やあやあ、今日はちょっと聞いてくれよ。

あのSuicaのペンギン、知ってるよな?電車に乗るたびにつぶらな目でじっと見つめてくるやつだ。実は最近、その生みの親・坂崎千春さんが羽田空港向けに新グッズを出したって話でね、おじさんがいてもたってもいられなくなったわけさ。

坂崎千春って、そもそも誰だい?

坂崎千春さんは1967年12月29日生まれ、千葉県市川市出身のイラストレーター・絵本作家だよ。東京藝術大学美術学部デザイン科を1991年に卒業して、文具メーカーのデザイナーを経たあと、1998年にフリーランスとして独立した人物さ。

2011年には地元・市川市から「市川市民芸術文化奨励賞」を受賞するなど、地域でも高く評価されている。そして現在は絵本を40冊以上出版しており、エッセイ執筆・書籍の装画・版画展の開催と、イラストの枠を大きく超えた幅広い活動を続けているんだ。

日本中に散らばるあのキャラ、全部この人が作ったんだよ

Suicaペンギン(2001年〜)

2001年、JR東日本のICカード「Suica」のサービス開始とともに誕生したキャラクターデザインを手がけたのが坂崎さんだよ。このペンギン、実はあえて名前がついていない。「多くの人に愛着を持って使ってもらえるように」という配慮からで、だから「Suicaのペンギン」として、みんなが自分のイメージで親しんできた。

25年以上にわたって日本中の改札口でお世話になってきたこのキャラクターだが、JR東日本は2025年11月11日に「2026年度末、つまり2027年3月末をもって卒業する」と正式発表した。四半世紀のお役目を終えるペンギンを思うと、おじさんも少し寂しくなるよ。

チーバくん(2010年〜)

千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」も坂崎さんの作品さ。2010年に千葉県で開催された国民体育大会のマスコットとして誕生したキャラクターで、横から見ると千葉県の形そのものになるというユニークなデザインが特徴だよ。今でも千葉県の公式キャラクターとして大活躍中さ。

ヤマトのクロネコ・シロネコ(2019年〜)

ヤマトホールディングスが創業100周年を記念して、実に28年ぶりにリニューアルした「クロネコ・シロネコ」キャラクター。そのデザインを担当したのもやっぱり坂崎さんなんだ。「シンプル」「親しみやすい」「調和」という3つをテーマに制作し、クロネコは上半身を鍛えたマッチョな体型に、シロネコは下半身がふっくらしたかわいい体型にして、並んだとき調和が取れるようにこだわったそうだよ。

他にも、2008年からダイハツ「ムーヴコンテ」のキャラクター「カクカク・シカジカ」(タートルネックと黒縁メガネが特徴のシカで、クールな評論家という設定)、コスモ石油の「ALAちゃん」、東宝の「ちびゴジラ」、雑誌『ku:nel』(マガジンハウス)の「クウネル君」など、数え上げればキリがないほど多くのキャラクターが坂崎さんの手から生まれているんだ。

おじさんのうんちく:東京藝術大学ってどんな学校だい?

坂崎さんが卒業した東京藝術大学(通称・芸大)は、1887年に工部美術学校と東京音楽学校が統合して創立された、日本最古の国立芸術大学だよ。美術学部と音楽学部の2学部体制で、現在は約3,000人の学生が在籍している。美術学部絵画科油画専攻の入試倍率は毎年10倍以上になることも多く、「日本一入るのが難しい大学」のひとつとして知られているんだ。坂崎さんが卒業したデザイン科も例外ではなく、全国から選りすぐりの才能が集まる激戦区さ。そういうバックグラウンドを知ると、Suicaペンギンのあのシンプルながら絶妙な造形が、偶然ではないとわかるよな。

羽田空港に「空飛ぶペンギン」が降り立った!

さて、最近のニュースに話を戻そうかね。

2026年、坂崎千春さんが羽田空港向けの新グッズを手がけたんだよ。テーマは「空・旅・日本」。ペンギンが大空を羽ばたくという夢のあるイラストで、4種類のアイテムが空港限定グッズとして登場した。

おじさんに言わせれば、Suicaペンギンが「交通系ICカード」から「空港」へと活躍の場を広げるのは、ある意味での「大進化」だよ。地上の改札を渡り歩いてきたあのペンギンが、ついに空を飛ぶ時代がやってきたわけさ。2027年3月末のSuica卒業を前に、新たな場所で元気な姿を見せてくれているのが、またニクイじゃないか。

映画にも登場するクリエイターの世界

それだけじゃないよ。現在、「振らなくても進める(仮)」というドキュメンタリー映画が撮影中で、ボードゲームデザイナーとイラストレーターが「最高に面白いボードゲームを作るために奮闘する」姿を追った作品だという。クリエイターたちの情熱的な舞台裏が見えてきそうで、これもおじさんは楽しみにしているよ。

まとめ

どうだい?「坂崎千春」という名前を今日初めて聞いた人も、気づけばあちこちで彼女の作品に触れていたはずだよ。改札でSuicaペンギンに見送られ、千葉に帰ればチーバくんに出迎えられ、ヤマトの荷物を受け取ればリニューアルされたクロネコ・シロネコに遭遇する——そんな生活を何年も送ってきたはずさ。

日本の「日常の風景」に静かに溶け込んだキャラクターたちの生みの親として、坂崎千春さんの仕事はこれからも続いていく。羽田空港に立ち寄る機会があったら、ぜひ「空飛ぶペンギン」グッズを探してみてくれよ。

まあ、おじさんのうんちくもこれくらいにしておこうかね。また面白い話があったら聞かせてやるよ。