やあやあ、久しぶりだね。今日はおじさん、ちょっと映画の話をしたくてね。

最近、「山時聡真(やまじ そうま)」という若い俳優の名前をよく耳にするんじゃないかい?2024年公開の映画『90メートル』に出演して、いまSNSでも話題になってるんだよ。まあ、おじさんもこの映画のインタビュー記事を読んでね、「こりゃあなかなか骨のある俳優だ」と思ったわけさ。

山時聡真とはどんな俳優か

山時聡真は2001年生まれ(現在24歳)の若手俳優でね、兵庫県出身なんだよ。NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022年)にも出演していて、近年急速に注目を集めているんだ。

その彼が今回挑んだのが、中川駿監督の映画『90メートル』。中川監督は「映画というエンターテインメントを通して社会問題を知ってもらう」というコンセプトで制作したことをインタビューで語っていてね。おじさん、この姿勢には膝を打ったよ。エンタメと社会問題って、一見相反するようでいて、実はうまく絡み合わせたとき、最強のメッセージになるんだ。

映画のタイトル『90メートル』というのも、なかなか意味深なタイトルでね。90メートルという「距離」が、親子関係における心理的・物理的な隔たりを象徴しているとも言われているんだよ。

おじさんが語る「社会派映画」の系譜

日本映画が社会問題を描いてきた歴史

ちょっと聞いてくれよ、日本映画が社会問題を正面から描いてきた歴史って、実はかなり深いんだ。

1950年代、黒澤明監督の『生きる』(1952年)は、余命わずかの官僚が自分の人生に意味を見出す物語を通じて、官僚主義と生きることの意味を問いかけた。この映画は日本だけでなく、海外でも高く評価されていて、2022年にはイギリスでリメイクされたくらいだよ。

現代に目を向けると、是枝裕和監督が親子関係や家族の形をテーマにした作品を多く手がけていてね。『万引き家族』(2018年)はカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞し、世界中で約30億円の興行収入を上げたんだ。「家族とは何か」という問いかけが、国境を超えて共感を呼んだわけさ。

「90メートル」という距離のうんちく

さて、おじさん的に気になったのが「90メートル」という数字でね。

実はこの距離、日本の法律でも重要な数字なんだよ。2001年に施行された「ストーカー規制法」や、DV防止法に基づく接近禁止命令では、具体的な距離が設定されることがあってね。法的な「距離」が人間関係を規定する——そういう現実が映画のテーマと絡んでくると、タイトルの重みが増すだろう?

またね、東京ドームでいえばグラウンドの外野フェンスまでがおおよそ100メートル前後。90メートルって、声は届いても顔がよく見えない、そんな微妙な距離感なんだよ。手を伸ばしても届かない、でも見えている——親子の心の距離を表すには、なんとも絶妙な数字だよねえ。

おじさんのうんちくコーナー:親子の「心理的距離」と映画

まあ聞いてくれよ、心理学に「パーソナルスペース」という概念があってね、1960年代にアメリカの文化人類学者エドワード・ホールが提唱したんだ。人間には相手との関係性によって心地よいと感じる距離が違っていて、「密接距離」(0〜45cm)「個人距離」(45〜120cm)「社会距離」(120〜360cm)「公衆距離」(360cm以上)に分類されるんだ。

親子関係って本来は「密接距離」のはずなのに、ある時期から「社会距離」や「公衆距離」になってしまう——それって、物理的な90メートルどころか、心理的には何キロも離れてしまっているかもしれないよね。映画『90メートル』が問いかけているのは、そういう「見えない距離」なのかもしれないぞ。

西野七瀬も語った「親子の距離感」

映画のインタビューでは、共演の西野七瀬さん(31歳、元乃木坂46・5期生として2011年加入、2019年に卒業)も「私も親子の距離感で悩むことはありました」と語っていてね。

芸能界という特殊な環境に身を置いてきた西野さんがこう言うのは、きっとリアルな実感があるんだろうと思うよ。10代で芸能界に入り、グループ活動と家族関係を両立させてきた経験から来る言葉だと感じるね。

そしてね、山時聡真もインタビューで「映画を通じて社会問題を知ってもらいたい」という中川監督の意図を真剣に受け止めて演じたと語っている。24歳の若手俳優がこういう社会派作品に真っ向から取り組む姿勢——おじさんは素直に「頼もしいな」と思ったよ。

映画が社会を変える力

映画って、単なる娯楽じゃないんだよ。1960〜70年代のアメリカでは、映画が公民権運動や反戦運動の意識を広めるのに大きな役割を果たしたし、日本でも東日本大震災以後、多くの映画が「記憶する」ことの大切さを訴えてきた。

2020年代に入って、日本でも虐待・DV・ヤングケアラーといった社会問題が広く報道されるようになったけど、映画や物語の力で「自分ごと」として感じてもらえるかどうかが大事なんだよね。統計の数字より、一人の人間の物語の方が、心に刺さることがあるだろう?

まとめ

さてさて、今日は山時聡真という若手俳優と、映画『90メートル』を通じて、親子の距離感と社会派映画の話をしたわけだけどね。

「90メートル」という距離——それが物理的な隔たりなのか、心の隔たりなのか、映画を観てぜひ自分なりに感じ取ってほしいよ。おじさんに言わせれば、親子関係って、近すぎても遠すぎてもしんどいもんさ。ちょうどいい距離を探す旅が、人生そのものだったりするんだよね。

山時聡真という俳優の名前、これからもっと大きくなっていくよ。おじさんが保証するよ。さあ、映画館に足を運んでみてくれよ!