景にあるのは傘下の英アーム・ホールディングス(Arm Holdings)の株高だ。まあ、聞いてくれよ——ここからがおじさんの本番さ。


ソフトバンクGとアームの関係、ちゃんとわかってるかい?

孫正義が手放さなかった「秘蔵っ子」

アーム・ホールディングスは、スマートフォンからデータセンターまで、世界中の半導体チップ設計の約9割以上がそのアーキテクチャを採用しているという、IT業界の縁の下の力持ちだ。本社はイギリスのケンブリッジにあって、1990年の設立以来ずっと業界を支えてきた。

ソフトバンクグループが2016年にアームを約3.3兆円(当時のレートで約320億ドル)で買収したのは、もう語り草になっているよね。2023年9月にナスダックへ再上場させ、現在もソフトバンクGはアームの約90%超の株式を保有している。つまりアームの株価が上がれば、ソフトバンクGの純資産価値(NAV)が膨らむ仕組みなんだ。

今回の株高はAIブームによるハイテク株への資金流入が追い風になっていて、アームの株高がそのままソフトバンクGの株価を押し上げたというわけさ。

通信子会社「ソフトバンク株式会社」とは別物だぞ

ここで一つ注意しておこう。「ソフトバンクの株」と聞いて混乱する人が多いんだけど、実は2つの上場会社があるんだよ。

  • ソフトバンクグループ(9984) — 孫正義が率いる持株会社、今回話題の本丸
  • ソフトバンク株式会社(9434) — 携帯電話・通信事業の子会社、2018年12月に上場

ソフトバンク株式会社(9434)のほうは、2024年10月1日に1株を10株に分割したことで、株価の水準がガラリと変わっている。株式分割前の2024年度最高株価は2,105円だったが、分割後は218.4円(調整後換算)という水準での取引になっているんだ。こっちは安定した配当銘柄として個人投資家に人気があるね。


おじさん的うんちく——アームと半導体設計の話

うんちくおじさんのひとくち豆知識

アーム(Arm)って会社、名前は聞いたことあるけど何をしてるか知らない人も多いんじゃないかな。

アームは半導体そのものを作るんじゃなくて、チップの「設計図(アーキテクチャ)」をライセンス販売するビジネスモデルなんだよ。AppleのiPhoneに入ってるAシリーズチップも、QualcommのSnapdragonも、みんなアームの設計に基づいている。

世界で1年間に出荷されるアームベースのチップは、なんと約300億個以上(2023年度実績)。スマホ1台に数個使われているから、これだけ数が出るんだ。「チップを売らずに設計図で稼ぐ」——これがアームの強さの秘密さ。

さらに面白いのは、2023年のナスダック再上場時の初値が約63.59ドル(公開価格51ドルに対して約25%高)だったこと。その後AIへの期待から株価は大きく上昇し、2024年にはピーク時に180ドル台をつける場面もあった。ソフトバンクGが9割超を握っているから、アームの株価1ドルの動きがソフトバンクGの保有資産評価額を数千億円単位で動かすこともあるんだよ。


ソフトバンクGの株価、過去との比較で見えてくるもの

PERとPBRから読む「割高」か「割安」か

ソフトバンク株式会社(9434)の株価指標を見ると、2024年度のPER(株価収益率)は18.9倍、PBR(株価純資産倍率)は4.1倍と、5年前の2020年度(PER 13.9倍、PBR 4.4倍)と比べてもそんなに大きくは変わっていない。

ところがソフトバンクグループ(9984)のほうは、アームや傘下のビジョンファンドの評価額次第で純資産価値がドカッと変わるから、普通の株価指標では測りにくい。孫正義さんが「NAV(純資産価値)経営」を掲げているのはそのためで、株価よりもNAVに対するディスカウント率を気にしているんだよね。

株主総利回り(TSR)の推移が物語ること

ソフトバンク株式会社(9434)の株主総利回りは、2020年度が110.9%だったのが2024年度には182.9%まで伸びている。5年で1.65倍以上になった計算さ。ただし比較指標のTOPIXも同期間で189.5%だから、「市場平均をやや下回る」という見方もできる。こういう数字を並べて初めて「本当に良い投資先かどうか」が見えてくるんだよ。


まとめ——おじさんからひとこと

今回の5,181円という年初来高値更新は、アームを軸にしたAI関連銘柄への期待感が一気に噴き出した形だ。孫正義という人物は「300年続く企業を作る」と本気で言っているし、2024年にはAIへの大規模投資戦略を次々と打ち出している。アメリカのオープンAIと組んだ「スターゲート」プロジェクト(米国内AI投資額5000億ドル規模)なんかもその一環だね。

ただし、株価ってのは期待感で先行しやすいものだ。おじさんに言わせれば、一日で8%以上動く銘柄は「チャンスと同時にリスクも大きい」と覚えておいてほしい。アームの株価が下がれば同じだけ逆回転もするからね。

数字と背景をしっかり頭に入れたうえで、自分の目で判断することが大事さ。おじさんの話、少しは参考になったかな?次も面白い話を持ってくるよ、お楽しみに!