やあやあ、ちょっと聞いてくれよ。

2026年5月21日、ニュースを見てたおじさんはコーヒーを吹きそうになったよ。日本大学の入試会場で、替え玉受験をしようとした男が捕まったんだ。しかもその捕まり方が、ドラマより面白い——いや、笑えない——展開でね。今日はこの事件とともに、替え玉受験の深い闇をおじさんがたっぷり語ってあげようじゃないか。

事件の全貌——本物と替え玉が鉢合わせ!

日本大学入試での驚きの発覚

2026年3月4日、東京都世田谷区の日本大学三軒茶屋キャンパス。入試の試験会場に、同じ席に座ろうとする2人の男性が現れた——これが事件の始まりさ。

警視庁世田谷署に再逮捕されたのは、埼玉県川口市在住の中国籍・塾講師、李彬容疑者(39歳)。容疑は建造物侵入と有印私文書偽造だよ。

李容疑者は、SNSで知り合った人物から「入試を受けたら報酬を支払う」と持ちかけられ、10代の中国人男性になりすまして試験会場に侵入。解答用紙の氏名欄にその男性の名前を書き込もうとしたんだ。なんと偽造した在留カードまで用意していた。

ところが試験開始直前、本物の受験生が会場に現れてしまった。替え玉と本人が鉢合わせするという、まるでコントのような事態になってしまったわけだ。

小型カメラ・集音機器……組織的な不正の疑いも

さらに驚くのはその装備だよ。李容疑者は袖口に小型カメラを隠し持ち、集音機器まで持参していた。警視庁が関係先を家宅捜索したところ、小型イヤホンも押収されたんだ。外部の人物に試験内容を伝えてカンニングを助ける目的もあったとみられている。

警視庁は「組織的な関与がある」とみて捜査を続けており、背後に不正受験を斡旋するグループが存在する可能性も浮上している。

別の替え玉事件——近畿大学での巧妙な手口

おじさん的には、同じ時期に起きた別の事件も見逃せないよ。

2026年5月19日、「個別教室のトライ」の元講師・野口瑞希容疑者(35歳)が送検された。この男がやったことがまた巧妙でね。

2025年9月、野口容疑者は自分の教え子(当時17歳)になりすまして英検2級を受験。申し込み時に自分の顔写真を登録していたため、試験当日も替え玉は見抜かれず合格してしまった。

そして同年11月、その英検のスコアを使って教え子の近畿大学入学試験に不正出願。近畿大学には「外部試験利用制度」があり、英検などの事前スコアと当日の試験成績を比較して高い方を採用する仕組みだったんだ。替え玉の英検スコアが採用され、教え子はいったん合格してしまった。

しかし発覚のきっかけは、教え子の母親が「学生証の顔写真が別人」と気づいたことだよ。野口容疑者は出願時に自分と教え子の顔を合成した写真を使っており、それがそのまま学生証にも使われていたんだ。家族が大学に申告し、合格は取り消された。

うんちくおじさんの豆知識コーナー

替え玉受験、実は歴史が長いんだよ!

「替え玉受験」という言葉、江戸時代から使われているって知ってたかい?ラーメンの替え玉とは関係なくてね(そっちは福岡・博多発祥の文化だよ)。試験の替え玉の語源は、本物のふりをして別の「玉(人)」を差し向けるという意味だ。

日本で最も有名な替え玉受験事件のひとつが、2011年に発覚した京都大学など4大学の入試問題ネット投稿事件。犯人は携帯電話で問題を撮影・投稿し、外部の協力者に解答させるという手口だった。この事件をきっかけに、試験会場での電子機器持ち込み規制が全国的に強化されたんだ。

また、中国では大規模な不正受験対策として「高考(ガオカオ)」——日本のセンター試験に相当する全国統一試験——で、2015年から顔認証システムを全会場に導入。さらに指紋認証、金属探知機による全身チェックも義務化されている。中国の高考は毎年約1300万人が受験する世界最大規模の試験で、その厳格な管理は世界でも突出しているんだよ。

そんな厳重管理の母国を持つ人間が日本で替え玉受験……皮肉な話だよね。

おじさんが掘り下げる——なぜ替え玉受験はなくならないのか?

日本の本人確認の甘さ

今回の日大事件で使われたのは偽造在留カード。英検の事件では顔の合成写真。どちらも、厳格な本人確認があれば防げたはずなんだ。

実は日本の試験業界における本人確認は、国際的に見てかなり緩い水準にある。顔写真付きの受験票と身分証を照合するだけという試験がほとんどで、バイオメトリクス(生体認証)の導入は一部の資格試験に限られているのが現状さ。

「高額報酬」が生む需要と供給

李容疑者は「報酬をもらえると言われた」と供述している。替え玉受験の相場は、難関大学であれば数十万〜数百万円とも言われているよ。受験に失敗した子を持つ裕福な家庭と、金に困った人間をSNSでマッチングさせる闇のビジネスが存在するわけだ。

今回の事件では、組織的な関与が疑われている。背後に不正受験専門のブローカーがいるとすれば、日大と近畿大の事件は氷山の一角かもしれない。

AIと顔認証技術の進化で攻防は続く

大学側も手をこまねいているわけじゃない。近年では顔認証AIを使った本人確認システムの導入が進んでいる。しかし、野口容疑者が使った「顔合成写真」は、まさにAI技術を悪用したものだよ。DeepfakeやAI画像生成の普及が、新たな不正手段を生んでいるんだ。

技術vs技術——この攻防は、試験の歴史が続く限り終わらないのかもしれないね。

まとめ——公平さを守るのは誰か

まあ、最後に聞いてくれよ。

受験というのは、多くの若者が人生をかけて挑む真剣勝負だよ。毎日何時間も勉強して、プレッシャーと戦って、それでも結果が出ないこともある。そんな世界に、金と道具と組織で割り込んでくる連中がいる——おじさんはそれが許せないんだよ。

日本の大学入試では毎年約60万人以上が試験に挑む。その公平性を守るためには、本人確認の強化、罰則の厳格化、そして試験運営側の意識改革が必要だろう。

警視庁世田谷署は今も組織の全容解明に向けて捜査中だ。李容疑者の背後に何があるのか——続報を待ちたいところだね。

「不正をしてまで合格しても、本当の意味での勝利じゃない」——おじさんに言わせれば、それが一番のうんちくかもしれないよ。