やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと暑い話をしようじゃないか。

最近、ニュースで「酷暑日」って言葉をよく耳にするだろう?なんとなく「すごく暑い日」くらいの感覚で使ってるかもしれないけど、おじさんに言わせれば、この言葉の裏には気象学的に面白い話がいっぱい詰まってるんだよ。まあ、聞いてくれよ。

「酷暑日」って、実は気象庁の公式用語じゃないって知ってたか?

「酷暑日」という言葉、テレビや新聞でバンバン使われてるけど、これは気象庁の正式な用語ではないんだ。気象庁が公式に定めた暑さの区分はこういう感じになってる。

  • 夏日:最高気温が25℃以上
  • 真夏日:最高気温が30℃以上
  • 猛暑日:最高気温が35℃以上

「猛暑日」は2007年に気象庁が正式に定義した比較的新しい用語で、それ以前は「真夏日」が最高レベルの暑さを表す言葉だったんだよ。40℃を超える日を指す「酷暑日」は、メディアが使い始めた言葉で、気象庁的には「猛暑日(最高気温35℃以上)」の範囲に含まれるわけさ。

それでも、実態として40℃を超える日が増えてきたから「酷暑日」という言葉が定着してきた。これが時代の変化を映してるんだよね。

日本記録は41.1℃——その場所は意外なところ

日本の観測史上最高気温は41.1℃で、2020年8月17日に静岡県浜松市で記録された。「日本一暑い街」といえば埼玉県熊谷市が有名で、2018年7月23日には熊谷でも41.1℃を記録してるんだが、実は同じ記録を浜松が2020年に並んだわけさ。

浜松といえばうなぎとバイク(ヤマハ・ホンダの創業地に近い)のイメージが強いが、気象的にも「フェーン現象」の影響を受けやすい地形にあって、気温が異常に上がりやすい条件が整ってるんだよ。

2024年夏の記録的暑さ

2024年の夏も尋常じゃなかったぞ。気象庁の発表によれば、2024年は1898年の統計開始以来、日本の年平均気温が過去最高を更新した年だ。東京では猛暑日(35℃以上)の日数が観測史上最多レベルに達し、熱中症による救急搬送者数も全国で9万人を超えた。これは「ちょっと暑い夏」どころの話じゃないよ。

おじさんの豆知識コーナー

世界一暑い場所、「56.7℃」の記録とは?

日本の41.1℃でも十分恐ろしいが、世界はもっと上を行くよ。現在の世界気温最高記録は56.7℃で、1913年7月10日にアメリカ・カリフォルニア州のデスバレーで観測された記録が世界気象機関(WMO)に公認されている。

デスバレーって名前からして怖いよね。夏の平均最高気温が約45℃に達し、地面の表面温度は70℃を超えることもある。2021年7月には54.4℃を記録して「現代の観測史上最高」として話題になったが、1913年の記録には届かなかった。

一方、かつて「世界最高記録」とされていたリビアのエル・アジジアでの57.8℃(1922年9月13日)は、2012年にWMOが観測方法の誤りがあったと認定して記録を取り消したんだよ。100年近く「世界記録」として扱われてきた数字がひっくり返された——気象観測の世界も奥が深いだろう?

酷暑日と熱中症——体への影響は「指数関数的」に悪化する

気温が35℃を超えると熱中症リスクが急上昇するのは多くの人が知ってると思うが、40℃を超えると話が変わってくる

人間の体温は通常36〜37℃程度。気温が体温に近づき、さらにそれを超えてくると、体は汗をかいても十分に冷やせなくなってくる。さらに湿度が60〜70%を超えると、汗が蒸発しにくくなって体温調節がほぼ機能しなくなる——これが「熱中症の完全アウト状態」さ。

総務省消防庁のデータによれば、2023年5月〜9月の熱中症による救急搬送人員は全国で9万1,467人(速報値)で、2022年の7万1,029人から約29%増加した。65歳以上の高齢者が全搬送者の約60%を占めているのも注目すべき点だよ。

「熱中症警戒アラート」は2021年から全国展開

これも比較的新しい話なんだが、環境省と気象庁が共同で運用している「熱中症警戒アラート」は、2021年4月から全国で運用が始まった制度だ。WBGT(暑さ指数)が33以上になると予想される場合に発表されるんだけど、2023年には全国で発表回数が過去最多を記録したよ。

WBGTとは「Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)」の略で、気温だけでなく湿度・輻射熱・風速を組み合わせた指数さ。単純な気温よりも「体感的な暑さ」を正確に反映できるとして、国際的にも広く使われている指標なんだよ。

温暖化と酷暑日の増加——数字で見る変化

おじさんが若い頃(1970〜80年代)は、日本で気温が40℃を超えるなんてほぼ聞かなかった。ところが統計を見ると、40℃超えの観測日数は2000年代以降に急増しているのがわかる。

気象庁の統計によれば、1990年代までは年間を通じて40℃以上の観測がゼロの年も多かった。しかし2000年代以降は40℃超えの観測が複数地点・複数回に及ぶ夏が珍しくなくなってきた。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の2021年報告書によれば、現在の温暖化トレンドが続けば、2050年までに日本の夏の猛暑日数は現在の2〜3倍に増加すると予測されているんだよ。

まとめ——酷暑日は「昔話」じゃなくて「今日の話」

まあ、長々と語ってしまったけど、酷暑日って言葉の背景にはこれだけ深い話があるんだよ。気象庁の公式用語でもないのに定着してしまったのは、それだけ「現実が追いついてきた」からさ。

2020年の浜松41.1℃、2023年夏の救急搬送9万人超——この数字をただの「今年も暑かった」で終わらせないでほしいな。体への影響は気温に比例じゃなくて、指数的に悪化する。水分補給と適切な冷房使用は、もはや「お年寄りだけの話」じゃないよ。

君たちも、酷暑日の日は無理せず、おじさんみたいにしっかり涼んでくれよ。おじさんはアイスコーヒー片手に、次の豆知識を仕込んでおくからさ。またな!