やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと物騒な話をしようと思ってさ。
「ホルムズ海峡封鎖」って言葉、最近ニュースでよく聞くだろう?でもさ、テレビや新聞でさらっと流れていくだけで、「結局どういうことなの?」ってなってる人、多いんじゃないかな。おじさんに言わせれば、これは日本に直結する超重大案件なんだよ。まあ、最後まで聞いてくれよ。
ホルムズ海峡って、どこにある何者なんだ?
まず地理の話からいこう。ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐ細長い水路でね、北側がイラン、南側がオマーンとアラブ首長国連邦(UAE)に挟まれている。最も狭い部分はわずか約54キロメートルしかないんだ。東京から横浜の距離が約30キロだから、まあそれより少し広いくらいだよ。
そして、ここが世界最重要の石油輸送路になっている。
- 1日あたり約2,100万バレルの原油がここを通過(2023年時点)
- これは世界の石油海上輸送量の約20〜21%に相当する
- 世界のLNG(液化天然ガス)輸送量の約30%もここを通る
たった54キロの海峡が、世界経済のこれだけの部分を支えているわけだ。すごい話だろう?
日本にとってのリアルな危機
ここが重要なんだが、日本との関係を考えてみてくれ。
日本が輸入する原油の約90%以上が中東からやってきている。そして、その中東産原油のほぼすべてがホルムズ海峡を通っているんだよ。2023年の経済産業省のデータでは、日本の原油輸入の1位がサウジアラビア(約40%)、2位がアラブ首長国連邦(約24%)、3位がクウェート(約9%)と続く。全部ホルムズ海峡の向こう側の国だ。
封鎖されたら?そう、日本は数週間で石油の備蓄が底をつき始める。国家備蓄は約145日分あるとされているが、民間備蓄も合わせた上での話だ。長期封鎖になれば経済は大打撃を受ける。
今、何が起きているのか
2025年から2026年にかけて、米国とイランの関係は再び緊張が高まっている。トランプ政権がイランの核開発に対して強硬な姿勢を取り、イランは「いざとなればホルムズ海峡を封鎖する」という伝家の宝刀をちらつかせてきた。
2026年4月、ロイター通信が報じたニュースが興味深い。イランが米国との協議を条件に、ホルムズ海峡のオマーン側海域での自由な航行を容認する方向で動いているというんだ。つまり、完全封鎖ではなく、抜け道を一本だけ残す形で交渉カードとして使おうとしている可能性があるわけだ。
一方で国連では、中国とロシアが拒否権を行使して中東緊張緩和のための決議を阻んでいる。日本経済新聞が2026年4月に報じたが、中国とロシアは「緊張激化を回避するため」と説明しているが、実際には米国主導の動きへの牽制という見方が強い。
過去のホルムズ危機から学ぶこと
これまでホルムズ海峡が本当に危機的状況になったことが何度かある。
タンカー戦争(1984〜1988年)
イラン・イラク戦争の末期、両国が互いの石油タンカーを攻撃しまくった時期だ。この間、撃沈・損傷を受けたタンカーは数百隻にのぼった。原油価格は乱高下し、日本も影響を受けた。
2019年のタンカー攻撃事件
日本の海運会社「国華産業」が運航するタンカー「コクカ・カレイジャス」が、2019年6月にオマーン湾で攻撃を受けた。米国はイランの仕業と断定、イランは否定した。このとき安倍首相(当時)がちょうどイランを訪問中という間の悪さで、世界に衝撃を与えた。
日本はどう動くべきか
おじさんに言わせれば、日本がやるべきことは3つだ。
- エネルギー源の多様化を急ぐ — オーストラリア、アメリカ(シェールオイル)、アフリカからの調達を増やす
- 再生可能エネルギーの比率を上げる — 2030年目標36〜38%(日本政府目標)を前倒しで達成する
- 外交チャンネルを複数持つ — 米国一辺倒ではなく、イランとも独自の対話ルートを持つ
日本はかつて1979年のイラン革命後も、欧米と歩調を合わせながらも独自のエネルギー外交を展開して関係を維持してきた。この「したたかさ」が今こそ必要なんだよ。
まとめ
ホルムズ海峡封鎖というのは、遠い中東の話じゃなくて、君の毎日のガソリン代や電気代、食料品の値段に直結する話なんだよ。54キロの海峡が世界の石油の20%以上を飲み込んでいて、日本の原油の90%以上がそこを通っている——これだけで、どれだけ重大な問題かわかるだろう?
今のところ、イランも米国も「完全封鎖」には踏み切れない事情がある。でもその均衡がいつ崩れるかは誰にも分からない。ニュースをただ眺めるんじゃなくて、「これが自分の生活にどう影響するか」を考えながら見てみてくれ。それがおじさんからのお願いだよ。
じゃあまた、次のうんちくで会おう!
おじさんの豆知識コーナー:ホルムズ海峡封鎖、実は難しい?
まあ、聞いてくれよ。「封鎖」と言っても、実は簡単な話じゃないんだよ。
ホルムズ海峡には、国際法上定められた「通過通航権」というものがある。1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)で定められたこの権利、国際海峡においてはすべての船舶と航空機が「継続的かつ迅速な通過」をする権利を持つとされているんだ。
イランも2007年にUNCLOSを批准している……と思いきや、実はイランは署名はしているが批准はしていない。だから「俺には関係ない」と言い張ることも理論上はできるわけだ。
ただし、実力で封鎖しようとすれば、米海軍第5艦隊(バーレーン拠点)が黙ってはいない。現在、第5艦隊は空母打撃群を含む相当な戦力をこの地域に展開している。過去1984〜1988年の「タンカー戦争」でも、イランが攻撃してきたタンカーに対し米軍が護衛を行った。完全封鎖は事実上、米国との全面戦争を意味するから、イランも本気では踏み切れない——これがおじさんの読みだよ。