やあやあ、久しぶりじゃないか。今日はね、電気自動車好きもそうじゃない人も、絶対に聞いておいた方がいい話があってさ。日産が発表したとんでもないニュースについて、おじさんがじっくり語らせてもらうよ。
日産がEVモーターのレアアース使用量を9割削減した件
まあ、聞いてくれよ。2026年に入って日産自動車が明らかにしたのは、電気自動車(EV)の駆動モーターに使うレアアース(希土類)の使用量を従来比で約90%削減することに成功したという話だ。これ、数字で言うと9割減だよ?ちょっと想像してみてくれよ。
日産が開発したのは、ネオジム(Nd)やジスプロシウム(Dy)といったレアアースをほとんど使わない「非希土類磁石」を活用した新型モーターの技術だ。従来のEVモーターでは、強力な磁力を生み出すためにネオジム磁石が不可欠で、1台あたり数キログラムのレアアースが必要だった。それが今回の技術革新で劇的に減らせるようになったわけさ。
なんでそんなにレアアースが問題なの?
ここでおじさんの本領発揮だよ。レアアースって聞くと「珍しい土」ってイメージがあるかもしれないけど、実は地球上の埋蔵量が極端に少ないわけじゃないんだ。問題は採掘・精製できる国が極端に偏っていることさ。
数字を見てみよう。2024年のデータでは、世界のレアアース生産量のうち中国が約60〜70%を占めている。さらに精製・加工まで含めると中国のシェアは実に85〜90%に達するとも言われている。日本や欧米の自動車メーカーにとって、中国からの調達が止まったら一瞬でEV生産がストップしてしまうわけだ。
実際、2010年には中国がレアアースの輸出を制限したことで国際価格が急騰して大混乱が起きた。あのときネオジムの価格は一時1キログラムあたり約500ドルまで跳ね上がったんだよ。普段は20〜30ドル程度なのにね。これが「経済安全保障」という観点でレアアース問題が語られる理由さ。
日産のEV戦略とアリア・サクラの現在地
おじさん的に言わせれば、日産はEVの先駆者としての誇りがあるんだよ。2010年12月に世界初の量産型電気自動車として発売した「リーフ(LEAF)」は、2023年3月時点でグローバル累計販売台数が60万台以上に達した。これは量産EVとして歴史的な数字だ。
そして2021年11月に発売した「アリア(ARIYA)」は日産初の電動クロスオーバーSUVで、一充電走行距離は最上位グレードで610km(WLTCモード)。さらに2022年5月に発売した軽EV「サクラ(SAKURA)」は、2022年度の日本国内軽自動車販売台数で1位を獲得するという快挙を達成した。
レアアース削減技術が変えるEVの未来
今回の「レアアース9割減」の技術が量産車に搭載されると、何が変わるかというと——
- コスト削減: レアアース磁石は高価なため、使用量減でEV価格が下がる可能性
- サプライチェーンリスクの低減: 特定国への依存度が下がる
- 資源の持続可能性: 採掘による環境負荷の軽減にもつながる
2026年5月21日には「第54回アジア・太平洋研究会」で「経済安全保障のカギを握る鉱物レアアース」と題した講演が行われる予定で、三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員の嶌峰義清氏が解説するそうだよ。それだけ今、この問題が政策・産業界で真剣に議論されているということさ。
まとめ:EVはモーターだけじゃなく資源問題も面白い
どうだい、日産のEVニュースひとつとっても、こんなに深い話があるんだよ。電気自動車って「エコで静か」ってイメージだけど、その裏には地政学リスクや深海資源探査まで絡んでいる。おじさんはね、技術の進歩って単に「便利になる」だけじゃなくて、世界の資源争奪や国家戦略とも地続きなんだということをいつも頭に置いてほしいと思ってるんだよ。
日産がレアアース9割減を達成したことは、単なる技術ニュースじゃない。日本の経済安全保障にとって本当に意味のある一歩なんだ。次にアリアやサクラを見かけたとき、ちょっとだけそんなことを思い出してくれると嬉しいね。じゃあまた、うんちく話を持ってくるから待っててくれよ!
おじさんの豆知識コーナー:深海の泥にレアアースが眠っている!
ちょっと聞いてくれよ、これが面白いんだ。最近ニュースで話題になった海洋調査船「ちきゅう」、知ってるかい?独立行政法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用するこの船、全長210メートル、総トン数57,087トンという巨大な掘削船なんだが、南鳥島(東京都小笠原村)の排他的経済水域(EEZ)内の深海底でレアアースを大量に含む泥を発見・採取することに成功しているんだよ。
2013年に東京大学の加藤泰浩教授らが発表した研究では、南鳥島沖の水深約5,600〜5,800メートルの海底に、日本の国内消費量の数百年分に相当するレアアースが埋蔵されている可能性があると明らかにしたんだ。ただし深海採掘はコストが非常に高く、技術的なハードルもある。だからこそ日産のような「そもそもレアアースをあまり使わない」技術が重要になってくるわけさ。なかなか一筋縄じゃいかないのが資源問題の面白いところだろう?