やあやあ、久しぶりだね。今日はトンネルの話をしようじゃないか。

「え、トンネル?地味じゃない?」なんて思っただろう?まあ、聞いてくれよ。トンネルってのは、ただの穴じゃないんだ。人間の知恵と汗と、ときには命まで詰まった構造物なんだよ。

最近のトンネルニュース、気になってたかい?

まず最近の話から入ろうか。

静岡県の熱海市で先日、東海道線・丹那トンネルの開通工事で命を落とした殉職者を慰める「感謝祭」が執り行われたんだ。丹那トンネルといえば1934年(昭和9年)3月1日に開通した全長7,804メートルのトンネルで、建設には実に16年もかかった。そして工事中に亡くなった方の数は67名。当時の技術では、山を貫くという作業がいかに命がけだったかが伝わってくるだろう?参加者たちは今もその犠牲に感謝の気持ちを示し続けているんだ。

それから韓国では、建設中のトンネルが崩壊するという事故が起きた。原因は「設計ミス」で、3メートル間隔で設置するはずの支柱を、連続した壁として誤認してしまったというんだ。建設現場での設計ミスがいかに致命的か、あらためて思い知らされる出来事だよ。

そして滋賀県には、岩肌がむき出しになった幅わずか数メートル、暗くてぬかるんだ狭いトンネルが存在して、訪れた人たちが仰天しているという話題もある。実はこういった「素掘りトンネル」と呼ばれるタイプ、全国各地に残っているんだよ。

おじさん的トンネル深掘り解説

世界一長いトンネルってどこか、言えるかい?

鉄道トンネルで世界最長なのは、スイスのゴッタルドベーストンネルだ。全長は57.09キロメートルで、2016年6月1日に開通した。スイスアルプスの地下最大2,300メートルを貫いており、建設期間はなんと17年、総工費は約120億スイスフラン(当時のレートで約1兆4,000億円)にのぼる。

日本最長の鉄道トンネルは、青函トンネルだ。全長53.85キロメートルで1988年3月13日に開通。津軽海峡の海底を通っており、最も深い部分では海面下約240メートルに達する。建設に費やした年月は24年、工事費は約6,900億円。こちらも建設中に34名の方が亡くなっている。

素掘りトンネルには江戸時代のロマンが詰まってる

滋賀の件でも出てきた「素掘りトンネル」について話そうか。機械掘削ではなく、人力でノミや鶴嘴を使って岩を削り出したもので、全国に今も数百か所が現役で残っている。

おじさんが特に好きなのは、千葉県南房総市にある「濃溝の滝(のうみぞのたき)」周辺の素掘りトンネルだ。江戸時代初期の1661年頃に農業用水路のために掘られたもので、朝の光が差し込む様子がSNSで話題になり、2016年以降は年間100万人以上が訪れる観光スポットになった。約360年前に人の手だけで掘った穴が、今も現役で使われているって、ロマンがあるだろう?

おじさんのうんちくコーナー:丹那トンネルには「水」との戦いがあった

丹那トンネルの建設が16年もかかった最大の理由は「湧水」なんだ。掘り進めるたびに大量の地下水が噴き出し、ある地点では1日に9,000トンもの水が湧き出たという記録が残っている。

その影響は地上にも及んで、トンネルが通る伊豆・函南地区では地下水が枯れてしまい、田んぼや畑が使えなくなってしまった農家が続出した。かつて「日本一の清水」と称えられた丹那盆地の湧き水が干上がり、地域の農業は壊滅的な打撃を受けたんだよ。鉄道の利便性と地域の犠牲——この歴史は、丹那トンネルが今も語り継がれる理由のひとつでもあるんだ。

トンネルと「断面積」の知られざる関係

ここはちょっとマニアックな話だけど、おじさんに言わせれば、これを知っとくとトンネルへの見方が変わるよ。

鉄道トンネルは新幹線と在来線で断面積がまったく違う。東海道新幹線のトンネルは断面積が約64平方メートルあるのに対し、在来線は約38平方メートル程度だ。なぜ新幹線はこんなに大きいかというと、時速200キロ超で走る際に発生する「空気圧縮波」の問題があるからだよ。トンネル内に高速で突入すると、前の空気が圧縮されて出口から「ドン!」という衝撃音が発生する。これを「微気圧波」というんだけど、断面積を大きくすることでこの現象を抑えているんだ。

北陸新幹線が金沢〜敦賀間を延伸した2024年3月16日以降、新たに約50キロのトンネル区間が増えているけど、これも同じ設計思想のもとに作られているんだよ。

まとめ — トンネルはドラマの宝庫だ

どうだい、トンネルひとつとっても、これだけの話があるだろう?

命を懸けて掘り続けた先人たち、地下水との戦い、そして現代も続く技術革新。韓国の崩壊事故のように、設計の一ミスが人命に関わることも忘れちゃいけない。

次にトンネルを通るときは、「この壁の向こうにどんな歴史があるんだろう」って、ちょっと考えてみてくれよ。暗くて地味に見えるトンネルが、急に違って見えてくるはずだよ。

まあ、そういうことでまた今度、別のうんちくを持ってくるからさ。待っててくれよな!