やあやあ、久しぶりじゃないか。おじさんだよ。
今日はね、おじさんがどうしても語りたくて語りたくて、もう抑えられない話があるんだ。それがね……桑田佳祐さんのことさ。
2026年の音楽シーンで、これだけ話題を呼んでいる人もなかなかいないよ。いや、ちょっと聞いてくれよ、これがまた普通じゃないんだ。
70歳にして「NEW 70’S」宣言!その大胆さよ
2026年2月26日、桑田佳祐さんはついに古希=70歳の誕生日を迎えた。古希といえば昔なら「おじいちゃん、おめでとう」で丸く収まるところだろう? ところがどっこい、桑田さんは違う。キャッチコピーがね、「NEW 70’S ここからが始まりでしょ」 だよ。
「もう70か」じゃなく「ここからが始まり」ですよ、奥さん。おじさんも思わず膝を打ったよ。
そして発表された内容がまた豪快でね、3本立てなんだ。
- ソロ約3年半ぶりの新曲「人誑し / ひとたらし」 を4月に配信、6月24日(水)にCDシングルリリース
- 全国10箇所22公演のアリーナツアー「桑田佳祐 夏祭りツアー 2026 supported by カンロ」を7月より開催
- 桑田佳祐歌詞集を講談社から今夏に発刊予定
これ全部まとめて70歳の誕生日に発表したんだから、そのエネルギーはいったいどこから来るのか。おじさんも見習いたいよ、ほんとに。
「人誑し / ひとたらし」——10年ぶりのCDシングルに込めた魂
まずは新曲の話をしようじゃないか。
タイトルの「人誑し」ってね、「人を言葉で狂わせる」 という意味の言葉で、多くの人を魅了し、惹きつけることを指すんだよ。桑田さんにとって、すべての言葉は「歌」という名の愛情表現だというわけさ。タイトルから哲学的だろう?
CDシングルとしては2017年以来、約10年ぶりというのが驚きだよ。ストリーミング全盛の令和の世に、わざわざCDシングルで出すってことの意味を考えてみてほしいんだ。
楽曲の中身もただものじゃない。高揚感を煽るビートの上に、かつてのグループサウンズを彷彿とさせるマイナーキーのギターリフが躍動する。さらに民族音楽の匂いを纏った笛やバイオリンが疾走感を煽る、リリカルで妖艶な和洋折衷のエスニックナンバーだっていうんだから、もう聴く前からワクワクが止まらないよ。
アーティスト写真とティザー映像は、日本の芸能の祖ともいうべき能楽堂で撮影。70年代の音楽に青春を焼き付けた男が、能という日本の古典芸能の聖域でアルバムをぶちかます。この組み合わせ、おじさんには痺れるねえ。
全国10都市、22公演のアリーナツアー——キャリア史上初の快挙も
ツアーの規模がまたすごいんだ。7月8日の石川・石川県産業展示館4号館を皮切りに、9月12日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナまで、2ヶ月以上かけて全国を駆け回る。
主な会場と日程をまとめると:
- 7月8〜9日:石川
- 7月14〜15日:香川(あなぶきアリーナ香川)
- 7月21〜22日:広島(広島グリーンアリーナ)
- 7月29日〜8月1日:東京(TOYOTA ARENA TOKYO) ← 3公演
- 8月7〜8日:三重(三重県営サンアリーナ)
- 8月13〜14日:熊本(グランメッセ熊本)
- 8月19〜20日:兵庫(GLION ARENA KOBE)
- 8月27〜28日:北海道(真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
- 9月2〜3日:神奈川(Kアリーナ横浜)
- 9月9〜12日:宮城(セキスイハイムスーパーアリーナ) ← 3公演
しかもだね、10箇所のうち5箇所はソロとしてもサザンオールスターズとしても初めて訪れる会場なんだって。70歳にして「初めて尽くし」のツアーを組むというのが、またかっこいいじゃないか。
さらに特筆すべきはね、2025年にサザンオールスターズとして全国ツアーをやった翌年に、ソロで大規模ツアーを開催するのはキャリア史上初だということ。普通なら「バンドツアーの翌年はソロも大変だな」と思うだろう? でも桑田さんは逆に「だから面白い」とでも言いたげにやってのける。
講談社から歌詞集も——「言葉」への圧倒的なこだわり
そしてね、今夏には桑田佳祐の歌詞集が講談社から発刊される予定なんだ。
これが実にニクいじゃないか。「人誑し」=「人を言葉で狂わせる」というタイトルの曲を出しながら、同じ夏に自分の言葉を一冊に集めた本を出す。これは単なる便乗ではなくて、50年近い音楽キャリアで積み重ねてきた「言葉」への信念の表明だろうよ。
サザンオールスターズのデビューは1978年。「勝手にシンドバッド」でデビューしてから、もう48年。「TSUNAMI」「真夏の果実」「涙のキッス」……数え切れないほどのヒット曲が世代を超えて歌い継がれているわけだからね。その歌詞を1冊にまとめるって、それだけでとんでもない財産だよ。
そういえばね、アニメ「あかね噺」とのコラボも話題になっているよ。完全生産限定盤の特典として、桑田佳祐と「あかね噺」のヒロイン・阿良川あかねが背中合わせになったアクリルスタンドが付いてくるんだ。「あかね噺」の原作・作画担当の馬上鷹将さんによる描き下ろしイラストで、『週刊少年ジャンプ』2026年18号(3月30日発売)のアナザー表紙にもなったイラストをアクリルスタンド化したものなんだって。70歳のレジェンドと少年ジャンプのアニメが手をつなぐ令和、なかなかやるじゃないか。
まとめ——「ここから」という言葉の重み
桑田佳祐さんのコメントにね、こんな言葉があったんだ。
「もう」とか「まだまだ」ではありません。むしろ、「ここから」が始まりだと思う次第であります。
おじさんに言わせれば、これが一番のうんちくだよ。70年生きてきた人間が「ここから」と言い切れるのは、過去を誇りに思いながら、まだ見ぬ景色に本気で興味があるからこそさ。
6月24日のCDシングル発売、7月からの全国ツアー、そして今夏の歌詞集。桑田佳祐のNEW 70’Sは、どうやら本気も本気の大本気みたいだよ。
まあ、おじさんも120歳まであと50年、なんていう気持ちで日々を生きていきたいもんだね。
じゃあまたな!
おじさんのうんちくコーナー:「古希」と「グループサウンズ」の話
古希って言葉はね、中国・唐の時代の詩人・杜甫の詩「曲江」にある「人生七十古来稀」という一節から来てるんだよ。「70歳まで生きる人は昔からめったにいない」という意味さ。奈良時代に日本に伝わって以来、1300年以上使われてきた言葉なんだ。
そして桑田さんの新曲が彷彿とさせるグループサウンズは、1967〜1969年ごろに日本で大爆発したエレキバンドブームのこと。タイガース、テンプターズ、スパイダースといったバンドが10代〜20代に熱狂的に支持されたんだ。桑田さんが中学生だったのはちょうどその時代。あの時代の音楽が骨の髄まで染み込んでいる男が70歳でそれを再現しているわけだから、もう「本物」以外の何物でもないよ。