やあやあ、今日はジャパネットの話をしようじゃないか。

テレビショッピングのイメージが強いあの会社が、とんでもない方向に突き進んでいるんだよ。まあ、聞いてくれよ。

ジャパネットHDが「パサージュ琴海」を買収!

2026年4月、ジャパネットホールディングスが長崎県西彼杵郡にある複合リゾート施設「パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ」の経営権を取得したんだ。これ、ジャパネットにとって初のゴルフ事業参入だよ。

パサージュ琴海は18ホールのゴルフコースを持つリゾート施設で、大村湾を望む絶景が売りのスポット。長崎市内から車で約30分という立地で、観光客にも人気のエリアにある。

じゃあなぜジャパネットがここを買収したかというと、答えは「スタジアムシティ長崎」との連動にあるんだ。

スタジアムシティ長崎って何だ?

ここでちょっと背景を説明させてくれよ。

ジャパネットHDは2020年代に入って「地域創生」を経営の柱に据えた。その象徴が、2024年10月に開業したスタジアムシティ長崎だ。

この施設、なんと総事業費約600億円!JR長崎駅から徒歩圏内に建設された、日本初の「スタジアム一体型複合施設」でね。

  • PEACE STADIUM Connected by SoftBank:収容人数約2万人のサッカー専用スタジアム
  • ホテル「OMO7長崎 by 星野リゾート」:全206室
  • 商業施設:約60店舗
  • オフィスタワー

これだけの施設を民間企業が単独で作るって、普通じゃないだろう?ジャパネットHDの2代目社長・髙田旭人氏(髙田明創業者の長男)の肝いりプロジェクトなんだよ。

JリーグのV・ファーレン長崎はジャパネットが経営権を持っていて、このスタジアムがホームグラウンドだ。

なぜゴルフ場なのか?「滞在型観光」の戦略

さて、本題に戻ろう。

スタジアムシティ長崎は確かにすごい施設だが、ひとつ弱点がある。それは「試合がある日しか大きな集客が見込めない」という点だ。Jリーグのホームゲームは年間17〜19試合程度。それだけじゃ、600億円の投資を回収するには物足りない。

そこでジャパネットが考えたのが「滞在型観光」という概念なんだ。

試合観戦に来た人が、試合の前後に長崎に泊まって、ゴルフをして、観光して帰る——このような「複数日滞在」を促すことで、一人当たりの消費額を大幅に増やそうという戦略だよ。

パサージュ琴海はスタジアムシティから車で約30分圏内。ゴルフ場を持つことで「試合観戦+ゴルフ」というパッケージ旅行が組めるようになる。これは賢いアプローチだろう?

うんちくおじさんの豆知識コーナー

ジャパネットたかた、その誕生の話を知ってるかい?

ジャパネットたかたの前身は、長崎県佐世保市で1986年に創業した「たかたカメラ」というカメラ店だよ。創業者の髙田明氏が1990年にラジオショッピングを始めたのが通販事業の出発点。1994年にはテレビショッピングに参入し、その独特の「高い声」と「熱量ある語り口」でたちまち人気者になった。

2014年に髙田明氏が社長を退いて息子の旭人氏に事業を承継したとき、年商は約1,500億円。旭人社長になってからは地域創生にかじを切り、2023年度の売上高はグループ全体で約2,500億円規模にまで成長しているんだ。テレビショッピングから始まった会社がゴルフ場やスタジアムを持つ総合地域企業に変貌するとは、創業当時は誰も想像しなかっただろうね。

ちなみに「ジャパネット」という社名、スペイン語の「Japón(ハポン=日本)」とネットワークを掛け合わせた造語なんだよ。

「地方発」のビジネスモデルが面白い

おじさんに言わせれば、ジャパネットの動きで一番興味深いのは「長崎という地方都市にフルベットしている」という点なんだよ。

普通の大企業なら東京・大阪を中心に展開するところを、ジャパネットは徹底的に長崎に投資している。

  • 本社:長崎県佐世保市(創業の地)
  • スタジアムシティ:長崎市
  • パサージュ琴海:長崎県西彼杵郡
  • V・ファーレン長崎:J2リーグ所属

長崎県の人口は2024年時点で約124万人。決して大都市ではない。しかし旭人社長は「長崎をモデルケースにして、地方創生の方法論を確立する」という明確なビジョンを持っている。

観光で言えば、長崎県の2023年の観光客数は約2,100万人。コロナ前の水準には戻りつつあるが、一人当たりの宿泊費・消費額はまだまだ伸びしろがある。だからこそ「来てもらう」だけでなく「泊まってもらう」「もっと使ってもらう」という戦略が重要なんだ。

まとめ:テレビショッピングの会社じゃなくなってきた

ちょっと聞いてくれよ、これはただの「企業の多角化」じゃないと思うんだよ。

ジャパネットがやっているのは、一つの地域をまるごとプロデュースするという壮大な実験だ。スタジアム、ホテル、商業施設、サッカーチーム、そしてゴルフ場——これらを有機的につなぐことで、長崎を「スポーツ観光の聖地」にしようとしている。

パサージュ琴海の買収はその最新の一手。今後もジャパネットの「長崎投資」は続くだろうし、成功すれば地方創生の教科書になるかもしれない。

君も次の旅行先に長崎を考えてみるといいよ。スタジアムで試合を見て、翌朝大村湾を望みながらゴルフを一ラウンド——なかなか悪くない週末だろう?

おじさんはそんな長崎の変化を、これからも楽しみに見守っていくよ。