やあやあ、久しぶりに声優業界の話をしてみようか。おじさん、最近気になるニュースを見てね、ちょっと語らずにはいられなくなったんだよ。

戸松遥って、どんな人?

まあ、聞いてくれよ。戸松遥さんといえば、1986年2月4日生まれ、愛知県出身の声優・歌手さ。アニメファンなら絶対に知っている名前だよね。

代表的な役どころといえば、2012年から放送が始まった『ソードアート・オンライン』のアスナ役が特に有名だ。あのシリーズ、今でもアニメが続いているわけだから、10年以上にわたってアスナを演じ続けていることになる。すごいことだよ。他にも『魔法科高校の劣等生』の司波深雪役、『マギ』のモルジアナ役など、主役・準主役クラスの役を次々と担ってきた実力者さ。

歌手としても活動していて、シングルやアルバムをソニーミュージック系レーベルから複数リリース。声優と歌手の二刀流を長年続けているベテランといっても過言じゃない。

「喫煙室の中に机が」——業界の昔と今

最近、戸松さんが事務所所属当時を振り返ったコメントが話題になっているんだが、これがまた興味深い。「喫煙室の中に机があった」というエピソードを明かしたんだよ。つまり、仕事する場所が喫煙室だったということさ。

今の時代では考えられない環境だよね。2020年4月に改正健康増進法が全面施行されて、飲食店や職場での屋内喫煙が原則禁止になった。でも、それ以前は職場の中に喫煙スペースが普通にあって、そこで仕事していたなんてことも珍しくなかったんだ。

戸松さんは「いい意味で(業界が変わった)」と前向きに語っていたようで、声優業界の環境整備が進んできたことを実感しているようだね。おじさんに言わせれば、これは業界全体が成熟してきた証拠だよ。

「次世代ハイブリッド表現者」育成プロジェクトとは?

そして、もう一つ注目のニュースがある。芸能事務所2社が共同で、俳優と声優の両方をこなせる「ハイブリッドな表現者」を育成するプロジェクトを始動させたというんだ。2026年5月にワークショップが予定されており、あの豊崎愛生さんと寿美菜子さんが特別トークを行うという。

豊崎愛生さんといえば、『けいおん!』の平沢唯役で一躍有名になり、現在も第一線で活躍する声優。寿美菜子さんも『アイドルマスター シンデレラガールズ』など数多くの作品に出演するベテランだ。そのふたりが新人育成に関わるというわけさ。

おじさんのうんちくコーナー:声優と俳優の「二刀流」の歴史

ちょっと聞いてくれよ。声優と俳優の二刀流って、実は日本では長い歴史があるんだよ。

例えば、大塚明夫さん(1959年生まれ)は『メタルギアソリッド』シリーズのスネーク役で世界的に知られているが、映画やドラマの俳優としても活動してきた。玄田哲章さんも『ターミネーター』シリーズのシュワルツェネッガーの吹き替えで有名だが、実写作品にも多数出演している。

逆に俳優から声優へという流れもあって、最近では実写ドラマや映画でも活躍する俳優がアニメに参加するケースが増えてきた。2023年公開の映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、主要キャストをオーディションで一新し、声優未経験の役者も起用して話題になったよね。

つまり、「俳優か声優か」という二択の時代から、両方を行き来できる表現者の時代へと確実に移行しているんだ。今回のプロジェクトはその流れを加速させるものといえるね。

声優業界が「変わった」と感じるポイント

戸松遥さんが約20年のキャリアを振り返って感じる業界の変化、おじさんも整理してみたよ。

労働環境の改善

前述の喫煙室エピソードに象徴されるように、2000年代初頭の声優事務所は必ずしも恵まれた環境ではなかった。しかし近年は、健康増進法の整備、収録スタジオの設備向上、リモート収録の普及(特に2020年以降のコロナ禍を経て)など、物理的な環境は大きく改善された。

声優の「タレント化」

2000年代後半から加速した現象として、声優がアーティストやタレントとしても活動する「声優タレント」の増加がある。戸松遥さん自身もそのパイオニアの一人で、ソロライブ、アニメイベントでのトーク・歌唱、バラエティ番組への出演など、多方面で活躍してきた。

アニメ産業規模の拡大

日本動画協会のデータによれば、2022年のアニメ産業市場規模は2兆9,278億円で過去最高を更新した。市場が拡大すれば、それを支える声優の需要も増える。業界全体の「格」が上がった結果、処遇面でも改善が進みつつあるんだ。

まとめ

戸松遥さんのひとこと「喫煙室の中に机が」という言葉は、声優業界の昔と今を映す鏡のようなエピソードだったね。過去の苦労を「いい意味で変わった」とポジティブに語れるのは、第一線を走り続けてきた人だからこそだよ。

そして新たな「ハイブリッド表現者」育成プロジェクトが示すように、声優と俳優の垣根はますます低くなっていく。次世代のスターがどんな形で出てくるか、おじさんも楽しみにしているよ。

さあ、今夜はお気に入りのアニメでも見返してみてはどうだい?その声の向こうに、演じている人の20年分の歴史があると思えば、また違った楽しみ方ができるかもしれないよ。じゃあ、またね!