やあやあ、久しぶりに経済の話をしようじゃないか。
最近ニュースを見ていると「日経平均が最高値を更新した」という話題で持ちきりだろう?おじさんも久しぶりに血が騒いだよ。なにせ34年以上も破られなかった記録が、ついに塗り替えられたんだからね。これは日本経済史上、相当な大事件なんだよ。
バブル崩壊から34年——ついに歴史的瞬間が来た
日経平均株価(日経225)というのはね、東京証券取引所プライム市場に上場する225銘柄を対象にした株価指数のことだ。1950年9月7日から算出が始まった、いわば日本経済のバロメーターとも言える指標なんだよ。
さて、これまでの最高値はいつだったか分かるかい?
1989年12月29日、38,957円44銭——これがバブル経済絶頂期に記録された、日経平均の史上最高値だった。昭和から平成に変わったばかりの頃の話さ。あの頃は東京の地価がニューヨーク全土を買えるとまで言われていた、狂乱の時代だったね。
それが2024年2月22日、ついに34年以上破られなかったこの壁が突破された。さらに2024年3月4日には節目の4万円台を初めて超え、日本中が沸いたわけだ。
なぜ今、最高値更新なのか——半導体とAIが鍵
ちょっと聞いてくれよ、最高値更新の背景には「半導体・AI関連株の大躍進」があるんだ。
QUICK Money Worldの報道によると、今回の上昇局面では半導体やAI関連銘柄が相場を強力に牽引し、注目指標のNT倍率(日経平均÷TOPIX)は15.6倍にまで達している。これは日経平均がTOPIXに比べてかなり割高になっている状態を示しているんだ。なぜかというと、日経平均に採用されている値がさ株(東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連)が急騰しているからさ。
半導体関連株が牽引するワケ
世界的なAIブームが続く中、半導体需要は爆発的に増えている。特にNVIDIAの好業績が市場全体を刺激し、日本の半導体関連企業にも恩恵が及んでいるんだよ。東京エレクトロンは2024年に入ってから株価が大きく上昇し、一時期は年初来で50%以上の上昇率を記録したほどだ。
円安効果も見逃せない
加えて、2024年の為替レートが1ドル=150円前後の円安水準で推移しているのも追い風になっている。輸出企業にとっては海外売上の円換算額が増えるから、トヨタ自動車、ソニー、キヤノンといった大企業の業績が押し上げられるわけだ。
波乱も?中東情勢と日経VIの急上昇
おじさんに言わせれば、手放しで喜べない面もある。
足元では日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)が大幅に上昇しているんだ。これは相場の不安定さを示す「恐怖指数」みたいなもので、週末の中東情勢の変化を市場が警戒している証拠だよ。フィスコの報道でも、この点が明確に指摘されている。
VI(ボラティリティ・インデックス)は通常20前後で推移するが、これが30を超えてくると「市場参加者がかなりビビっている」状態を意味する。地政学リスクがある局面では、いくら好業績でも株価は乱高下しやすくなるから要注意だね。
TVer報道——日経最高値更新の先にある課題
TVerの報道では「日経平均株価が史上最高値を更新、今後は?」という視点で分析がなされている。楽観論ばかりではなく、以下のリスク要因も指摘されているんだよ。
- 米国の利下げ時期の不透明感:FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策が株式市場に与える影響は絶大で、2024年の利下げ回数が市場予想を下回ると調整局面に入る可能性がある
- 中国経済の低迷:日本の輸出先として中国は重要で、中国不動産バブル崩壊の余波が続いている
- 国内の実質賃金の伸び悩み:株高が一般家庭の消費拡大につながるかどうかは別の話さ
まとめ——歴史の転換点に立ち会えている喜び
まあ、最後に聞いてくれよ。
1989年に日経平均が38,957円をつけた時、おじさんはまだ若くて「株なんて関係ない」と思っていたよ。それから34年以上、日本経済はバブル崩壊・リーマンショック・東日本大震災・コロナ禍と、何度も何度も打ちのめされてきた。それでも今、その壁を超えたわけだ。
半導体・AI革命という新しい波、そして日本企業のコーポレートガバナンス改革——これらが重なって、ようやく時代が動いた。NT倍率15.6倍というのは「一部の大型成長株が突出して買われている」状態でもあるから、全ての日本企業が元気になったとは言い切れない。でも確実に、歴史の転換点に立ち会っているんだよ。
君も少し経済のニュースに目を向けてみてくれよ。意外と面白い発見があるからさ。
おじさんの豆知識コーナー
「日経平均」の意外な歴史、知ってたかい?
日経平均は正式名称を「日経平均株価」といい、算出を始めたのは実は日本経済新聞社ではなく、東京証券取引所が1950年に独自算出を開始したのが起源なんだ。その後1970年に日本経済新聞社が算出を引き継いだわけだよ。
もう一つ面白い話をしよう。日経平均の225銘柄は毎年見直しが行われているんだが、採用銘柄に選ばれる(採用期待)だけで株価が上がる現象がある。これを「日経225採用効果」と呼ぶんだよ。市場参加者がインデックスファンドの買い需要を見越して先回りするからさ。
さらに衝撃の事実:バブル期の1989年末の日本の株式市場の時価総額は、世界全体の約45%を占めていたんだ。つまり地球上の株式の約半分が日本にあった時代があったということ。今はアメリカが約60%を占めているから、いかにあの頃の日本が異常な状態だったか分かるだろう?