やあやあ、今日もおじさんの話を聞いてくれよ。
2026年シーズン開幕からわずか7試合目、ロサンゼルス・ドジャースが敵地ワシントンD.C.に乗り込んで、ワシントン・ナショナルズと対戦しているじゃないか。注目はもちろん大谷翔平だよ。「1番・DH」で今季初アーチを狙っている。さらに38試合連続出塁を達成すれば、日本人選手歴代3位タイ記録になるっていうんだから、これは見逃せない一戦だよ。
そして相手の先発は、元読売ジャイアンツのマイク・マイコラス。これがまた面白い縁なんだよ、まあ聞いてくれよ。
ワシントン・ナショナルズってどんなチームだ?
ナショナルズと聞いて「あぁ、あのチームね」と思えるかい?おじさんに言わせれば、このチームの歴史を知らずして観戦するのはもったいないんだよ。
ナショナルズの前身は、カナダ・モントリオールを本拠地としたモントリオール・エクスポズだ。1969年にMLB創設チームとして誕生し、実に36年間カナダで戦い続けた。ところが慢性的な資金難と観客動員数の低下で球団経営が行き詰まり、2005年にワシントンD.C.へ移転。「ナショナルズ」として新たなスタートを切ったんだよ。
移転当初は弱小チームのイメージが強かったが、2019年にとんでもないことをやってのけた。その年のナショナルズは、シーズン途中の5月末時点でなんと19勝31敗という最下位レベルの成績だった。ところが後半戦に怒涛の盛り返しを見せ、ワールドシリーズでは当時球界最強と言われたヒューストン・アストロズを4勝3敗で下してワールドチャンピオンに輝いたんだ。まさに「諦めなければ奇跡は起きる」を体現したシーズンだよ。
ホームスタジアムのナショナルズ・パークはワシントンD.C.東南部のアナコスティア川沿いに位置し、2008年開場。収容人数は約4万1,339人。アメリカの首都にある球場だけあって、大統領の始球式が行われることでも有名さ。
元巨人・マイコラスの知られざる日本時代
さあ、今日の先発マイク・マイコラスについて語らせてもらうよ。
マイコラスは2015年から2017年まで読売ジャイアンツに在籍したサイドハンド気味の技巧派右腕で、日本では「マイコラス」の名前で親しまれた。3年間の成績は通算40勝28敗、防御率2.18という見事なものだったよ。
NPBで腕を磨いた後、2018年にセントルイス・カージナルスと契約してMLBに復帰。復帰1年目の2018年シーズンは18勝4敗、防御率2.83という大活躍で、MLB屈指の先発投手として返り咲いた。日本野球がいかにMLB選手のレベルアップに貢献しているかの好例だね。
大谷翔平とは同じ「日本野球経験者」としてのつながりがある。大谷が2017年に日ハムでの最後のシーズンを終えてMLBに移籍してきた頃、マイコラスはすでに日本から戻ってMLBで活躍していた。つまり今日の対戦は、日本野球を知る者同士の対決でもあるんだよ。
ワシントンD.C.と野球の意外な関係
せっかくだからワシントンという街と野球の歴史も話しておこうか。
アメリカの首都ワシントンD.C.は「D.C.」すなわちDistrict of Columbia(コロンビア特別区)で、どの州にも属さない特殊な行政区画だよ。人口は約67万人(2020年国勢調査)で、50州の州都の中では最も人口が多い部類に入る。
実はワシントンには2度もMLBチームがあって、どちらも「ワシントン・セネタース」という名前だった。1901年創設の初代セネタースは1972年にテキサス州へ移転してレンジャーズとなり、1961年創設の2代目セネタースも1972年にモントリオールへ移転してエクスポズになったんだ。つまりナショナルズはモントリオールを経由して戻ってきた、3代目のワシントンMLBチームとも言えるわけさ。
ちなみに初代セネタースの伝説的投手ウォルター・ジョンソンは、1907年から1927年の20年間で通算417勝を挙げており、この勝利数はMLB史上2位の記録として今も残っている。ナショナルズのファンにとって、ジョンソンは神様のような存在だよ。
まとめ:歴史を知るともっと面白い
どうだい、ナショナルズ戦ひとつとってもこれだけ話が広がるんだよ。大谷翔平の初アーチへの期待、元巨人マイコラスとの日米を超えた因縁、そして2019年の奇跡のチャンピオンシップ、さらにはワシントンという街の野球との長い歴史……。
スポーツはただ結果だけを追いかけるんじゃなくて、その背景にある物語を知ることで何倍も楽しくなるもんだよ。今日の試合、大谷が今季第1号を放つのか、それとも39試合目の出塁記録更新を達成するのか、しっかり見届けてくれよな。
おじさんは今日もうんちくを胸に、しっかり観戦するとするよ。またね!
おじさんのうんちくコーナー:連続出塁記録って何がすごいの?
ちょっと聞いてくれよ、「38試合連続出塁」ってどれだけすごいことか説明させてくれ。
MLBの連続出塁世界記録は、テッド・ウィリアムズが1949年に達成した84試合連続出塁だ。日本人選手に限って言うと、歴代1位はイチローが2006年から2007年にかけて記録した51試合連続出塁。大谷が38試合連続を達成すれば日本人歴代3位タイということになる。
「出塁」というのはヒット・四球・死球・エラー出塁などをすべて含む。つまり打率が低くても四球を選び続けることで記録を伸ばせるし、逆に毎試合ヒットを打っても三振や凡退が挟まれば記録は途切れる。選球眼と打撃力の両方が要求される、実は非常にバランスの良い指標なんだよ。
大谷が「1番・DH」で起用されているのは、まさにこの出塁能力の高さを最大限に活かすための打順だ。ドジャースの指揮官デーブ・ロバーツ監督が大谷の総合力を評価している証拠でもあるよ。