やあやあ、久しぶりだね。今日はおじさん、かなり興奮しているんだよ。なぜって?あの「真珠の耳飾りの少女」が大阪にやってきているんだ!これは美術好きじゃなくても興奮せずにはいられない、とんでもない出来事なんだよ。
120万人が魅了された「北のモナ・リザ」が大阪へ
オランダのマウリッツハイス美術館が所蔵する《真珠の耳飾りの少女》が、現在大阪で展示されている。ニュースによれば、これまでの来場者数は120万人を超えているというから驚きだろう?今回の大阪展示は「最後の機会」とも言われていて、会場開館と同時に作品の前には人だかりができるほどの人気ぶりだ。
この絵を描いたのは、オランダの画家ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)。1632年10月31日にデルフトで生まれ、1675年に42歳で亡くなった天才画家だよ。《真珠の耳飾りの少女》は1665年ごろの作品で、縦44.5センチ、横39センチという意外とコンパクトなサイズなんだ。それでも、あの少女の視線に引き込まれてしまうのは、フェルメールの筆の魔法というやつだろうね。
おじさんが教える、この絵にまつわる3つの驚き
その1:落札価格はわずか2グルデン30セント!
おじさんに言わせれば、この話が一番スカッとする逆転劇なんだよ。1881年にハーグのオークションにかけられたとき、この絵の落札価格はなんと2グルデン30セント。現代の日本円に換算すれば、数百円程度だ。今では「プライスレス」と言われる名画が、当時は二束三文で売られていたんだから、美術の世界はわからないもんだよね。
その後、この絵はマウリッツハイス美術館に渡り、現在では世界中から観覧者が訪れる看板作品になった。ちなみにマウリッツハイス美術館は、1644年にナッサウ=ジーゲン伯ヨハン・マウリッツの邸宅として建てられた歴史ある建物を利用した美術館だよ。
その2:あの「真珠」は本物じゃないかもしれない!
ちょっと聞いてくれよ、これがまたびっくりする話でさ。絵のタイトルにもなっている「真珠」の耳飾りだけど、美術研究者たちの間では「あれは本物の真珠じゃなく、ガラス製か錫(すず)製の模造品ではないか」という説があるんだ。
理由はね、本物の真珠なら光の反射がもっと複雑になるはずなのに、絵の中の耳飾りはシンプルな光の当たり方をしているからだというんだよ。フェルメールが生きた17世紀のオランダでは、ガラス製の模造真珠が流行していたという記録もある。「真珠の耳飾りの少女」という題名がついたのは実は20世紀に入ってからで、フェルメール自身はこの絵に何のタイトルもつけていなかったんだ。
その3:フェルメールが残した作品はたった36点
ピカソが生涯に約2万点もの作品を残したのに対して、フェルメールの現存作品はわずか36点(研究者によっては34〜37点と諸説ある)しかない。42年という短い生涯に加え、非常にゆっくりと制作したことが原因と言われていて、一枚の絵を仕上げるのに数ヶ月かかることもあったというんだよ。
だからこそ一枚一枚の完成度が異常に高く、光の表現や人物の心理描写が際立っている。《真珠の耳飾りの少女》もそのひとつで、少女の半開きの唇と肩越しに振り返る視線が、見る者に「今まさに何かを言おうとしている」という生命感を与えているんだ。
マウリッツハイス美術館の現地はどんな様子?
オランダのハーグにあるマウリッツハイス美術館は、収蔵点数こそ約800点とルーブルなどに比べれば小規模だけど、フェルメールの《デルフトの眺望》やレンブラントの《テュルプ博士の解剖学講義》など、17世紀オランダ絵画の精鋭が揃う「質の美術館」として世界中に知られている。開館は1822年で、建物の広さは小さいながらも、現地を訪れた美術ファンが「一部屋入るたびに名作がある」と言うほどの密度なんだよ。
美術展ナビのレポートによれば、現地マウリッツハイス美術館でも開館と同時に《真珠の耳飾りの少女》の前には人だかりができるそうで、日本人観光客の姿も多く見られるという。それだけこの絵が持つ引力は本物なんだろうね。
まとめ:見られるうちに見ておけよ!
フェルメールが1665年ごろに描いたこの小さな絵が、360年以上経った今も人々を引き寄せているというのは、考えてみれば奇跡的なことだよ。2グルデン30セントで競り落とされた絵が、今や「北のモナ・リザ」と呼ばれ、大阪で120万人以上に見られている。
今回の大阪展示を「最後の機会」と言う声もある。おじさん的には、こういうチャンスは後悔しないうちに行っておくべきだと思うよ。美術館が苦手な人も、あの少女の目が合った瞬間、何か感じるものがあるはずだ。それがフェルメールの仕掛けた、360年越しの魔法ってやつだからね。
さあ、週末の予定を変更する価値は十分あるぞ!
うんちくおじさんのひとこと豆知識
この絵が世界的にさらに有名になったきっかけのひとつが、1999年にイギリスの作家トレイシー・シュヴァリエが書いた同名小説『真珠の耳飾りの少女』だよ。この小説はたちまちベストセラーになり、2003年には映画化もされた。映画では少女役をスカーレット・ヨハンソン、フェルメール役をコリン・ファースが演じて話題になったんだ。スカーレット・ヨハンソンが当時わずか18歳だったというのも、今となっては感慨深いよね。映画は第76回アカデミー賞でも撮影賞・美術賞・衣裳デザイン賞の3部門にノミネートされたんだよ。