やあやあ、今日はちょっと投資の話をしようじゃないか。最近、SNSや投資家コミュニティで「SCHD」というキーワードがやたらと飛び交っているのを知っているかい?

2024年10月頃から検索数とSNSの投稿数が急激に増えて、「SCHDって何?」「VYMと何が違うの?」といった声が投資界隈に一気に広がったんだ。おじさんも気になって調べてみたら、これがなかなか興味深い話でね。今日はじっくり語らせてもらうよ。

SCHDとは何者か?

まずは基本から押さえよう。

SCHDとは、米国に上場しているETF(上場投資信託)で、正式名称は「シュワブ・米国配当株式ETF(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」だ。米国の大手証券会社チャールズ・シュワブ(Charles Schwab)が運用している。

このETFが追いかける指数は「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」。名前の通り、配当実績があり財務健全性の高い米国株式約100銘柄で構成されている。ただ、ただの高配当株を集めたわけじゃないんだよ。

選ばれし100銘柄の条件

SCHDに採用される銘柄には、厳しいスクリーニングがある。

  • 10年以上連続で増配している企業であること
  • キャッシュフロー対負債比率ROE(自己資本利益率)が優れていること
  • 特定のセクターに偏りすぎないよう分散が調整されていること

「利回りが高いだけ」では入れない。稼ぐ力と配当を出す力が両立している企業だけが選ばれる、いわばエリート100社だ。

業種の構成を見ると、S&P500と比べて金融やヘルスケアの割合が高く、情報技術の割合は小さい。だからGAFAをはじめとした「マグニフィセント・セブン」の7社は含まれていない。あの連中は配当をほとんど出さないからね。

コスト・実績・配当の3つを見てみよう

運用コストは驚きの年0.06%

SCHDの経費率は年0.06%。100万円を投資しても年間わずか600円のコストだ。これは米国ETFの中でも最低水準の部類に入る。

配当利回りと増配率が本当の魅力

2026年2月時点での配当利回りは約3.51%。直近の1株当たり配当は0.25ドル(2026年3月支払い予定)だ。

でもね、SCHDの本当の魅力は「今の利回り」じゃない。増配率なんだよ。過去10年の平均増配率は年率10%超え。これが積み重なると、どうなるか?

「YOC(Yield on Cost:投資元本に対する利回り)」という考え方がある。現在3.5%の利回りでも、毎年10%の増配が続けば、10年後には元本に対して約9%の利回りになる計算だ。早く始めて長く持つほど、自分だけの「高利回りな自分年金」が完成していくわけさ。

おじさんの豆知識コーナー

なぜSCHDは3年間パフォーマンスが劣後したのか?

ちょっと聞いてくれよ。SCHDは2022年〜2024年の3年間、ライバルのVYMに比べてパフォーマンスが劣後していた時期があった。主な理由は「ヘルスケアセクターの組入比率が相対的に高い」こと。ヘルスケア株は薬価引き下げ懸念や金利上昇の影響を受けて伸び悩んだんだ。

ところが5年の長期で見るとSCHDが逆転する。増配率の効果が時間とともに蓄積されるからさ。これを短期の数字だけで判断してSCHDを切り捨てた投資家は、長期では損をしていた可能性が高い。投資は短距離走じゃなくてマラソンだということを、おじさんは強く言いたい。

もう一つ豆知識をあげよう。高配当株式ETFには共通の特性がある。「上昇局面では相対的に弱く、下落局面では相対的に強い」んだ。株式市場が急上昇しているときはS&P500に見劣りするが、暴落時でも配当収入が継続するため心理的に保有し続けやすい。これが長期保有につながり、複利効果を最大化させる秘密でもあるんだよ。

VYMとの比較

同じ米国高配当ETFのライバルとして、バンガード社のVYM(米国高配当株式ETF)がある。VYMはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスに連動し、500銘柄以上に分散投資できるのが特徴だ。

項目 SCHD VYM
経費率 0.06% 0.06%
組入銘柄数 約100銘柄 約500銘柄以上
1年・3年リターン VYMが優位 SCHDより良い
5年トータルリターン SCHDが優位 SCHDより劣る
配当利回り 相対的に高い 相対的にやや低い

短期(1〜3年)ではVYMが優位、長期(5年以上)ではSCHDが優位という傾向だ。どちらを選ぶかは「何年のスパンで投資するか」次第さ。

日本でSCHDに投資するには?

SCHDは米国上場のETFなので、以前は日本から直接買いにくかった。でも今は違う。投資信託を通じて日本の証券会社から気軽に買えるようになったんだよ。

2026年2月時点で購入できる主な商品はこの2つだ。

証券会社 ファンド名 信託報酬(税込)
楽天証券 楽天・シュワブ・高配当株式(楽天SCHD) 年0.1238%
SBI証券 SBI・S・米国高配当株式(SBI・SCHD) 年0.1227%

手数料差は0.0011%とわずか。メインで使っている証券会社や、貯めているポイント(楽天ポイント vs Vポイント)で選んで問題ない。

さらに、投資信託版(年4回決算型)は、ファンド内部で米国と日本の二重課税調整が受けられる可能性がある点も見逃せない。直接ETFを購入する場合と比べて税金面で有利になるケースがあるんだ。新NISA(成長投資枠)でも購入対象となっているよ。

まとめ — 配当という「自分年金」を育てよう

おじさん的にSCHDの魅力をまとめるとこうだ。

  • 経費率0.06%という超低コスト
  • 10年以上連続増配企業のみを厳選した鉄壁スクリーニング
  • 過去10年平均年率10%超の増配率
  • 5年の長期で見るとVYMより高パフォーマンス
  • 暴落時でも配当収入が継続し心理的に保有しやすい

SCHDは「最速で資産を最大化したい」人向きではない。「着実に配当収入を育てて、将来の年金の足しにしたい」という人にぴったりのETFだ。2024年10月から日本でも急速に注目が集まっているのは、老後の資産形成への関心が高まっているからじゃないかな、とおじさんは見ているよ。

投資に絶対はないし、過去の実績が未来を保証するわけじゃない。でもね、「稼ぐ力と配当を出す力を両立した企業100社への分散投資」というコンセプトはよくできている。自分に合った投資を探しているなら、SCHD、一度じっくり調べてみる価値はあるぞ。おじさんはそう思うよ。