やあやあ、今日もうんちくおじさんが来たぞ!
最近、日本のサッカーファンの間で「アルナスル」って名前が飛び交ってるだろう?そう、ガンバ大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26シーズンの決勝で対戦した、あのサウジアラビアの強豪クラブのことだよ。「誰も弱音を吐かなかった」とG大阪の選手たちが語った壮絶な決勝の舞台でガンバが頂点を掴み取ったわけだが、今日はその相手・アルナスルについて、おじさんがたっぷり語ってやろうじゃないか。
アルナスルって、どんなクラブなんだ?
アル・ナスル・フットボールクラブ(Al-Nassr FC)は、1955年にサウジアラビアの首都リヤドで創立された、中東サッカー界でも指折りの名門クラブだよ。本拠地は「アル・アウワル・パーク」で、収容人数は2万5000人。
そしてこのクラブ、今やサウジアラビア政府の国富ファンド「PIF(サウジアラビア公共投資ファンド)」が所有者なんだ。このPIFというのは、サウジ政府が石油依存から脱却するための「ビジョン2030」構想の中核を担う巨大ファンドで、運用資産は約9000億ドル(約135兆円)にのぼる世界最大級のファンドの一つだよ。
クラブの実績を見ると、サウジ・プロフェッショナルリーグでなんと9回優勝、国王杯では6回優勝。国内では長年にわたって頂点を争ってきた存在なんだ。
2025-26シーズンの大型補強が話題
2025-26シーズン、アルナスルは矢継ぎ早に大型補強を敢行した。おじさん、これを見てちょっと口が開いたよ。
まず注目なのが、元バルセロナのスペイン代表CB イニゴ・マルティネス(33歳)の加入だ。6年半在籍したアスレティック・クルブとの契約を満了後、昨季バルサへ移籍。シャビ・エルナンデス監督が自ら獲得を望んだほどの実力者で、空中戦の強さと足下の技術を兼ね備えたレフティーのCBだよ。そのマルティネスがバルサからフリーでアルナスルへ。
さらに驚いたのが、ジョアン・フェリックスのチェルシーからの移籍。移籍金はなんと3000万ユーロ(約50億円)!このポルトガル代表FW、かつてベンフィカからアトレティコ・マドリードへ1億2600万ユーロ(約200億円超)という超高額で移籍した選手だよ。一時はバルセロナへのローンを経て、チェルシーに落ち着いていたが、ついにサウジへ。
そして、バイエルン・ミュンヘンからフランス代表FW キングスレイ・コマンも2500万ユーロ(約42億円)で加入。2020-21シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝でPSG相手に優勝決定ゴールを決めたのがコマンだよ。知ってたかい? あの男が今やサウジにいるんだから、時代は変わったよなあ。
新監督はポルトガルの名将ジョルジェ・ジェズス
2025年7月、アルナスルの新指揮官として就任したのは、ポルトガル人監督のジョルジェ・ジェズス(1954年7月24日生まれ、71歳)だ。ベンフィカやフラメンゴを率いてきた実績十分の名将で、フラメンゴ時代の2019年にはコパ・リベルタドーレス(南米版チャンピオンズリーグ)を制覇。世界各地でタイトルを手中に収めてきた指揮官だよ。
アルナスルも過去5シーズンを振り返ると、2023-24シーズンにはACLでベスト8・準優勝まで到達した。ジェズス新体制でACL制覇という野望を描いていたはずだが、今季ACL2の決勝では日本のG大阪の前に夢が断たれた格好になってしまった。
G大阪が勝ち取ったACL2優勝の重み
ACL2 2025/26でガンバ大阪が頂点に立ったことは、日本サッカー界にとっても大きな意味を持つんだ。賞金を見ると、G大阪は5億円超を獲得。ちなみに上位大会のACLエリートでは、町田ゼルビアが10億円、ヴィッセル神戸が4億円、サンフレッチェ広島が2億円超を手にしているというんだから、アジアクラブサッカーの賞金規模も年々大きくなっているんだよ。
「誰も弱音を吐かなかった」――G大阪の選手たちがそう語った決勝の舞台裏は、まさに壮絶だったんだろう。豊富な資金力で世界のスター選手をかき集めたアルナスル相手に、日本サッカーの意地を見せた戦いだったわけだ。
まとめ
1955年創立、リヤドを本拠地とするアルナスルは、今やPIFという国家ファンドを背景に世界中から有力選手を引き寄せるサウジマネーの象徴的存在だよ。ジョアン・フェリックス(移籍金3000万ユーロ)やキングスレイ・コマン(同2500万ユーロ)といったビッグネームを揃え、アジア制覇を狙っていたところに立ちはだかったのが、我らがG大阪だった。
いやあ、サッカーってのは本当に面白いもんだよ。金があれば勝てるわけじゃない。「誰も弱音を吐かなかった」G大阪の戦士たちが、その証明をしてくれたんじゃないかな。
また熱い試合、見せてくれよ!おじさん、楽しみに待ってるからさ。
おじさんのうんちくコーナー:PIF「ビッグ4」とスポーツウォッシング問題
アルナスルのオーナーであるPIFは、アルナスル以外にもアル・ヒラル・アル・イテハド・アル・アハリとあわせた「ビッグ4」と呼ばれるサウジリーグのクラブを一括所有しているんだよ。
イギリスのプレミアリーグでも2021年にニューカッスル・ユナイテッドがPIFに約3億ドル(約450億円)で買収されて国際的な話題になった。さらにゴルフの「LIVツアー」やテニス・ボクシングへの巨額投資も続々と展開中だ。
この動きは「スポーツウォッシング(Sportswashing)」と批判されることもある。スポーツへの投資を通じて国際的なイメージを改善しようとする行為のことで、1970年代から政治学でも使われてきた概念だよ。サウジマネーは今、スポーツ界の地図を塗り替えているんだ。