やあやあ、うんちくおじさんだよ。今日はちょっと感傷的な話をしようかな。

JR西日本の特急列車「くろしお」で長年走り続けてきた「親子パンダ」デザインの編成が、2026年5月末ごろに引退することになったんだ。残る2編成は引き続き「パンダくろしお」として走り続けるそうだけど、一つの時代が終わるってのは少しだけ寂しいね。まあ聞いてくれよ、この列車にはおじさんが語りたいうんちくがたっぷり詰まってるんだ。

特急くろしおは還暦を超えた長寿列車

この「くろしお」、いつから走ってるか知ってるかい? JR西日本は2025年に盛大な「特急くろしお60周年記念」イベントを開催した。つまり運行開始は1965年頃のこと。60年以上も大阪と和歌山・南紀をつなぎ続けてきた、筋金入りの特急列車なんだよ。

現在の運行区間は京都・新大阪・大阪 〜 和歌山・白浜・新宮。天王寺、和歌山、御坊、紀伊田辺、白浜などを経由して、紀伊半島をぐるりと南下していく。新大阪から白浜まで乗ると、大人片道6,140円(2026年4月現在・普通車指定席)。ちなみに今の特急くろしおは全車指定席制で自由席はないんだ。

三つの顔を持つ車両たち

くろしおには現在3種類の車両が運用されているのも面白いところでね。

  • 287系:座席間隔と足元スペースを広めに設計し、床の遮音構造など低騒音対策を施した現代的な車両。
  • 283系(オーシャンアロー車両):太平洋のイルカをイメージしたスマートな先頭部が目を引く。パノラマ型グリーン車から海の絶景が楽しめる。もとは「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」として走っていたが、2012年3月17日のダイヤ改正で「くろしお」に統一された。
  • 289系:北陸特急「しらさぎ」で活躍していた683系を改造した車両で、2015年10月31日から京都〜新宮間に投入されたんだ。

おじさんの豆知識コーナー

「くろしお」という列車名は、紀伊半島沖を流れる黒潮(日本海流)にちなんでいるんだよ。この黒潮、実は世界最大規模の海流の一つでね、幅は最大約200キロメートル、流速は最大で秒速2メートルにも達する。和歌山・南紀の温暖な気候や豊かな漁場を生み出している源でもある。

それからもう一つ。2022年8月からは「くろしおサイクル」サービスが始まって、自転車をそのまま車内に持ち込めるようになったんだ。紀伊半島をサイクリングで旅するなんて、なんとも贅沢な話じゃないか。

パンダくろしおとアドベンチャーワールドの深い縁

さて、今回引退する「親子パンダ」デザインについて話そう。

なぜ特急列車にパンダなんだ? と思う人もいるかもしれないが、実は終点のひとつ・白浜(白浜町)にあるテーマパーク「アドベンチャーワールド」との強い縁があるんだよ。このパーク、1994年にジャイアントパンダのペア「永明(えいめい)」と「梅梅(めいめい)」を迎えてから繁殖プログラムを本格化させ、これまでに17頭以上ものジャイアントパンダを誕生させてきた。日本で生まれたジャイアントパンダの大半がここに縁のある個体といっても過言じゃない、世界有数のパンダ繁殖施設なんだ。

その白浜の「パンダの聖地」としての魅力を列車でもアピールしようと誕生したのが「パンダくろしお」というわけさ。親子パンダデザインは長年ファンに愛されてきたが、2025年10月24日には新たな「Utopia Smileトレイン」という新デザイン編成が運行開始。世代交代の流れが進んでいたんだね。

そして2026年5月末ごろ、親子パンダデザインの編成がついに引退することになった。JR西日本の発表では、残る2編成は引き続き「パンダくろしお」として運行を継続するということだよ。

60周年の節目に想う

おじさんに言わせれば、鉄道の歴史ってのは地域の歴史そのものなんだよ。1965年頃の運行開始以来、60年以上にわたって大阪と南紀をつないできた特急くろしお。親子パンダデザインが引退しても、この列車は白浜のパンダたちと一緒にこれからも走り続けるんだ。

今度の週末、白浜にパンダを見に行きたくなってきただろう? 「くろしおTrip W(ダブル)キャンペーン」といったお得な企画もあるそうだから、ぜひJR西日本のサイトで調べてみてくれよ。特急くろしおに乗ったことがない人は、ぜひ一度乗ってみてほしいね——海あり、パンダあり、うんちくありの旅が、ちゃんと待ってるからさ!