やあやあ、今日はMLBの話をしようじゃないか。
2026年5月20日(日本時間21日)、サンディエゴのペトコパークで行われたパドレス対ドジャースの一戦。パドレスは0対4で完敗を喫したこの試合、試合後にあるベテラン選手がとても印象的なコメントを残したんだよ。
パドレスのショートストップ、ザンダー・ボガーツ(33歳)——「優れた選手というのは常に、打開策を見つけるものだ」。そう語ったボガーツのコメントに、おじさんはなぜか心を打たれてしまったんだ。
ボガーツという選手、どんな男だ?
まあ、聞いてくれよ。ザンダー・ボガーツは1992年10月1日生まれの33歳。出身地はカリブ海の小島アルバ——人口わずか約11万人の小さな島の英雄さ。身長188cm、体重99kgの堂々たる体格で、パドレスの背番号2番を背負う内野手だよ。
2013年8月20日にメジャーデビューしてから、キャリア通算打率.286、本塁打204本、打点861、OPS.794という堂々たる数字を積み上げてきた。通算打数6523、安打数1865本——これだけでも一流選手の証明になるよね。
2022年12月、彼はサンディエゴ・パドレスと11年間・総額約539億円という大型契約を締結した。当時のショートストップとしては史上最大規模の条件で、球団がいかにボガーツに期待していたかがわかる契約だったんだよ。
2026年シーズン——苦難の道のり
ところが、だ。
2026年シーズンは正直、苦しい展開が続いているよ。5月21日時点での成績は48試合出場、打率.247、本塁打7本、打点23、OPS.703。キャリア通算OPS.794と比べると物足りない数字で、一部メディアからは「史上最悪の契約のひとつ」という手厳しい声も上がっている始末だ。
特に5月19日から21日のドジャースとの3連戦は厳しかった。19日は3打数1安打、20日は4打数無安打、21日も4打数無安打。合計11打数1安打という結果で、チームも3連戦を全敗してしまった。
でも注目したいのは、5月20日の試合後のボガーツのコメントさ。
5回1死満塁のチャンスで、大谷翔平(31)がフェルナンド・タティスJr.を初球のスイーパーで併殺打に打ち取った場面について、ボガーツはこう振り返った——「球数がかさんできていたし、あのダブルプレーは彼にとって大きかった。ムーキー(ベッツ)とキム(ヘソン)が素晴らしいプレーをした。打球が少しでもずれていれば我々は得点できた」
そして大谷の投球については「失投がどれだけあったか分からないけれど、僕にはほとんどなかった。ゾーンの際どいコースにうまく投げていた。優れた選手というのは常に、打開策を見つけるものだ」と、完全に脱帽していたんだ。
539億円男が大谷を称賛する——おじさんにとっては、このコメントがなんともいえず興味深かったよ。
ボガーツとワールドシリーズの縁
おじさんに言わせれば、ボガーツの本当の実力はレッドソックス時代に証明されているんだよ。
2013年、まだ21歳だったボガーツはボストン・レッドソックスでワールドシリーズに出場し優勝した。相手はセントルイス・カージナルスで、シリーズは4勝2敗でレッドソックスの勝利。デビューイヤーのルーキーがいきなり世界一になったんだから、将来は約束されていたわけさ。
そして2018年、再びワールドシリーズ制覇。今度の相手は——なんとロサンゼルス・ドジャース。4勝1敗でレッドソックスが優勝した。当時26歳のボガーツはチームの中心選手として活躍していたんだよ。
面白いのはここだ。2018年にドジャースを破って世界一になったボガーツが、2026年には今度はドジャースのホームグラウンドで大谷翔平に手玉に取られている——縁というのは不思議なものだよね。
539億円契約の重さ
10年以上にわたるレッドソックス在籍で積み上げた実績こそが、539億円という超大型契約の根拠だった。それほどの期待を一身に受けてパドレスに加入したわけだけど、その後の股関節手術による長期離脱もあり、今のボガーツはかつての輝きを取り戻そうと苦しんでいるのが現実だよ。
2022年オフ、コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)が10年2億6500万ドルの大型契約を結んだのと同じ時代、ボガーツはそれをさらに上回る規模でパドレスに迎えられた。それだけの信頼があったということさ。
まとめ——ボガーツの復活を待て
ちょっと聞いてくれよ。今のボガーツを見て「終わった選手」と決めつけるのは早計だとおじさんは思うぞ。
キャリア通算打率.286、6523打数1865安打、OPS.794——このポテンシャルは本物だよ。2026年の打率.247も、シーズン途中の一時的なものかもしれない。
「優れた選手は常に打開策を見つける」——大谷翔平に向けたこの言葉は、きっとボガーツ自身への問いかけでもあるんじゃないかとおじさんは感じるんだよ。
カリブ海の小さな島アルバから世界最高峰の舞台に立ち、2度のワールドシリーズを制覇した男がそう簡単に終わるはずがない。539億円の男の復活劇を、おじさんはしっかり見届けてやるつもりだよ。
おじさんのうんちくコーナー:アルバという島の秘密
ボガーツの出身地アルバ、どんな島か知ってたかい?
アルバはカリブ海に浮かぶ小さな島で、正式にはオランダ王国の構成国のひとつ。首都はオラニエスタッドといって、オランダ語で「オレンジの街」という意味だよ。島の面積は約180平方キロメートル——東京都の約8分の1しかない小ささだ。
こんな小さな島からメジャーリーガーが生まれること自体が奇跡的なんだけど、実はボガーツには兄のジェール・ボガーツという元プロ野球選手もいる。アルバはビーチリゾートとして年間100万人以上の観光客が訪れる島として有名だけど、今では「ボガーツ兄弟の故郷」としても知られているんだ。人口11万人の島から通算204本塁打——これは「奇跡」と呼んでいいんじゃないかね!