やあやあ、久しぶりに腹が立つニュースを見てしまったよ。
JR東日本の無人駅にあるトイレで、トイレットペーパーが設置されていない——そしてJR東日本が示した「対処法」が「自分で用意してください」だというんだ。いやもう、これは笑えないよ、まったく。
無人駅のトイレ問題、いったい何が起きているのか
JR東日本は現在、1,647駅(2024年3月末時点)を管轄しているんだが、そのうち無人駅は年々増加していてね。地方の駅を中心に、駅員を置かない「無人化」がどんどん進んでいるんだ。
無人化すれば人件費は削減できる。でも駅舎の維持管理はどうするのか?トイレの清掃は?トイレットペーパーの補充は?——そういった問題が、今まさに全国各地で噴出しているわけだよ。
チバテレのニュースでも取り上げられていたが、実際に「無人駅のトイレにトイペがない」という状態が報告されていて、ネット上では「絶望感やばそう」という声があふれている。まったくそのとおりだよ、おじさんもそう思う。
鉄道会社vs自治体、コスト押し付け合いの実態
さらに問題を複雑にしているのが、「駅のトイレは誰が管理するのか」という責任の所在なんだ。
弁護士JPの報道によれば、鉄道会社と自治体の間で維持管理コストの「押し付け合い」が起きているという。JR東日本は「駅の施設はうちが管理する、でもコストは限界」、自治体は「駅は鉄道会社の施設でしょ」——こういう構図が全国あちこちで起きているんだ。
JR東日本の2024年3月期の連結営業収益は約2兆9,000億円。決して赤字の会社ではない。それでもトイレットペーパー1つ置けないのは、仕組みの問題であって、単純にお金がないという話でもないんだよね。
JR東日本が歩んできた道と、今の現実
1987年4月1日、国鉄(日本国有鉄道)の分割民営化によって誕生したJR東日本。正式名称は「東日本旅客鉄道株式会社」で、首都圏・東北・甲信越・新潟エリアを中心に営業している。
営業キロは約7,401km(2024年3月末)で、在来線・新幹線合わせて1日の平均輸送人員は約1,700万人。東京駅、新宿駅、渋谷駅などのターミナルは世界でも屈指の乗降客数を誇る巨大インフラだ。
おじさんに言わせれば、こういった大都市圏の稼ぎがあるからこそ、地方の赤字路線を維持できているわけだよ。でも実態は、その「維持」すらギリギリになってきている。
地方路線が直面する厳しい数字
JR東日本が2022年に開示した路線別の収支データでは、利用者数が少ない地方路線の「収支係数」が驚くべき数値を示していた。収支係数とは、100円の収入を得るためにかかるコストのことで、例えば花輪線の十和田南〜好摩間では収支係数が「5,109」——つまり100円稼ぐのに5,109円かかっているんだ。
山田線の宮古〜釜石間では「6,485」という数字もあった。こういう現実を知ると、「トイレの維持もできない」という話が、単なる怠慢ではなく構造的な問題だとわかってくるよ。
じゃあ、解決策はないのか
いくつかの自治体では、駅トイレの維持管理費を自治体が負担する「協定」を結んでいるケースもある。岩手県や秋田県の一部では、地元自治体が清掃スタッフを派遣したり、維持費を補助したりしているんだ。
また、コンビニとの連携も一つの答えかもしれない。駅舎内にコンビニを誘致して、そのトイレを利用可能にする——これはすでに一部の駅で実施されている。
ただ、根本的な解決には「誰がコストを負担するのか」という議論を、国・JR・自治体・地域住民が本気でやらないといけない。「自分でトイレットペーパーを持ってきてください」では、あまりにも乗客への責任転嫁が過ぎるよ。
まとめ:インフラの「当たり前」を問い直す時代
ちょっと聞いてくれよ、最後にもう一つだけ。
トイレというのはね、単なる設備じゃないんだ。特に高齢者や障がい者、小さな子ども連れの人たちにとって、駅のトイレは「移動できるかどうか」を左右するインフラそのものなんだよ。
JR東日本が「トイレットペーパーは自分で持参を」と言った背景には、経営上の苦しさがあるのはわかる。でも、そこに至るまでの議論や説明が足りなすぎる。利用者は突然「紙がない便所」に直面させられているわけだからね。
鉄道の未来を考えるとき、新幹線の最高速度や新駅の話ばかりが注目されがちだけど、「無人駅のトイレ」という地味な問題にこそ、日本の地域社会の縮図が見えてくるとおじさんは思っているよ。
さあ、次に地方の無人駅を使う時は、ちょっとだけ「このトイレ、誰が守っているんだろう」と考えてみてくれないかい?それだけで、日本の鉄道が抱える問題が少しリアルに見えてくるはずだよ。
おじさんのうんちくコーナー:日本の鉄道トイレの歴史
まあ、聞いてくれよ。日本の鉄道にトイレが初めて設置されたのは、なんと1889年(明治22年)のことなんだ。東海道本線の開通当初、長距離列車には「便所車」と呼ばれる専用の車両が連結されていたんだよ。
そして駅のトイレに関しては、1960〜70年代の高度経済成長期に急速に整備が進んだ。当時は「汚い・臭い・暗い」の「3K」と言われていたが、1987年の国鉄民営化(JR発足)以降、各JR会社が「清潔なトイレ」への改革を進め、2000年代には洋式化・ウォシュレット導入が本格化したんだ。
ところが今、その流れが逆行しつつある。無人化によってトイレ自体が「撤去」されるケースも増えていて、国土交通省の調査では2020年時点で全国の駅の約15%にトイレが設置されていないというデータもある。歴史は繰り返す、というより後退している感じがして、おじさんは複雑な気持ちだよ。