やあやあ、うんちくおじさんだよ。今日はね、富士山の話をしたいんだ。
いや、ただの富士山じゃないよ。閉山期に登って遭難する人たちと、それに怒り心頭の地元市長の話さ。これがなかなか、うんちくのしがいがある話でね——まあ、最後まで聞いてくれよ。
「富士山を死人の山にしたくない」——須藤市長の怒り
2026年5月、富士宮市の須藤秀忠(すどう ひでただ)市長が、閉山中の富士山での遭難事故が相次いでいることについて怒りをあらわにした。
「遭難したら助けてもらえばよいというのはとんでもない話」「救助を求めないでほしい」——この発言がネット上で大きく話題になってるんだよ。
さらに市長は、「有料化していない救助費用について、埼玉県以上の負担が必要」という考えも示した。この「埼玉県以上」というのがポイントでね、後で詳しく話すよ。
須藤秀忠市長とはどんな人物か
おじさん的に、まずこの人のことを知ってほしいんだ。
須藤秀忠市長は1947年(昭和22年)2月10日生まれの79歳。富士宮市宝町の出身だよ。
経歴がなかなか面白くてね——沼津市の東芝機械に就職しながら、昼間は社内の職業訓練所、夜間は沼津工業高校機械科で学んだ苦学の人だ。その後、夜間の静岡大学法経短期大学部も卒業している。
政治歴は長い。1979年(昭和54年)12月に富士宮市議会議員に初当選してから5期連続当選・第38代議長を務め、1999年(平成11年)からは静岡県議会議員を3期。2004年(平成16年)5月には天皇陛下より藍綬褒章を受章している。
そして2011年(平成23年)4月27日に富士宮市長に初就任し、2023年(令和5年)4月23日の市長選では26,404票を獲得して4期目に当選。通算14年以上にわたって富士宮市を率いるベテラン市長なんだよ。
座右の銘は「次にくる旅人のために泉を清く保て」。含蓄のある言葉だよな。
富士山の「閉山期」と遭難の実態
富士山の基本スペック
まず基本から。富士山は標高3,776メートルの日本最高峰で、2013年6月22日にユネスコ世界文化遺産に登録された。コロナ禍前の2019年には夏山シーズンだけで約23万6千人が登頂しており、世界有数の「人気登山スポット」でもある。
登山シーズンは例年7月初旬〜9月上旬の約2ヶ月間だ。それ以外の時期は「閉山期」とされ、山頂付近の山小屋は営業していないし、救護所もない。
閉山期の危険性
5月の富士山は、麓から見れば美しい雪化粧をまとっているけど、山頂付近の気温はマイナス10度以下になることもある。積雪や氷に覆われた斜面は、専用装備なしでは滑落の危険が非常に高い。
それでも毎年、夏山感覚の軽装備で挑む登山者が後を絶たず、遭難事故が起きてしまうんだよ。富士宮口(標高2,400メートル)を登山口に持つ富士宮市にとっては、他人事じゃない話さ。
「自己責任論」をどう考えるか
須藤市長の発言に対し、ネット上では「自己責任論だ」「冷たい」という声も出ている。確かに、遭難した人を見捨てるわけにはいかない。でもおじさんに言わせれば、話はそう単純じゃないんだよ。
遭難者を見捨てろと言ってるわけじゃない。問題は「ルールを守らずに登って、遭難したら助けてもらえばいい」という発想にあるんだ。閉山期の富士山に登るということは、救助体制のない環境に自ら飛び込んでいることを意味する。
地元の富士宮市にとって、富士山は観光資源であると同時に、長年向き合ってきた「責任のある山」だ。79歳で4期目の市政を担う須藤市長の怒りは、無謀な登山者へのメッセージだけでなく、「富士山を守りたい」という思いの裏返しでもあるんじゃないかな。
「次にくる旅人のために泉を清く保て」——この座右の銘が、すべてを物語ってる気がするよ。
まとめ——富士山を愛するなら、ルールを守れ
まあ、最後に聞いてくれよ。富士山は日本の象徴であり、世界が認めた宝だ。だからこそ、守るべきルールがある。
登山を考えているなら——
- シーズン中(例年7月初旬〜9月上旬)に登る
- 登山前に山岳保険への加入を検討する
- 単独・軽装備での閉山期登山は絶対に避ける
- 天候や体調が不安なら引き返す勇気を持つ
須藤市長の怒りは、富士山への愛情の裏返しだよ。みんなも、この日本一の山をちゃんと大切にしてくれよな。おじさんとの約束だよ!
うんちくおじさんの豆知識コーナー
山岳救助費用の話、おじさんが詳しく教えてあげよう!
日本の山岳救助は基本的に無料なんだ。警察や消防のヘリコプター出動は税金でまかなわれるから、遭難者は原則として費用を請求されない。でも须藤市長が言及した埼玉県は違う。
2021年、埼玉県は「山岳遭難の防止及び山岳遭難者の救助に要する費用の徴収に関する条例」を全国で初めて施行した。飲酒登山などの重大な過失がある遭難者には救助費用を請求できるという画期的な制度だよ。
ヘリコプター1機を1時間飛ばすと50万円前後のコストがかかるとも言われている。一回の救助で数百万円になることも珍しくないんだ。
スイスやオーストリアでは登山者が「山岳保険」に加入するのが一般的で、民間の山岳救助組織が活躍している。日本でも山岳保険(年間3,000〜5,000円程度)に入れば、救助費用を補償してもらえるプランがあるよ。登山するなら入っておいて損はないぞ!