やあやあ、久しぶりに経済の話をしようじゃないか。

今日(2026年4月17日)の東京市場、ちょっとざわついてるね。後場の日経平均が570円安でスタートして、午前中には一時600円超も下落し、5万9000円台を割り込んだんだ。キオクシアHDやSUMCOといった半導体関連銘柄が特に売られたよ。さらに中東情勢を見極めようという動きと原油価格の高止まりが影響して、債券と円まで下落するという、なかなかの荒れ模様になってるわけさ。

まあ、こういう日こそ「日経平均って何者なんだ?」というところから落ち着いて考え直してみるのが、おじさん流だよ。

日経平均株価って、そもそも何なのか

日経平均株価——正式名称は「日経225」——は、東京証券取引所プライム市場に上場している約2,000社以上の中から選ばれた225銘柄の平均株価指数さ。この指数が産声を上げたのは1949年(昭和24年)5月16日。戦後の荒廃から立ち上がろうとしていた日本が、資本市場を整備し始めたころの話だよ。

計算方式はいわゆる「ダウ式」——225銘柄の株価を全部足して、「除数」という特別な数で割る方法さ。この除数、株式分割や銘柄入れ替えのたびに調整されるから、実は「単純な平均」じゃないんだよね。ちょっと複雑だろう?

歴史的な高値と底値

日経平均の最高値は1989年12月29日の38,957円44銭。バブル絶頂期のことだ。あのころ東京の土地の値段が「東京都全体でカリフォルニア州全体が買える」と言われたくらいだからね。

そこから転落が始まって、底値を打ったのが2009年3月10日の7,054円98銭。わずか20年足らずで81%も下落したんだから、株式投資の怖さを思い知らされる数字だよ。

そして2024年2月には35年ぶりにバブル期の高値を更新、2024年3月には初めて4万円台に乗せた。いやあ、長かったよ。

今日の下落、何が原因なのか

今日の下げには複数の要因が絡み合ってる。

① 中東情勢の緊張 イランとイスラエルをめぐる地政学的リスクが再び意識されはじめた。原油の主要産地である中東が不安定になると、投資家は「リスク資産」である株式を売って安全資産へ逃げる動きをとるんだよ。

② 原油価格の高止まり ブレント原油が高水準を維持していることで、企業のコスト増懸念が強まった。特に製造業や輸送コストに敏感なセクターには重くのしかかる。

③ 半導体株の売り キオクシアHD(旧東芝メモリ、2024年10月に東証プライム上場)やSUMCO(シリコンウエハー世界シェア2位)といった半導体関連銘柄が売られた。米中摩擦やAI需要の一服感が意識されたんだろうね。

おじさんの豆知識コーナー:「日経平均の225銘柄、誰が決めてるの?」

おじさんに言わせれば、これを知らずに「日経が下がった」と言ってる人が多すぎるよ!

225銘柄は日本経済新聞社が選定・管理している。「日経」平均と呼ばれるゆえんだね。年に1回(原則10月)に定期的な銘柄入れ替えが行われるんだが、「流動性(売買のしやすさ)」と「業種バランス」が主な選定基準さ。

面白いのは、指数の計算に使う「除数」の現在値。1949年当初は225だったのが、今や27〜28程度にまで小さくなってる(数値は定期更新される)。これは株式分割などで除数がどんどん調整されてきたからで、「平均」という名前なのに実際の計算はかなり特殊なんだよ。

さらに言うと、時価総額が大きい企業ほど影響力が大きい「S&P500方式」とは違い、日経225は株価が高い銘柄ほど影響力が大きいという特徴がある。だから1株10万円を超えるような高株価銘柄1社が大きく動くと、指数全体がグッと動くわけさ。

債券と円も同時に下落する「トリプル安」の構図

今日は株だけじゃなく、債券(国債)と円も下落した。株・債券・通貨が同時に売られる「トリプル安」は、国全体への信頼が揺らいでいるサインとして市場が受け取ることもあるんだよ。

通常、株が売られると「安全資産」の債券に資金が流れ、債券価格は上がる。でも今日みたいに中東リスクと原油高が重なると、投資家はドルに逃げる動きをとる。円もドルに対して売られ、国内債券も売られる——という連鎖が起きやすいんだ。

こういう相場を「リスクオフ+円安」と表現するんだが、日本の場合、円安は輸出企業にはプラスでも、エネルギーや食料を輸入に頼る日本経済全体にはインフレ圧力になるから一概によいとも言えないのが難しいところさ。

キオクシアとSUMCO、なぜ今日特に売られたのか

キオクシアHDはNAND型フラッシュメモリの世界シェアで約20%(2023年時点)を持つ、旧東芝メモリから分離・独立した企業さ。2024年10月に東証プライムへ上場したばかりの比較的若い上場企業でもある。

SUMCOはシリコンウエハーの世界シェアで信越化学工業と合わせて約60%を占める、半導体の「土台」を作っている会社さ。半導体需要に対する懸念が出れば、まっさきに売り圧力がかかりやすい銘柄の一つなんだよ。

まあ、焦らず長い目で見てくれよ

今日の600円超の下落、数字だけ見ると「大変だ!」と思うだろう? でも日経平均が今5万9000円台にあるということは、それだけ高いところにいるということでもある。1989年のバブルピーク時の3万8957円と比べれば、現在の水準は当時の約1.5倍なんだからね。

相場には必ず波がある。中東情勢が落ち着けば、また戻ってくるかもしれない。原油価格が下がれば、企業収益の見通しも変わる。投資の格言で「相場に向かうな、相場と友達になれ」なんて言い方もあるよ。

おじさんが長年の経験から言えることは一つ——「一時の数字に一喜一憂するより、なぜ動いたのかを理解することの方がずっと大切だ」ということさ。

今日の解説、少し難しかったかい?でも「日経平均」が単なる数字じゃなくて、歴史と仕組みを持った複雑な指標だということ、わかってもらえたなら嬉しいよ。また難しそうな経済ニュースがあったら、おじさんに聞いてくれよ!