やあやあ、今日も野球の話をしようじゃないか。
阪神タイガースのブランドン・ドリス投手が、またやってくれたよ。2アウトから一打逆転のピンチを招きながらも、最少失点でしのいで2点リードをキープ。サンケイスポーツは「新・八回の男」と称えていた。まあ、ヒヤヒヤしたファンも多かっただろうけどね。
ドリスって、どんな投手なんだい?
ブランドン・ドリスは1984年11月22日生まれ、カナダ・オンタリオ州出身の右腕投手だよ。メジャーリーグではトロント・ブルージェイズで2010年から2012年にかけて活躍した経歴を持つ。最速で152km/hを超えるフォーシームと、縦に鋭く落ちるスプリットを武器にしている本格派だね。
阪神タイガースに入団したのは2016年のこと。当初はクローザー(抑え投手)として起用されたが、近年は「八回の男」=セットアッパーとして、勝利の方程式の核を担っている。
「八回の男」の重要性を語ろう
野球というのはね、9回の表裏で構成されているけれど、試合の勝負どころは実は7〜8回にあることが多い。
プロ野球の統計データを見ると、リードを持って9回を迎えた試合の勝率は約90%以上と言われている。つまり「八回の男」が失点しないでつないでくれれば、クローザーに渡す頃にはほぼ勝負が決まっているわけだ。
NPBの歴史を振り返れば、「八回の男」として名を馳せた投手は数知れない。巨人の桑田真澄(現コーチ)が先発から中継ぎに転向した時代、あるいは福岡ソフトバンクの森唯斗が2015〜2018年頃に抑えとセットアッパーを兼任して活躍した姿が記憶に新しいね。
おじさんが掘り下げる、リリーフ投手の豆知識
「救援投手」の歴史は意外と浅い
まあ、聞いてくれよ。日本プロ野球において「専門の救援投手」という概念が定着したのは、意外と最近の話なんだ。
1970年代頃まで、投手といえば先発完投が当然とされていた。「完投してこそ一人前」という文化が根強く、救援投手は「先発失格者」が転向するものというイメージすらあったんだよ。
その流れを変えたのは1980年代後半。米大リーグで「クローザー専門職」が確立されていくのを受けて、NPBでも佐々木主浩(横浜)や高津臣吾(ヤクルト)といった「守護神」たちが1990年代に次々と登場し、現在の分業制が完成していったんだ。
外国人リリーフの系譜
阪神タイガースの歴史を見ると、外国人リリーフ投手の存在感は半端ないね。
2000年代には韓国出身のオ・スンファン(呉昇桓)が2013〜2014年に圧倒的な活躍を見せ、2014年シーズンには39セーブを記録して最多セーブのタイトルを獲得している。その後、ドリスがその系譜を受け継ぐ形で阪神のリリーフ陣を支えているわけだ。
今日の試合のポイントを振り返る
今回のドリスの登板を改めて整理しよう。
- 状況:2点リードで8回のマウンドへ
- 経緯:2アウトからランナーを出し、一打逆転のピンチを招く
- 結果:最少失点でしのぎ、2点リードのまま9回へバトン
「最少失点」というのは1点は取られたということかもしれないけれど、「一打逆転のピンチ」を切り抜けて勝利につなげたのだから立派なものだよ。プロ野球というのはね、完璧な投球ばかりではない。ピンチを迎えながらも「最低限の仕事」をする——その精神的なタフさが、一流のリリーフ投手には求められるんだ。
阪神の「勝利の方程式」について
阪神タイガースは長年、7回・8回・9回を特定の投手にまかせる「勝利の方程式」を大切にしてきたチームだよ。2003年のリーグ優勝時には、ジェフ・ウィリアムス→伊良部秀輝→藤川球児というリレーが機能したし、2005年の優勝時も同様のパターンが確立されていた。
今の阪神でドリスが「八回の男」として機能することは、チームとして「計算できる存在」が一人増えることを意味する。シーズンを通じて安定した成績を残すためには、こういう「信頼できる中継ぎ」の存在が絶対に欠かせないんだよ。
まとめ
おじさんに言わせれば、ドリスのような投手こそが「縁の下の力持ち」なんだよ。
先発投手の好投もクローザーの三振奪取も、もちろん派手でカッコいい。でも、そこへつなぐ8回のセットアッパーがいなければ、試合は成立しない。ピンチを背負いながらも最少失点でしのいだドリスの今日の投球は、そのプロとしての矜持を見せてくれたんじゃないかな。
阪神ファンの君たちも、クローザーや先発だけでなく、「八回の男」にも熱い声援を送ってあげてくれよ。彼らの踏ん張りがあってこそ、勝利の美酒が味わえるんだからね。
じゃあ、今日はここまで。また面白い話があったら教えてあげるよ!
おじさんの豆知識コーナー:「ピンチ」の語源を知ってるかい?
野球でよく使う「ピンチ」という言葉、英語の
pinchからきているんだけど、元々は「つねる」「圧迫する」という意味なんだ。転じて「苦境・窮地」を表すようになった。おもしろいのは、野球用語としての
pinchには別の使い方もあること。pinch hitter(ピンチヒッター)というのは「代打」のことで、日本語では「いざという時に頼りになる人」という意味で使われることもあるよね。ちなみに野球における「ピンチ」の定義は明確で、走者が得点圏(二塁または三塁)にいる状況を指すことが多い。今回のドリスのケースでいえば、2アウトながら「一打逆転」という局面だったわけで、まさにピンチの教科書みたいな場面だったわけだよ。
それをきっちり三振でしのいだのだから、さすが「八回の男」と呼ばれるだけのことはあるんだ。