やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと聞いてくれよ、おじさんが最近気になってる株の話をしようと思ってね。

「IHI」って聞いたことあるかい?なんかアルファベット3文字でシンプルすぎて、逆に何をしてる会社かわかりにくいよな。でもね、これが実はとんでもない会社なんだよ。

IHIってどんな会社?まずはおさらいだよ

東京証券取引所プライム市場に上場している、証券コード7013の重工業メーカーだよ。正式名称は株式会社IHI。でもね、昔の名前を言ったらびっくりするぞ——石川島播磨重工業、これが前身なんだ。

創業は1853年(嘉永6年)、あの黒船来航の年だよ。170年以上の歴史を持つ老舗中の老舗だ。現在の事業領域は航空・宇宙・防衛、資源・エネルギー・環境、社会インフラ・海洋、産業システムと幅広い。売上規模は直近の第3四半期(2026年2月10日発表)で1兆1,293億円に達しているんだ。

時価総額は約3兆2,352億円(2026年4月22日時点)、発行済み株式数は10億8,275万9,678株という巨大企業だよ。

最近の話題がアツいんだよ、おじさん的には

固定資産譲渡で393億円の益が出た

2026年4月20日、IHIは固定資産の一部を売却し、2027年3月期に譲渡益約393億円を計上する予定と発表したんだ。これが株式市場で大きな話題になってね。

ところがだよ、面白いもんで株価はこの発表後も回復しなかった。4月14日の3,293円から4月21日には3,087円まで下落、実に6.3%の下落だ。なぜか?市場の見方は「材料出尽くし」——つまり、393億円の利益は確かにすごいが、これは一度きりの特別利益であって、継続的な業績改善ではないという判断なんだよ。

株ってのはね、「いい話が出たら買い、発表されたら売り」という格言があってね、まさにそれが起きたわけさ。

ギネス世界記録まで取っちゃった

しかもだよ、同じ2026年4月20日に別のニュースも飛び込んできた。東京ガスの扇島LNG基地にある地下式LNGタンクがギネス世界記録に認定されたんだ。このタンク、IHIが手がけた案件なんだよ。

扇島LNG基地は川崎市にある施設で、地下式LNGタンクとして世界最大規模の設備なんだ。LNGとは液化天然ガスのことで、天然ガスを約マイナス162度まで冷やして液体にしたものだよ。タンクの容量など詳細なデータはギネス認定書で確認できるわけだけど、日本のインフラ技術の粋が詰まった代物さ。

うんちくおじさんの豆知識コーナー

IHIの前身「石川島造船所」、創業者は江戸時代の天才だった!

まあ聞いてくれよ。IHIの源流は1853年に創業した石川島造船所なんだが、その設立に関わったのが水戸藩士の青山小太郎たちで、徳川幕府の命で日本初の西洋式造船所として設立されたんだ。場所は現在の東京・隅田川沿い、石川島(現在の中央区佃あたり)だよ。

その後1960年に播磨造船所と合併して「石川島播磨重工業」となり、2007年に現在の「IHI」に社名変更した。つまりIHIという社名には特定の意味はなく、旧社名のイニシャルをそのまま使った形なんだよ。

さらに面白いのは、IHIは日本最初の国産ジェットエンジンを作った会社でもあること。1950年代から航空エンジン事業に参入し、現在ではボーイング787や777に搭載されるGE製エンジンの部品生産も手掛けている。一つのエンジンに含まれるIHI製部品の点数は数千点にのぼるんだ。

業績と株価、おじさん的に読み解くとこうなる

直近の第3四半期決算(2026年2月10日発表)を見てみようか。

指標 数値
売上収益 1兆1,293億円(前年比 -1.8%)
営業利益 1,025億円(前年比 -0.9%)
親会社帰属純利益 850億円(前年比 +10.7%

売上や営業利益がやや減少する中で、純利益が10.7%増というのは不思議に見えるかもしれないが、これは事業ポートフォリオの改革効果が出てきているということだよ。

ROE(自己資本利益率)は26.29%、PER(株価収益率)は25.33倍、PBR(株価純資産倍率)は5.62倍。ROEが26%超というのはかなり高い水準で、資本を効率的に使って利益を生み出している証拠だよ。

一方で自己資本比率は21.5%と低めで、負債も多い。重工業という業種の特性上、大型設備投資が必要なこともあって、財務の余裕は限定的という見方もある。

次の決算発表は2026年5月8日の予定。年間配当は1株あたり20円で、配当利回りは約0.67%(2026年4月22日時点)だ。

IHIが挑む未来——宇宙飛行士まで登場

おじさんが面白いと思ったのはね、IHIが変革人材の育成に宇宙飛行士の野口聡一氏を起用していること。国際宇宙ステーションに3回搭乗した経験を持つ野口氏と、組織開発の専門家・MIMIGURIの安斎勇樹氏の対談企画を公開しているんだが、「正解のない時代にどう新しい価値を生むか」がテーマだよ。

ロケットエンジンも作れば、LNGタンクも作る。航空エンジンも手掛け、インフラ維持管理のスマホアプリまで開発する——そんな多角的な技術集団が、今まさに変革の真っ只中にいるんだよ。

2025年9月には大阪・関西万博でシンポジウム「知られざる水と森の話〜気候変動時代の社会とイノベーション〜」を開催するなど、社会課題への取り組みも積極的だ。

まとめ——おじさんからひとこと

IHIってのはね、日本の産業史と共に歩んできた会社なんだよ。江戸末期の黒船来航と同じ年に生まれ、明治・大正・昭和・平成・令和と170年以上、日本のものづくりを支えてきた。

株価は足元で3,000円を割り込む場面もあって、値動きは荒いけれど、2026年5月8日の決算発表に向けて市場の注目は高まっている。393億円の固定資産譲渡益がどう業績に反映されるか、そして航空エンジンのアフターマーケット事業がどこまで伸びるか——このあたりが今後のポイントだよ。

おじさんに言わせれば、「歴史ある技術と新しい挑戦の組み合わせ」こそがIHIの本当の魅力さ。株価の短期的な上げ下げより、170年かけて積み上げてきた技術の重みに注目してみてくれよ。

じゃあまた、次の話題でも語り合おうじゃないか!