やあやあ、おじさんだよ。

今日はちょっと、文学とロック、そして親子の絆という、なかなか胸に来る話をしようじゃないか。最近、作家・遠野遥さんの近影がSNSで話題になっていてね。「柔らかい雰囲気と優しいお顔立ち」「才能は息子に受け継がれている」「胸が熱くなる」なんてコメントが相次いでいる。なぜそんなに注目されているかって? まあ、聞いてくれよ。

遠野遥という作家を知っているかい?

遠野遥さん、本名は公表されていないが、2020年に第163回芥川賞を「破局」で受賞した気鋭の小説家だ。選考委員会の発表は2020年7月15日のこと。「破局」は文藝春秋から刊行され、主人公の大学生・陽介が感情をほとんど持たないかのように振る舞いながら、恋愛と就職活動を繰り返す――という独特の乾いた文体が話題になったんだ。

デビュー作の「改良」(2019年)で第56回文藝賞を受賞し、翌年すぐに芥川賞という快挙。文壇では「感情描写を意図的に排した冷徹な文体」と評されているが、おじさんに言わせれば、その静けさの奥に確かな熱量を感じる作家だよ。

父は、あのBUCK-TICKのボーカリスト

ここからが、今話題になっている本題だ。遠野遥さんの父親は、日本のロック界の重鎮・BUCK-TICKのボーカリスト、櫻井敦司さんなんだよ。

BUCK-TICKといえば、1983年に群馬県藤岡市出身のメンバーで結成、1987年にCBSソニーからメジャーデビューしたバンドだ。ゴシック、ビジュアル系、インダストリアルと、時代ごとにサウンドを進化させながら、40年近くにわたってシーンの第一線に立ち続けた。アルバムは30枚以上を発表し、日本のロック史に深く刻まれた存在だよ。

そして2023年10月19日、横浜アリーナで行われた「異空 -IZORA-」ツアー公演の最中に、櫻井敦司さんは突然倒れた。小脳出血だった。享年57歳。あまりにも突然の出来事に、音楽ファンだけでなく多くの人が悲しみに暮れたのは、まだ記憶に新しいだろう。今から約3年前のことだ。

才能と面影を受け継いだ息子

今回、遠野遥さんの近影が公開されると、ファンたちから「父親に似ている」「櫻井さんの面影がある」という声が溢れた。芥川賞作家としての文学的才能と、父から受け継いだ表現者としての血脈——この親子の物語は、多くの人の心を動かしているんだ。

おじさんのうんちくコーナー:芥川賞と直木賞、違いを知ってるかい?

せっかくだから、ちょっと豆知識を挟ませてくれよ。芥川賞と直木賞、どちらも「文藝春秋」が主催する賞だが、設立は1935年(昭和10年)のこと。菊池寛が「文學界」創刊の記念として制定したんだ。

芥川賞は純文学の新人・中堅作家向け、直木賞は大衆文学向けというのが一般的な理解だが、実は選考規定に「純文学」という言葉は明記されていない。年に2回(上半期・下半期)発表され、正賞の副賞は時計と100万円だよ。

第1回芥川賞受賞作は1935年の石川達三「蒼氓」。以来90年以上、村上龍、綿矢りさ、羽田圭介など数多くの作家を世に送り出してきた。遠野遥さんが受賞した第163回(2020年)は、宇佐見りん「推し、燃ゆ」との同時受賞だったことも、文学ファンには記憶に残るエピソードだろう。

BUCK-TICKが残したもの

おじさんはね、BUCK-TICKの音楽が好きでね。1988年リリースの「JUSTY」あたりから聴き始めたクチなんだが、彼らの特筆すべきところは「変化し続けた」ことだと思う。

デビュー当初はハードロック寄りだったが、1990年代に入るとゴシックやインダストリアルの要素を大胆に取り入れ、2000年代以降はエレクトロニカとの融合を試みた。30年以上キャリアを重ねても、過去の自分たちに安住せず常に新しい音を作り続けた。

櫻井敦司さんのボーカルは、その低くて艶のある声が特徴で、「暗黒の詩人」とも呼ばれた。2023年の急逝後、残ったメンバーたちが活動継続を表明したことも大きな話題になったが、BUCK-TICKとして積み上げてきた40年の遺産は、これからも多くのリスナーに受け継がれていくだろう。

親から子へ、受け継がれる表現の血

遠野遥さんが作家として世に出たとき、父・櫻井さんがどんな思いで見守っていたかは分からない。だが、音楽という表現で何十年も人の心を揺さぶり続けた父親を持ち、自分は文字という表現で新しい世界を切り拓いている息子——そこにある連続性を想像するだけで、おじさんはちょっと胸が熱くなるよ。

芥川賞受賞者でありながら、まだ30代という若さ(2020年受賞当時)。遠野遥さんの今後の作品が楽しみで仕方ない。「破局」「改良」を未読の人はぜひ手にとってみてくれよ。

まとめ

今日はトレンドの「遠野遥」について、うんちく盛りだくさんで語ってしまったね。芥川賞作家として鋭い才能を発揮する遠野遥さんと、日本ロック界の伝説・BUCK-TICK櫻井敦司さんという親子の物語。近影ひとつから、こんなに深い話が広がるんだから、人の縁というのは面白いものだよ。

文学も音楽も、結局は「人間の表現」だ。形は違っても、人の心に届くものを作るという魂は、ちゃんと親から子へ受け継がれているんじゃないかな。

まあ、おじさんはそんな親子の物語に、こっそり目頭を熱くしているわけだけどさ。次はどんな作品を見せてくれるのか、楽しみに待つとするよ。