やあやあ、今日はちょっとしみじみした話をしようかね。

テレビ朝日の長寿番組『徹子の部屋』の傑作選で、「お母さん役でも愛されて」と題した特集が放送されたんだ。野際陽子さん、大原麗子さん、市原悦子さん、佐々木すみ江さんといった名優たちが、母親役を演じた姿で改めてスポットライトを浴びてね。おじさん、久しぶりに大原麗子さんの名前を見て、胸がじんとしたよ。

まあ、聞いてくれよ。大原麗子さんというのは、本当に時代を超えた女優なんだ。

大原麗子という女優の軌跡

大原麗子さんは1946年11月7日、東京都杉並区生まれ。本名は大原美江という。1965年に東宝シンデレラコンテストで審査員特別賞を受賞し、翌1966年に東宝映画『異常な彼女』で映画デビューを果たした。当時19歳の出来事だよ。

その後、映画・テレビドラマを問わず幅広く活躍し、1970年代から1980年代にかけては日本を代表する美人女優として一時代を築いた。フジテレビ系ドラマ『赤い疑惑』(1975年)では山口百恵さんと共演して視聴率30%超えを記録、まさに国民的女優の地位を不動のものにしたんだね。

NHK大河ドラマ『花神』(1977年)にも出演するなど、その演技の幅は広く、時代劇から現代ドラマまでこなした。映画出演作は50本以上、テレビドラマ出演作は100本を超えるとも言われているんだ。

伝説のCMと「少し愛して、なが〜く愛して」

おじさんに言わせれば、大原麗子さんの名前で真っ先に思い浮かぶのは、あのサントリーウイスキー「オールド」のCMだよ。

1978年から放映されたこのCMで大原さんが語りかけるように言ったセリフ、「少し愛して、なが〜く愛して」は、当時の日本社会に強烈なインパクトを与えてね。このCMは翌年の広告電通賞を受賞し、1980年代においても繰り返し「印象に残るCM」として語り継がれる名作になった。

ウイスキーの広告でこれほどまでに女優の色気と知性を表現したCMは、前にも後にも類を見ないとおじさんは思うよ。

おじさんのうんちくコーナー

「徹子の部屋」の歴史と大原麗子さんの関係

『徹子の部屋』は1976年2月2日に放送開始した長寿トーク番組でね、2023年時点でゲスト出演数が延べ9,000組以上という驚異の記録を誇る番組なんだ。司会の黒柳徹子さんは2024年に90歳を迎えてもなお現役で、この番組自体がひとつの「生きた文化財」と言っていい。

大原麗子さんはこの番組に複数回出演しており、ウイスキーCMの話や女優としての苦労、プライベートについて語り合っていた。そういう「お茶の間との距離感」が大原さんの魅力でもあったんだよ。

ちなみに今回の傑作選で特集された野際陽子さんといえば、1992年放映のTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で演じた「冬彦さんのお母さん」役が有名だね。息子・冬彦(演:佐野史郎)を溺愛する過干渉な母親像が話題を呼び、「冬彦さん」というワードが当時の流行語にもなった。同ドラマの平均視聴率は25.5%を記録した社会現象だったよ。

晩年と惜別——2009年8月の悲報

大原麗子さんの晩年は、病との闘いの歴史でもあった。1990年代にギラン・バレー症候群を発症し、その後遺症と長く向き合い続けた。ギラン・バレー症候群というのは、免疫系が末梢神経を誤って攻撃してしまう難病で、手足の麻痺や歩行困難を引き起こす。治療が進んでも後遺症が残ることがある、厄介な病気なんだ。

それでも大原さんは女優として復帰の意欲を持ち続けた。しかし2009年8月2日、東京都内の自宅にて62歳という若さで亡くなられた。その訃報は日本中に衝撃を与え、テレビ各局がニュースで取り上げ、追悼特集が相次いで組まれたんだ。

「お母さん役」という演技の深み

今回の『徹子の部屋』傑作選が「お母さん役でも愛されて」というテーマを掲げたのは、おじさん的にとても興味深いと思ってね。

大原麗子さんは、その美貌ゆえに「美しいヒロイン」役のイメージが強いが、実はキャリアの中で母親役にも取り組み、その深みのある演技で視聴者を惹きつけた。美人だから「母親役が似合わない」なんていう固定観念を軽々と超えてしまうのが、本物の女優の凄みというものだよ。

市原悦子さん(1936年生まれ、2019年没)もまた今回の特集に登場した名優で、「家政婦は見た!」シリーズで1983年から2008年の25年間にわたって市井の人々の人間模様を描き続けた。佐々木すみ江さんも舞台・映画・テレビで半世紀以上活躍した芸歴の持ち主だ。これだけの顔ぶれが並ぶと、昭和・平成の女優陣がいかに豊かだったかがわかるよね。

まとめ——時代を超える「本物」の輝き

おじさんがこうして改めて大原麗子さんを語っていると、「時代を超えて語り継がれる女優」というのは一朝一夕には生まれないんだということを実感するね。

1966年のデビューから2009年の逝去まで、43年にわたって日本のエンターテインメント界に刻んだ足跡は、今もテレビの傑作選という形で人々の記憶に呼び起こされる。それが何よりの証拠だよ。

『徹子の部屋』のような長寿番組が時代のアーカイブとして機能しているのも、素晴らしいことだと思う。過去の名場面が「今」の視聴者に届くことで、大原麗子さんのような女優の魅力が次の世代にも伝わっていく。

まあ、今夜はちょっと昔の名ドラマでも引っ張り出して見てみるのもいいんじゃないかい?おじさんは「赤い疑惑」でも流しながら、一杯やろうかと思ってるよ。