やあやあ、久しぶりだね。今日はちょっと面白いドラマの話をしようじゃないか。

タイトルからして、もうパンチが効いてるだろう?「じゃあ、あんたが作ってみろよ」。このセリフ、料理をしたことがある人間なら一度は言いたくなったか、言われたことがあるはずさ。おじさんも昔、家族に夕飯の文句を言ったら「じゃあ自分で作れ」と返されて、しぶしぶ台所に立った苦い記憶があるよ(笑)。

ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』って何者だ?

このドラマ、TVerで配信中の注目作でね、2026年現在放送中の第9話では「おにぎりを食べて元気だせ!」というサブタイトルがついているんだ。飯テロとも言うべきか、おにぎりという日本人の魂のソウルフードが物語のキーになっている回だよ。

舞台になっているのが東京・高円寺(こうえんじ)。JR中央線の駅で、杉並区に位置するこの街、ただのベッドタウンじゃないんだ。

ここが熱い——おじさんに言わせれば、高円寺こそ「東京でもっとも個性的な街のひとつ」だよ。

高円寺という街の正体

サブカルと古着と、昭和の空気が混在する奇跡の街

高円寺が「聖地」として選ばれたのは偶然じゃないさ。この街の特徴を少し紹介しよう。

  • 古着屋の密度: 高円寺駅周辺には約100軒以上の古着屋が集中しており、「東京の古着の聖地」として全国的に知られている
  • 阿波おどり: 毎年8月に開催される「東京高円寺阿波おどり」は1957年から続く歴史ある祭りで、参加者・観客合わせて約100万人が訪れる規模を誇る
  • 純情商店街: 1998年の映画『嫌われ松子の一生』などのロケ地にもなった「高円寺純情商店街」は昭和の雰囲気を今に伝える

そして今回のドラマで注目されているのが、高円寺のはしご酒文化だ。

はしご酒の街・高円寺の深さ

ドラマの聖地巡礼として、高円寺の飲み屋街を巡るルートが話題になっているんだけど、これには理由があってね。

高円寺の飲食店の特徴はこうだ——一軒あたりの席数が少ない小箱の店が多く、2〜3軒を渡り歩くスタイルが自然に生まれる。一軒目で焼き鳥、二軒目で煮込み、三軒目で締めのラーメンかおにぎり、なんていうコースが王道だよ。

うんちくおじさんの豆知識コーナー

「はしご酒」の語源、知ってたかい?

「はしご酒」という言葉が文献に登場するのは江戸時代後期のことで、複数の店を梯子(はしご)のように順に上がっていく様子から来ているんだよ。江戸の居酒屋文化では、一軒で長居するより複数の店を巡るのが「粋」とされていたんだ。

さらに面白いことに、日本の「一軒あたりの飲食店数」は人口1000人当たりで換算すると世界トップクラスで、東京23区内だけで約8万軒以上の飲食店が存在するとされている(東京都産業労働局調べ)。これだけ店が多いからこそ、はしご文化が発達したとも言えるね。

そして「おにぎり」について言えば——日本最古のおにぎりは、石川県の杉谷チャノバタケ遺跡から発掘された約2000年前の弥生時代の炭化米とされているんだ。形状はおにぎり状で、当時から手で握られていたと推定されている。令和のドラマで語られるおにぎりが、2000年の歴史を持つ食べ物だなんて、なかなかロマンがあるじゃないか。

ドラマが描く「作る」ということの意味

「じゃあ、あんたが作ってみろよ」というタイトル、深く考えると面白いんだよね。

これはただの喧嘩セリフじゃなくてさ、「作る」という行為への尊重と挑戦が込められているように思えるんだ。料理でも、仕事でも、人生でも——文句を言うのは簡単だけど、実際に手を動かして何かを作るのはまた別の話だろう?

第9話でおにぎりが登場するのも象徴的でね。おにぎりって、一見シンプルに見えて、塩加減・握り加減・米の炊き方・海苔のタイミング——こだわりだしたらキリがない食べ物なんだ。東京のおにぎり専門店では、一個600円〜1000円するものも珍しくなくなってきた。それだけ「作る」ことへの敬意が評価される時代になってきたということさ。

高円寺巡りのすすめ

ドラマの聖地として注目されている高円寺だけど、街歩きコースとしても最高でね。るるぶなどのガイドメディアでも4時間コースとして紹介されているくらい、見どころが凝縮されているんだ。

おじさん的おすすめルートはこんな感じだ:

  1. JR高円寺駅南口を起点に純情商店街へ(昭和の空気を吸う)
  2. 古着屋街をぶらり(掘り出し物探しは30分は必要)
  3. 北口の高架下エリアでランチ(個人経営の小さな定食屋が狙い目)
  4. 夕方からはしご酒スタート(一軒2〜3杯を目安に3軒まわる)

まとめ——文句より、まず動け

まあ、聞いてくれよ。このドラマが刺さる理由のひとつは、「作ること」「動くこと」への肯定感だと思うんだよね。

高円寺という街も、誰かが「こういう街にしよう」と計画したわけじゃなく、それぞれが好きなことをやっていたら自然とこういう街になったという側面がある。古着屋も、小さな飲み屋も、みんな「やってみた」人たちの集積さ。

「じゃあ、あんたが作ってみろよ」——このセリフ、次に誰かに文句を言いたくなったとき、自分自身への問いかけとして使ってみるのも悪くないぞ。

さあ、今夜は高円寺でおにぎりとはしご酒でも楽しんでみてくれよ。おじさんも行きたいくらいだよ(笑)。