やあやあ、みんな元気かい?
今日はおじさん、劇場アニメ『パリに咲くエトワール』の話をしようと思ってね。松竹株式会社が配給するこの作品、バレエを題材にしたアニメ映画で、なんと5回・6回目のティーチイン上映会の開催まで決まったというじゃないか。ティーチインってのは、映画上映後に監督やキャストが登壇してトークする形式の上映会のことだよ。それが5回・6回目まで続くってことは、相当熱心なファンが集まってるってことさ。
それだけじゃなく、沖縄でも當真という俳優が声優として出演していると沖縄タイムスが取り上げるほど、全国各地で話題になっている作品なんだ。
「エトワール」って何者なのか、おじさんが教えてあげよう
タイトルにある「エトワール(Étoile)」、フランス語で「星」という意味なのは知ってるかい?でもバレエの世界でのエトワールは、ただの「星」じゃないんだ。
フランスを代表するバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団(Opéra national de Paris)における最高位ダンサーの称号のことを指すんだよ。このバレエ団、創設はなんと1661年。フランス国王ルイ14世が設立した、世界最古のバレエ団のひとつなんだ。360年以上の歴史を誇るこの組織の中で、エトワールの称号を持つダンサーは常時約20名前後しかいない。世界中のバレエダンサーが目指す、まさに頂点中の頂点の称号さ。
エトワールへの道のりは想像を絶する
パリ・オペラ座バレエ学校に入学できるのは、毎年わずか20〜25名。全世界から数百人以上が受験するなかで勝ち残った子どもたちだけが入れる場所だよ。そこから最高位のエトワールになれるのはほんの一握り。
エトワールへの昇格は、公演中にその場で発表されるという劇的な慣習がある。舞台が終わった瞬間に、オペラ座の芸術監督が壇上に上がって「エトワール!」と呼びかけ、その場で称号が授けられるんだ。泣き崩れるダンサーの映像をおじさんも何度か見たことがあるが、あれはたまらんよ。
映画レビューで話題になった「バレエ監修」問題
さて映画.comでは「バレエ監修ついてる?ツッコミどころ満載」なんてレビューも話題になっているね。これはアニメ作品においてよくある問題で、専門的な描写の正確さへのこだわりがあるファンにとっては重要なポイントだ。
バレエ経験者にとって、足の角度、腕のラインの使い方、つま先の伸び方といった細部は一目でわかる。トウシューズの正しいリボンの結び方ひとつでも、経験者はすぐに「あ、違う」と気づくんだよ。
ただおじさんに言わせれば、フィクション作品においてリアリティと物語の面白さのバランスをどこに置くかは、作り手の判断でもある。それでも専門家の視点でのツッコミが出るということは、それだけ真剣に見ている人が多いということで、作品への関心の高さの表れでもあるさ。
日本とバレエの意外な関係
ここでちょっと聞いてくれよ。日本のバレエ人口、実は世界でもトップクラスなんだよ。
公益社団法人日本バレエ協会の調べでは、日本国内のバレエ教室数は約9,000〜1万件以上と推計されており、習い事としてのバレエ人口は約40〜50万人とも言われている。これはロシアや欧州の専門バレエ国に並ぶ水準だ。
日本に本格的なバレエが紹介されたのは1912年、帝国劇場開場とともにロシアからエリアナ・パブロワが来日したことが始まりとされる。それから100年以上かけて、日本は「バレエ大国」へと成長したわけだ。
まとめ
さあ、どうだい?『パリに咲くエトワール』という作品タイトルひとつとっても、これだけのうんちくが詰まってるんだ。1661年創設のパリ・オペラ座バレエ団、世界で20名前後しかいないエトワールの称号、そして300年以上前に決められた基本ポジション……バレエの世界はほんとに奥が深いんだよ。
ティーチイン上映会が5回・6回と続くってことは、それだけ観客の熱量が高い証拠だろ?沖縄でも公開されて地元の俳優が注目を集めるなど、この作品じわじわと広がりを見せているね。
アニメを観るだけじゃなく、その背景にある文化や歴史まで掘り下げてみると、エンタメはもっと楽しくなるもんさ。おじさんのうんちくが、あんたの映画鑑賞をもう少し豊かにしてくれたなら嬉しいよ。
じゃあまた次回、面白い話を持ってくるから楽しみにしていてくれよな!
おじさんの豆知識コーナー
「バレエ」という言葉自体、実はイタリア語起源なんだよ!
バレエと聞くとフランス文化のイメージが強いが、その起源は15世紀のイタリア・ルネサンス期にある。イタリア語の「ballare(踊る)」が語源で、最初は宮廷の祝宴で披露されるエンターテインメントだった。それがフランスに渡ったのは16世紀後半、1581年にパリで上演された『王妃のバレエ・コミック(Ballet Comique de la Reine)』が、記録に残る世界初のバレエ公演とされているんだ。
さらに面白いのは、バレエの基本5ポジションを体系化したのが、あのルイ14世のダンス教師だったピエール・ボーシャン(1631〜1705年)だということ。つまり今日の「1番ポジション」「2番ポジション」という基礎は、300年以上前に決められたルールをそのまま使ってるんだよ。すごいだろ?