やあやあ、うんちくおじさんだよ。今日はオーストラリアの話をしようじゃないか。コアラとカンガルーの国、くらいのイメージしかない人も多いだろうが、最近のニュースを見ると、日本にとってかなり重要な国になってきているんだよ。まあ、座って聞いてくれ。
日豪首脳会談で何が決まったのか
2026年5月、日本とオーストラリアの首脳が会談を開き、両国は「経済的威圧への対抗」を明確に打ち出したんだ。中国依存を緩和するため、重要鉱物の分野で日豪が相互補完する体制を整えていくという話さ。ロイターの報道によれば、政府助成の候補となる具体的な事業の選定も進んでいて、日本企業がオーストラリアの鉱山開発プロジェクトに参加する動きが本格化しつつある。
高市外務大臣も「同志国の拡大」という方針を掲げており、オーストラリアはその中核パートナーと位置づけられているわけだ。
重要鉱物ってそもそも何だい?
「重要鉱物」というのは、電気自動車のバッテリーや半導体、再生可能エネルギー設備に欠かせない素材のことさ。リチウム、コバルト、ニッケル、レアアース(希土類)が代表格だよ。スマートフォン1台に約8グラム、電気自動車1台には約8〜10キログラムものリチウムが使われているんだから、これからの社会に欠かせない「現代の石油」と言っていい。
日本はこれらをほぼ100%輸入に依存していて、その多くを中国からの輸入に頼っている。だから調達先を多様化させたい——その筆頭候補がオーストラリアというわけさ。
オーストラリアの地下に眠る桁外れの資源
オーストラリアがなぜこれほど重要なのか、数字で説明しよう。
- リチウム:世界埋蔵量の約24%がオーストラリアに集中
- 金:世界第2位の産出量、2023年実績で年間約310トン
- 鉄鉱石:世界最大の輸出国(2023年の輸出額は約1,200億AUD規模)
- ニッケル:世界有数の産出国
ちょっと聞いてくれよ、これだけの資源を抱えた国と関係を深めない手はないだろう?
観光大国としての顔も忘れるなよ
まあ、経済の話ばかりじゃつまらないから、観光の話もしておこうか。
人気スポットランキングトップ3
第1位:ウルル(エアーズロック) 高さ348メートル、周囲9.4キロメートルの世界最大級の砂岩。先住民アボリジニの聖地で、2019年からは登山が全面禁止になっている。夕暮れ時に赤やオレンジに色を変える姿は何度見ても圧倒されるさ。
第2位:グレートバリアリーフ(ケアンズ) 全長約2,300キロメートルにわたる世界最大のサンゴ礁。400種類以上のサンゴが3,500を超える珊瑚礁を形成し、1,500種類以上の魚と、ジュゴンを含む30種類の海洋哺乳類が生息する。日本列島の全長が約3,000キロメートルだから、その規模が想像できるだろう?
第3位:グレート・オーシャン・ロード(メルボルン近郊) 海岸線沿いに約243キロメートル続くドライブルート。石灰岩が波と風で侵食されてできた奇岩群「十二使徒」が有名で、運がよければ野生のコアラにも出会えるさ。
シドニーのオペラハウスはユネスコ世界文化遺産にも登録された建物で、1959年に着工して完成したのが1973年。建設に実に14年かかって、費用は当初予算の14倍にまで膨らんだという、世界有数の「予算オーバー建築」としても有名なんだよ。
首都がシドニーじゃないって知ってたかい
おじさんに言わせれば、「オーストラリアの首都はシドニー」と思い込んでいる人が本当に多い。実際の首都はキャンベラだよ。1901年に連邦国家として独立した際、最大都市シドニーと第2の都市メルボルンが「うちが首都だ」と対立して、結局その中間の地に新たに首都を建設することになったんだ。計画都市キャンベラが誕生したのは1913年のことさ。
日本とオーストラリアのこれから
おじさんに言わせれば、今の日豪関係は「観光と農産品の取引」という時代をとっくに超えている。エネルギー分野では日本がオーストラリア最大のLNG(液化天然ガス)輸入国として長年の絆があって、そこに今度は重要鉱物という新たな柱が加わる。電動化社会の到来とともに、この関係はますます重要になっていくさ。
ニュースで「オーストラリア」という言葉を見かけたら、コアラだけじゃなく地下に眠る資源と、日本の経済安全保障との繋がりも思い浮かべてみてくれよ。
それが今日のおじさんからの宿題さ。またいろいろ教えてあげるよ!
うんちくコーナー:観光地の裏に眠る鉱物の宝庫
おじさん的に面白いのがこれだ。オーストラリアで最も人気の観光地・ウルル(エアーズロック)があるノーザンテリトリー周辺は、実は地下に膨大な鉱物資源が眠るエリアでもあるんだよ。高さ348メートル、周囲9.4キロメートルという世界最大級の砂岩が地上にそびえる一方で、地下ではレアアースや金が眠っているというわけさ。
さらに面白いのは、オーストラリアの国土面積769万2,024平方キロメートルのうち、人が定住しているのは全体の数%に過ぎないこと。「アウトバック」と呼ばれる広大な内陸部に手つかずの資源地帯が広がっているんだ。日本の20倍の面積があって、人口は約2,709万人(2024年時点)。この「余白」こそが資源大国オーストラリアの底力さ。