やあやあ、久しぶりだね。今日はおじさんが長年ウォッチし続けてきた男の話をしようと思う。そう、日本一有名な起業家のひとり――孫正義さんのことだよ。
最近ニュースでもよく名前を見かけるだろう?「孫正義が惚れ込んだ」とか「孫正義の父の教育方針」とか、話題が尽きない人物だよね。おじさんも長年この人に注目してきたんだが、改めてその半生と今を振り返ってみると、なかなかどうして、ドラマチックな話ばかりなんだよ。
まず孫正義という人間を知ってほしい
孫正義(そん・まさよし)さん、1957年8月11日生まれ、佐賀県鳥栖市出身だ。16歳でアメリカへ渡り、カリフォルニア大学バークレー校を卒業している。そして1981年、わずか24歳のときにソフトバンクを福岡市博多区で創業した。
創業当初の資本金はたった1000万円。従業員はアルバイト2人だけ。そのリンゴ箱の上に立って「わが社は5年後に100億円、10年後に500億円の売上を達成する」と宣言したエピソードは有名だよね。アルバイト2人に「何言ってんだこの人」と呆れられたのも無理はない話だが(笑)。
2024年時点でソフトバンクグループの時価総額はおよそ12兆円超。年間売上高は6兆円規模まで成長した。まさに有言実行を超えた男だよ。
SBIと孫正義の「もう一つの物語」
最近プレジデントオンラインが報じていた「孫正義が惚れ込んだSBI」の話、読んだかい?
SBIホールディングスの北尾吉孝さん、この人もなかなかの曲者でね。もともとソフトバンク出身で、孫さんに「君は経営者として天才だ」と言わしめた人物だ。1999年にソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)を設立し、以降ネット証券の世界で快進撃を続けてきた。
SBI証券の口座数は2024年末時点で1200万口座超。野村證券の約530万口座を大きく引き離す業界トップだ。手数料無料化を打ち出した2023年以降、若年層を中心に口座開設数が爆増した。
ただ、記事が指摘する「カリスマ引退後の巨大リスク」という問題は深刻で、北尾さん個人への依存度が極めて高い組織構造になっているとも言われている。孫さんとSBIの関係は今や少し距離があるが、そもそもSBI誕生の背景に孫正義という存在があったことは、経済史的に面白いエピソードだよ。
天才を育てた父の教育哲学
今回話題になっているもう一つのニュース、「孫正義・泰蔵兄弟を育てた父の教え」も面白い。
孫正義さんの父、孫三憲(そん・みつのり)さんは在日韓国人として佐賀で養豚・パチンコ業などを営みながら家族を育てた人物だ。孫家の教育方針として伝えられているのが主に3点。
- 「お前は天才だ」と言い続ける — 否定ではなく肯定で育てる
- 失敗を責めない — チャレンジすること自体を評価する
- 目標を高く設定させる — 夢を小さくまとめさせない
孫正義さん自身が後年インタビューで語っているが、「父が毎日のように『お前は天才だ』と言ってくれた。最初は恥ずかしかったが、そのうち信じるようになった」という。
弟の孫泰蔵(そん・たいぞう)さんも著名な起業家で、ガンホー・オンライン・エンターテイメントを1998年に創業し、代表作「パズル&ドラゴンズ」を世に送り出した人物だ。兄弟そろって起業家として成功した背景に、父の教育哲学があると言うんだから、育て方って本当に大事だよね。
ソフトバンクビジョンファンドと「AI覇権」への野望
まあ、聞いてくれよ。孫さんの最大の勝負は今まさに進行中なんだよ。
2017年に設立したソフトバンク・ビジョン・ファンドの総額は約10兆円(1000億ドル)。サウジアラビアの政府系ファンドPIFが約4兆5000億円を出資した巨大ファンドで、OpenAIやNvidiaなど数十社のAI関連企業に投資してきた。
孫さんは2024年のインタビューで「AI(人工知能)はあと10年以内に人間を超える」と断言している。そして「ソフトバンクは今後、AIインフラ企業として生まれ変わる」と宣言。2025年には米国でのAIデータセンター建設に向けた500億ドル(約7兆5000億円)規模の投資計画を打ち出し、トランプ大統領と並んで発表する場面も話題になった。
67歳を迎えてなお、この男の野望は1ミリも縮んでいないんだよ。
おじさんからひとこと
ちょっと長くなったが、伝えたかったことはひとつ。孫正義という人間は「時代の先を読む嗅覚」と「バカげた規模の夢」を持ち続けている人物だということだよ。
SBI証券がネット証券のトップに立ったのも、孫家の兄弟が二人とも起業家になったのも、孫正義がARM買収に3.3兆円を投じたのも、全部つながっているんだ。リンゴ箱の上に立った24歳の若者が、今や日本の経済地図を塗り替えてきた。
「まあ俺には関係ない話だな」と思った君、ちょっと待ちなよ。SBI証券を使ってNISAで投資してるなら、君の資産運用の一端はこの物語と無縁じゃないんだよ。おじさんはそういうことが言いたかっただけだよ(笑)。
また面白い話があれば教えてあげるからね。じゃあまたね!
おじさんの豆知識コーナー:孫正義の「300年ビジョン」って何だ?
おじさんに言わせれば、孫正義さんの一番すごいところは「スケールのでかさ」なんだよ。普通の経営者が「10年後の計画」を語るところを、孫さんは「300年後のビジョン」を語る。
2010年に発表したこの「ソフトバンク300年ビジョン」では、3000年まで生き続ける企業を目指すという壮大な目標を掲げた。300年後の未来に役立つ情報インフラを作ることが使命だと言うんだ。
さらに驚くのは、2016年に実行した英ARMホールディングスの買収。金額はなんと3兆3000億円(320億ドル)。これは当時の日本企業による海外M&Aとしては最大規模だったよ。「半導体の頭脳」とも呼ばれるARM設計のチップは、現在スマートフォンの9割以上に搭載されている。AI時代の覇権を握るための布石として、今改めて高く評価されているんだ。