ちょっと聞いてくれよ、うんちくおじさんだよ。
今日はボクシング界の話さ。元三階級制覇チャンピオン・亀田興毅が、今ネットで騒がれているんだよ。試合の話じゃない——プロモーターとしての波乱の話さ。
SAIKOLUSH騒動とLUSHの電撃撤退
2026年5月、コスメブランドのLUSH(ラッシュ)が亀田プロモーションとの提携解消と、ボクシング興行事業からの完全撤退を発表した。LUSHは声明の中で「責任は極めて重い」という言葉を使ってこの関係を清算したんだ。
「SAIKOLUSH」とは亀田プロモーションとLUSHが手掛けていたコラボ事業のことで、これをめぐる一連の騒動がきっかけでスポンサーや後援者が離れる事態になったといわれている。格闘家の青木真也さんも自身のnoteで「タニマチが飛んじゃったよくある話」として取り上げたほど、業界内でも注目を集めているよ。
一方で明るい話もある。フィリピンの元世界チャンピオン、ジョン・リエル・カシメロが6月6日の亀田主催興行への参戦を表明し、「あなたのファイターとして支え続ける」とエールを送っているんだ。騒動の渦中にあっても信頼を寄せる選手がいる——そこはさすが亀田興毅だよ。
ボクサー亀田興毅の輝かしい素顔
そもそもこの人物を知らなきゃ話にならないから、ちゃんとおさらいしておこうよ。
亀田興毅は1986年11月17日、大阪府生まれ。11歳でボクシングを始め、2003年11月17日——自身の17歳の誕生日に——プロデビューを果たした。その後の戦績がこれだよ:
- 2005年: デビュー8戦目でワンミーチョーク・シンワンチャー(タイ)を3回KOで破り、東洋太平洋フライ級王座獲得
- 2006年8月: デビュー12戦目、ファン・ランダエタ(ベネズエラ)に2-1の僅差判定勝利でWBAライトフライ級王座を獲得
- 2009年11月: WBCフライ級王者・内藤大助(宮田ジム)に3-0の判定勝ちで二階級制覇。この試合のテレビ視聴率が43.1%、瞬間最高は50%超えという驚異的な数字だった
- 2010年12月: アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)を大差判定で破り、日本人史上初の三階級制覇を達成
プロ通算成績は32戦31勝(17KO)1敗。これが亀田興毅というボクサーの正体さ。
30億円稼いで全部なくした——波乱の引退後
2025年10月16日放送のフジテレビ系『あの金どこいった?〜逆転人生にかける有名人〜』に出演した亀田は、衝撃的な告白をしたんだよ。
現役時代のファイトマネー最高額は「1億円くらい。カリスマやったから」。そして現役期間中に稼いだ総額は30億円。ところが——
- 税金で約半分が消える
- 全身クロムハーツや高級車への大散財
- 知人に紹介された商品仕入れ投資に最終的に7億円を投じ、全額喪失
最初は3000万円から始めて、「世界チャンピオンだから防衛するたびに何千万円も入る、ずっと続く」と感覚が麻痺していったと本人が語っている。引退後は妻から「子どもの幼稚園代がない」と言われるほど生活が困窮したというから、これはもう笑えない話だよ。
プロモーターとしての再起
今の亀田興毅は株式会社亀田プロモーション(東京都港区南麻布5-2-32)を設立し、「ボクシングをよりメジャーなスポーツにする」という理念を掲げてビジネスに挑んでいる。2025年には関西コレクション29thランウェイ出演(2025年8月)やAmazon Prime Video「CYSY100」ゲスト出演(2025年7月)など、メディア展開も積極的だった。
そんな矢先の今回の騒動だ。青木真也さんが指摘した「タニマチが飛んじゃった」という表現——「タニマチ」とは格闘技や芸能の世界でパトロン役を担う後援者のことで、元々は大阪・谷町の商人が大相撲の力士を援助したことに由来する言葉さ。ボクシング興行はこのタニマチなしには成り立たない側面がある。今回の騒動はそこを直撃した形だよ。
まとめ——リングの外でも戦い続ける男
おじさんに言わせれば、11歳でボクシングを始め、17歳でプロデビュー、24歳で日本人初の三階級制覇——その男が今度はリングの外で30億円規模の人生を賭けた戦いをしているわけだ。
6月6日の興行がうまくいくか、LUSHとの提携解消後に亀田プロモーションがどう立て直すか。答えはまだ出ていないが、一度ぶっ倒れても起き上がれる——それがボクサーの本能というものだろう?
亀田興毅の第二ラウンド、まだまだ続くよ。うんちくおじさんも、しっかり見届けさせてもらうからね。
おじさんの豆知識コーナー:「三階級制覇」ってどれだけすごいんだい?
亀田興毅が2010年に達成した三階級制覇は「日本人史上初」の快挙だった。ボクシングには現在17の体重階級があって、ライトフライ級(上限48.9kg)からバンタム級(上限53.5kg)まで、約4.6kgもの体重差を乗り越えてチャンピオンになった計算になる。
体重を上げれば打たれ強さやパワーが変わり、逆に落とす「水抜き」は身体への負担が極めて大きい。それぞれの階級の「身体づくり」を制した選手だけが複数階級を制覇できるんだよ。
ちなみに世界最多は、フィリピンのマニー・パッキャオが達成した8階級制覇(1997年デビューから2015年のメイウェザー戦まで17の主要タイトルを保有)。それと比べても、亀田興毅の三階級制覇は日本ボクシング史に刻まれた偉業だよ。