やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと株の話をしようじゃないか。
「9984」って数字、聞いたことあるかい? これ、東京証券取引所プライム市場に上場しているソフトバンクグループ株式会社の証券コードなんだよ。2026年4月10日の終値が3,778円で、前日比プラス3円とじわじわ続伸。しかも75日移動平均線と200日移動平均線を同時に上抜けしてきたって話で、市場が少し騒がしくなっているんだ。
まあ、聞いてくれよ。ただの株価の話で終わらないのが、おじさんのうんちく流儀ってもんだよ。
ソフトバンクグループとは何者か?
創業者は孫正義(そん・まさよし)氏、1957年8月11日生まれ。1981年9月に「日本ソフトバンク株式会社」として佐賀県出身の彼が設立した。現在の正式社名「ソフトバンクグループ株式会社」に変わったのは2015年のことだ。
現在の事業の柱は、なんといってもビジョン・ファンドだろう。2017年に設立された世界最大級のテクノロジー特化型投資ファンドで、第1号ファンドの規模はなんと約1,000億ドル(約14兆円)。サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」や、アップル、クアルコムなどが出資者に名を連ねた。
知られざる「アリババ投資」の真実
ソフトバンクグループといえば、中国EC最大手アリババグループへの投資が伝説的だよ。2000年に孫氏がアリババ創業者ジャック・マー氏と20分間話し合い、約20億円を投資した。2014年にアリババがニューヨーク証券取引所に上場した際、その価値は約8兆円超に膨らんでいたんだ。約4,000倍というリターンは、投資の歴史に残る「世紀の大勝負」と呼ばれているよ。
9984の株価が動く理由——「アーム効果」を見よ
ここ最近、ソフトバンクGの株価に大きな影響を与えているのがアーム・ホールディングス(Arm Holdings)の動向だ。
アームはスマートフォン向けCPUアーキテクチャの設計で世界シェア約99%を持つ半導体設計会社。ソフトバンクGは2016年に約3.3兆円でアームを買収し、2023年9月にナスダックへ再上場させた。上場初値は56.10ドルで時価総額は約650億ドル(約9兆円超)だった。
現在もソフトバンクGはアームの株式を約90%保有しており、AI・半導体ブームを背景にアーム株が上昇するたびにソフトバンクGの株価も連動して動く。「アームの持ち株会社」と見なされている面があるんだよ。
ソフトバンクGの「失敗」も語ってやろう
おじさんは成功だけを語るほど甘くないよ。ビジョン・ファンドには大型の失敗投資もある。
代表格がウィーワーク(WeWork)だ。シェアオフィスの会社で、ソフトバンクGは累計で約1.6兆円を投資した。しかし2019年に上場失敗、2023年11月には連邦破産法第11条(チャプター11)を申請して経営破綻した。
また、インドのホテルチェーンOYO Hotelsへも数千億円を投資したが、コロナ禍で急速に経営が悪化し、大規模なリストラを余儀なくされた。
こうした「大きく張って、大きく外す」スタイルが孫氏の投資哲学であり、それが批判を受ける所以でもある。だが2024年にアーム再上場が成功し、AIインフラへの投資テーマが鮮明になったことで、再評価の機運が高まっているわけだ。
9984の今後——「AIインフラ帝国」への野望
2025年1月、孫正義氏はアメリカのトランプ大統領との会談で「米国に今後4年間で1,000億ドル(約15兆円)投資する」と表明した。AI・半導体・データセンターへの投資を加速させる方針を明確にしたんだ。
ソフトバンクGが2024年度(2025年3月期)の純利益を約1.1兆円(黒字転換)と発表したことも、市場の評価を押し上げた材料だった。2022〜2023年度の2年連続大幅赤字(ビジョン・ファンドの評価損が主因)から、見事に復活した形だよ。
まとめ——「9984」は孫正義という人間を買う株だ
ちょっと聞いてくれよ。9984という証券コードは単なる数字じゃない。孫正義というひとりの起業家が「30年後の世界を変える」という信念のもと、数十兆円を動かし続けている物語の象徴なんだよ。
75日線・200日線の突破は、テクニカル的には「強気サイン」と解釈される。だが株価というのは、結局は「その会社の未来を信じるかどうか」の集合体だろう?
AI革命が本格化するこれからの時代、ソフトバンクGのアーム保有という「アセット」がどれほどの価値を持つか——それを見極めるのが、9984という銘柄の本当の醍醐味だとおじさんは思うよ。
投資は自己責任。でも、うんちくを知った上で見ると、株価チャートの向こうに広がる物語がよく見えてくるものさ。じゃあね!
おじさんのうんちくコーナー:「移動平均線」って何だ?
今回のニュースで「75日線・200日線を突破」って言葉が出てきたよね。おじさんに言わせれば、ここが株の面白いところなんだ。
移動平均線(Moving Average)というのは、過去N日分の終値を平均してつないだ線のこと。チャート分析の基本中の基本で、1930年代にアメリカの投資家R・W・デ・ヴィランポートが広めたとされているよ。
株価が200日線を上回る現象を「ゴールデンクロス」の前兆とも呼ぶんだ。2024年末から2025年にかけてのソフトバンクG株は、AIブームの波に乗って最高値圏を更新していた時期もあったが、2025年後半からの世界的な金利上昇・景気後退懸念で調整局面に入っていた。それが今、再び200日線を上抜けてきた——つまり市場が「底打ち」を意識し始めたということかもしれないね。