やあやあ、久しぶりじゃないか!今日はちょっと面白い話があってね、おじさん、居ても立っても居られなくなってここに来たわけだよ。

最近ニュースを見ていたら、「海外の超富裕層は日本の地方には行きたくない」なんて刺激的な見出しが目に飛び込んできてね。老舗旅館の最高のおもてなしよりもマリオットを選ぶ、というんだよ。これを語る上で外せない人物が、金融アナリスト・高橋克英さんだ。

高橋克英って何者だい?

高橋克英さんは、メガバンクや外資系証券での実務経験を持つ富裕層ビジネスの第一人者でね、三菱UFJリサーチ&コンサルティングなどを経て、現在はマリブジャパン代表として活躍している人物だよ。著書に『富裕層マーケティング』や『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているか?』などがあって、国内外の超富裕層(HNWI: High Net Worth Individual)の行動原理を長年にわたって分析してきた専門家なんだ。

彼が最近、現代ビジネスや各種メディアで語っているのが「世界的なカネ余りによる億万長者の爆増」と、その富裕層が実はお金以外のものを最重視しているという話だよ。これがなかなか深くてね、おじさん唸ってしまったよ。

世界の富裕層事情、数字で見ると驚くぞ

まあ、聞いてくれよ。フランスの調査会社キャップジェミニが発表した「世界ウェルスレポート2023」によると、世界の超富裕層(保有資産100万ドル以上)の人口は2022年時点で約2,110万人、その総資産は83.5兆ドルにのぼるんだ。

日本円に換算すると、約1京2,000兆円だよ。もう数字の桁が違いすぎて笑えてくるだろう?

高橋克英さんが特に注目しているのは、保有資産3,000万ドル(約45億円)以上の「超超富裕層」、いわゆるUHNWI(Ultra High Net Worth Individual)だ。この層は世界に約24万人いて、移動・消費・投資のパターンが一般的な富裕層とはまったく異なるというんだよ。

なぜ老舗旅館よりマリオットなのか

ブランドの「可視化」が最優先事項

ここが高橋克英さんの分析の核心部分なんだけどね、超富裕層は「おもてなし」の質よりも「その体験が世界基準で通用するか」を重視するんだ。

マリオットやフォーシーズンズといったグローバルブランドは、ニューヨークでもドバイでも東京でも同一の品質基準が担保されている。これが彼らにとっての「安心」なんだよ。一方、どれだけ歴史ある老舗旅館でも、そのブランド認知は日本国内に限られることが多い。

「世界中の仲間に『どこに泊まったか』を語れる場所かどうか」——これが選択基準になっているというわけだよ。

地方へのアクセスと「時間コスト」の問題

もう一つ高橋さんが指摘するのは、時間コストの問題だね。超富裕層にとって時間は最も希少なリソースで、プライベートジェットで来日しても、そこから地方の旅館まで数時間かけて移動する、というのはコスト感覚に合わないんだ。

東京・京都・大阪に集中して滞在し、アート鑑賞・美食・不動産視察をこなして帰国する——これが彼らの典型的なパターンになっているよ。

おじさんのうんちく:「HNWI」という概念を作ったのはメリルリンチだ!

HNWI(ハイ・ネット・ワース・インディビジュアル)という言葉、今や金融業界の標準語になっているけどね、この概念を世界に広めたのは実はメリルリンチが1996年から毎年発表し始めた「World Wealth Report」なんだよ。当初の定義は「投資可能資産100万ドル以上、主たる住居を除く」という基準で、これが今も世界標準として使われている。

そして面白いのがね、日本のHNWI数は2023年時点で約336万人で、アメリカ(約780万人)に次ぐ世界第2位なんだ。人口比で見ると日本はかなり富裕層比率が高い国なんだよ。おじさんの周りにもそういう人がいるかもしれないぞ?

東京・京都の不動産に超富裕層が殺到している

H2 Christie’s International Real Estateが2025年に発表したレポートによると、海外の超富裕層による東京・京都の不動産購入が急増していてね、東京都心の高級マンション(港区・千代田区)では、1戸あたり5億円〜50億円超の物件が成約するケースが珍しくなくなってきているというんだよ。

高橋克英さんはこの現象について「円安効果だけでなく、東京の生活インフラの質と治安が世界トップレベルだという認識が海外富裕層に広まっている」と分析している。

2022年以降の円安局面(1ドル=130〜160円台)で、ドルベースで見た東京の不動産は実質的に30〜40%割安になったわけだから、富裕層にとってはまさに買い時というわけだよ。

超富裕層が「お金より大事にしているもの」とは

高橋さんが現代ビジネスで語っている最も本質的な話がこれだよ。億万長者たちが最も重視するのは以下の3つだそうだ。

  1. 時間:1時間あたりのコストを常に計算している
  2. 健康:世界最高水準の医療へのアクセス
  3. プライバシーとセキュリティ:個人情報と安全の担保

お金はこれらを手に入れるための「手段」に過ぎない、という感覚が富裕層になればなるほど強くなるというんだね。

老舗旅館が「おもてなし」を磨き続けることは素晴らしいことだけど、超富裕層を取り込むには「時間・健康・プライバシー」という軸で価値を提供できるかどうか、という視点が求められているというわけだよ。

まとめ — おじさんから一言

高橋克英さんの分析を聞いていると、富裕層ビジネスって単なる「高級サービス提供」じゃないんだなってわかるよね。彼らの行動原理を深く理解した上で、何が「価値」として機能するかを設計しなきゃいけない。

日本の地方が超富裕層に選ばれるようになるには、マリオット的なグローバル基準の安心感と、日本ならではの独自体験をどう融合させるか——それが鍵なんだろうね。

まあ、君も次に高級旅館に泊まったときには、「これは世界基準で通用するか?」なんて億万長者目線で考えてみるといいかもしれないよ。おじさんはそんな旅館、まだまだ日本にたくさんあると信じているけどね!