やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと込み入った話をしようと思ってさ。
ダイハツ工業。軽自動車といえばこの名前が真っ先に出てくる人も多いだろう?でも最近、なかなか穏やかじゃない話題が続いていてね。おじさんも「こりゃ黙ってられんな」と思って、腰を上げたわけだよ。
まずは今の「ダイハツ問題」をおさらいしよう
2024年に発覚した認証不正問題は記憶に新しいと思うんだけど、余波はまだ続いているんだ。今年2026年に入ってからも、関東運輸局がダイハツ系の販売店に対して重大な処分を下している。
具体的に言おう。茨城ダイハツ販売の日立店が「不正車検」を理由に、指定自動車整備事業の指定を取り消されたんだよ。これ、どれだけ重い処分か分かるかい?
指定自動車整備事業者というのは、国から「車検をやっていいですよ」とお墨付きをもらった工場のことだ。その指定を剥奪されるというのは、もう車検ができなくなるということ。事業者にとっては致命的な処分なんだよ。
さらに同じ時期、南アルプス市の自動車整備事業者に対しても「保安基準適合証の交付停止命令」を140日間という処分が下されている。保安基準適合証というのは、車が安全基準を満たしていることを証明する書類でね、それを140日も発行できなくなるわけだ。これも事実上の営業停止に近い話さ。
ダイハツの歴史と軽自動車への貢献
ちょっと聞いてくれよ、せっかくだからダイハツの話を深掘りしてみようじゃないか。
ダイハツ工業の創立は1907年(明治40年)だ。大阪の発動機製造株式会社としてスタートして、なんと117年以上の歴史を持っている。社名の「ダイハツ」は「大阪の発動機」を縮めたものだよ。
トヨタ自動車の完全子会社になったのは2016年のこと。それ以前から資本関係はあったんだが、2016年に完全子会社化されて今に至っている。
軽自動車の国内販売台数で見ると、ダイハツはスズキと長年にわたって1位・2位を争い続けている老舗中の老舗だよ。2023年度の国内軽乗用車販売台数はスズキに次ぐ2位だったが、認証不正問題の影響で2024年は大きく落ち込んだ。その回復途上にある今、こういった不正車検問題がまた出てきてしまっているわけだ。
一方で夢のある話もある――「マッドマスターC」を知っているかい?
おじさんに言わせれば、ダイハツには落ち込む話だけじゃないぞ。ちゃんとワクワクする話もある。
「ムービングエコS:マッドマスターC(Mud Master C)」というコンセプトモデルがあってね、これが軽トラックの概念を覆すような一台なんだよ。
スペックを聞いてくれよ:
- 最低地上高:370mm(通常の軽トラは約175mm前後だから、倍以上だ!)
- パートタイム4WD採用
- カクカクした無骨なデザイン
- 本格オフロード走行を想定した設計
地上高370mmというのがどれだけすごいか、ちょっと比較してみようか。本格オフロード4WDとして有名なトヨタ・ランドクルーザー70系の最低地上高が約210mm。マッドマスターCはそれより160mmも高いんだよ!
現時点ではコンセプトモデルだから市販の話はまだ先かもしれないけど、「軽トラでここまでやるか」という心意気は評価したいよね。農業や林業、アウトドア愛好家にとってはたまらない一台だ。
「軽自動車」という文化、ダイハツが育てたもの
日本の軽自動車規格、つまり「排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下」という現行の規格が定着したのは1990年のことだよ。
軽自動車は日本の道路事情と税制に合わせた、世界でも珍しい独自のカテゴリーなんだ。2023年の軽自動車の国内新車販売台数は約185万台で、これは国内新車販売全体の約38%を占めている。つまり日本で売れる新車の約4割が軽自動車というわけさ。
ダイハツは長年この市場を牽引してきた。ムーヴ、タント、ミラ、ハイゼットシリーズ……多くの人の生活に溶け込んだ車を世に送り出してきた会社なんだよ。
おじさんのまとめ
不正車検の問題は本当に深刻だよ。車の安全は命に関わる話だからね。茨城の日立店の指定取消し、南アルプス市の140日間の業務停止、これは氷山の一角であってほしくないけど、業界全体への警鐘として受け止めないといけない。
一方で、マッドマスターCのような挑戦的なモデルを生み出すクリエイティビティはダイハツの持ち味だと思うんだよね。
信頼を取り戻すのは地道な仕事の積み重ねしかない。おじさんは日本のものづくりを信じているから、ダイハツには本当に立て直してほしいと思っているよ。
まあ、車を買うときは整備記録をしっかり確認して、信頼できるお店を選ぶこと。これ、おじさんからの大事なアドバイスだよ。じゃあまた!
おじさんのうんちくコーナー:「車検」って何のために始まったの?
日本で車検制度が始まったのは1951年(昭和26年)のことだよ。道路運送車両法が施行されたのがこの年でね、まだ戦後間もない頃に「安全な車が走れる社会を作ろう」という目的で導入されたんだ。
最初は3年ごとの検査だったのが、今は新車から3年後、その後は2年ごとというサイクルに落ち着いている。ちなみに軽自動車も普通車も、この周期は同じだよ。
世界的に見ると、日本の車検制度は非常に厳しい部類に入る。アメリカでは州によっては車検そのものがない場合もあるし、ヨーロッパでも日本ほど細かくない国が多い。だからこそ日本の中古車は品質が高いと世界から評価されているわけだ。その信頼を不正で崩すのは、本当に許せない話だよ。