やあやあ、ちょっと聞いてくれよ。映画好きのおじさんが今日はちょっとざわついた話をしてあげよう。
あの鬼才監督クエンティン・タランティーノが、大スターのブラッド・ピットに向かって「君はこの業界でもう終わりだ!」と怒鳴りつけたっていう話が飛び込んできたんだよ。ハリウッド・リポーター・ジャパン、ELLEgirl、東スポWEBと複数のメディアが一斉に報じて、映画ファンの間でかなりの波紋を呼んでいるさ。
ことの発端は2019年の撮影現場だった
問題が起きたのは、2019年公開の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の撮影中のこと。この作品は1969年のハリウッドを舞台に、落ち目の俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と親友のスタントマン、クリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情を描いた171分の大作だよ。
あるベテラン俳優が「タランティーノが撮影中にブラッド・ピットへ激怒し、『君はこの業界でもう終わりだ!』という言葉まで飛び出した」と暴露したわけだ。現場で何があったのか、その詳細は一部謎に包まれたままだが、複数の関係者の証言として広く報じられている。
完成した作品の評価はどうだったかといえば、世界興行収入3億7700万ドル、日本国内でも11.8億円を記録する大ヒット。あのカンヌ映画祭でも高評価を受けた一作だけに、その裏側でこんな火花が散っていたとはね。
タランティーノとはどんな男か、改めておさらいしよう
1963年3月27日、アメリカのテネシー州ノックスビル生まれ。高校を中退した後、俳優を目指してレンタルビデオ屋の店員になったんだ。
ロサンゼルスの「Video Archives」という小さなビデオ屋で働きながら、毎日膨大な数の映画を見まくって独学でスタイルを磨いた。やがて脚本を書き始め、1992年の監督デビュー作『レザボア・ドッグス』は俳優ハービー・カイテルに脚本を認められたことがきっかけで実現。サンダンス映画祭で絶賛され、世界中にその名が知れ渡ったというわけさ。
そして1994年の『パルプ・フィクション』。ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリスという豪華キャストがこぞって出演し、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。アカデミー賞脚本賞も獲得するという二冠の快挙だった。
タランティーノ監督作品・世界興行収入(主要作品)
| 作品名 | 公開年 | 世界興行収入 |
|---|---|---|
| ジャンゴ 繋がれざる者 | 2012 | 約4億2600万ドル |
| ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド | 2019 | 約3億7700万ドル |
| イングロリアス・バスターズ | 2009 | 約3億2100万ドル |
| キル・ビル Vol.1 | 2003 | 約1億8000万ドル |
おじさんならではのうんちくを教えてあげよう
うんちく① ビデオ屋出身の監督が世界のカンヌを制した
映画監督といえば映画学校で学ぶイメージがあるだろう?でもタランティーノは映画学校なんて一切行っていないんだよ。ビデオ棚を教科書に独学で映画の文法を習得した、まさに「現場叩き上げ」ならぬ「ビデオ棚叩き上げ」の男だ。そこからカンヌ最高賞にたどり着いたんだから、才能というのは恐ろしいよね。
うんちく② 監督デビュー前から脚本家として引っ張りだこ
タランティーノが無名だった頃に書いた脚本『トゥルー・ロマンス』は1993年にトニー・スコット監督が映画化。さらに『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の原案も彼の手によるもので、1994年にオリバー・ストーン監督が映画化している。監督デビュー前から「脚本家タランティーノ」の才能は折り紙つきだったわけだよ。
激怒があったからこそ、あの傑作が生まれた?
まあ、聞いてくれよ。タランティーノは映画作りへの妥協をとことん嫌う男だ。撮影現場で「君はもう終わりだ!」という言葉が飛び出すほどの緊張感——それもまた、彼が一切妥協しないプロフェッショナリズムの表れと言えるかもしれない。
一方のブラッド・ピットも長年一線で活躍してきたベテラン。プロ同士がぶつかり合うのは、ある意味では真剣な仕事の証拠とも言えるだろう。実際に完成した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は世界興行収入3億7700万ドルを稼ぐ大ヒット作になったわけだからね。
「10本の映画を作ったら引退する」と宣言した男、現在62歳のタランティーノ。彼の最後の監督作が何になるのか、映画ファンとしては目が離せないよ。
まとめ:緊張の現場が生む映画の魔法
タランティーノとブラッド・ピットの確執話、なかなか面白いだろう?1992年のデビュー作から30年以上、ビデオ屋出身の天才はハリウッドの頂点に君臨し続けている。まだ彼の映画を見たことがない人は、まず『パルプ・フィクション』(1994年)か『イングロリアス・バスターズ』(2009年)あたりから入ってみてくれよ。その独特な世界観に、きっと引き込まれること間違いなしさ。
おじさんと一緒に、タランティーノワールドを楽しんでみようじゃないか!
おじさんのうんちくコーナー:アカデミー賞脚本賞を2回獲った男
おじさんに言わせれば、タランティーノの真骨頂は脚本にあると思うんだよ。なんと彼はアカデミー賞脚本賞を2回も受賞しているんだ。1回目は1995年授賞式(1994年度)の『パルプ・フィクション』、2回目は2013年授賞式(2012年度)の『ジャンゴ 繋がれざる者』。さらに2004年のカンヌ国際映画祭では審査委員長まで務めているんだよ。ビデオ屋の店員が世界最高峰の映画祭の頂点に立つ——これがハリウッドの底力というものだろう?
ちなみに「パルプ・フィクション」という言葉の由来も面白くてね。「パルプ」とは安物の再生紙のことで、そういう紙を使った安価な大衆娯楽雑誌(パルプマガジン)に載った通俗的な物語を指す言葉なんだ。1940〜50年代のアメリカで大流行したジャンルで、タランティーノはその精神を1994年の映画で鮮やかに現代に蘇らせた。タイトルひとつにもこれだけの歴史が詰まっているんだよ。