やあやあ、みんな元気かい? おじさんだよ。
今日はバドミントンの話をしようじゃないか。「バドミントン?」なんて顔をしてる君、ちょっと待ってくれよ。これがなかなかどうして、めちゃくちゃ熱いスポーツでさ、世界のトッププレーヤーの試合ともなれば、目が離せないんだよ。
そしてやってくれたぞ——山口茜!
バンコクの夜、39分間の完全支配
2026年5月17日、タイのバンコクで開催されたBWFワールドツアー・タイオープン(Super500)最終日。女子シングルス決勝の舞台に、再春館製薬所所属の山口茜が登場したんだ。
相手は世界ランキング上位の中国の強豪、陳雨菲(チェン・ユーフェイ)。この二人の対戦、バドミントンファンならニヤリとするライバル関係でね、おじさんも画面にかじりついて見てたよ。
結果はどうだったかというと——第1ゲームを21-14、第2ゲームを21-18で制し、わずか39分のストレート勝利。山口茜の完勝だよ!
第1ゲームでは12-9とリードした場面から一気に6連続得点で突き放す。「ここぞ」というギアチェンジが彼女の真骨頂なんだ。第2ゲームは一度12-7と陳雨菲にリードを許す展開になったが、山口は焦らない。前後に揺さぶって14オール。そこからも攻めの姿勢を崩さず21-18で制した。
この優勝、実は2025年10月のアークティックOP(Super500)以来の上位大会制覇で、今季ワールドツアーでは初の優勝となったんだよ。
山口茜って何者?世界3冠の女王の軌跡
まあ、聞いてくれよ。山口茜について少し掘り下げると、これがまた凄い選手でさ。
2025年8月31日まで、フランス・パリで行われたバドミントン世界選手権。この舞台で山口は2大会ぶり、3度目の優勝を果たしたんだ。女子シングルスの最多優勝タイ記録であり、日本選手では初の快挙。本人も「今年、結果が出ていない中での優勝というのが、また違う価値があるのかなと思います」と、静かに、でも確かな誇りを持って語っていたよ。
ところが2024年12月末の全日本総合選手権中に右足ふくらはぎを負傷してしまう。復帰戦となった2025年3月の全英オープンでは、足への負担を抑えたスピードで戦ってベスト4。ところがこの「慎重な動き方」に体が慣れてしまったことが、次なる問題になったんだよ。
そこで山口が取り組んだのが、活動拠点の熊本で男子学生を相手にしたスピード強化練習。必然的に高いスピードを要求される練習の中で感覚を取り戻し、世界選手権では準々決勝で2連敗中だった韓悦(ハン・ユエ・中国)をストレートで撃破。決勝では陳雨菲を完勝で下し、3度目の頂点に立ったんだ。
BWFワールドツアーのランク制度、知ってるかい?
ちょっと聞いてくれよ。今回山口が制した「Super500」というランク、これが何を意味するか説明しようじゃないか。
BWF(バドミントン世界連盟)のワールドツアーは大会レベルによってランク付けされていてね:
- Super1000(最高位:全英・全仏・インドネシアOP等)
- Super750(インドOP等)
- Super500(タイOP等)← 今回はここ!
- Super300
- International Challenge / Series
Super500といえども世界のトップ選手が集う国際大会だよ。ここで陳雨菲を退けて優勝したということは、世界の強豪相手に真っ向から勝ちきったということ。しかも39分という短さは、接戦ではなく「支配した」証拠なんだよ。
女子ダブルスも熱かった!中西・岩永ペアの72分間
今回のタイオープン、山口の優勝で盛り上がった日本チームだけど、女子ダブルスでも見どころがあったんだ。
中西貴映・岩永鈴ペアが決勝に進出し、中国の新鋭・鮑驪婧(バオ・リージン、23歳)と曹梓涵(ツァオ・ズーハン、18歳)のペアと激突した。第1ゲームを21-18で先取するも、第2ゲームを21-16で落としてファイナルゲームへ突入。最終ゲームは9-4とリードを奪うものの、中国の若手ペアが猛反撃。14オールからの終盤勝負で21-19と逆転負け。72分間の大接戦の末、惜しくも準優勝となったんだ。
この曹梓涵はまだ18歳。上海宝山区出身で、今大会で一気に名を上げた選手だよ。次のライバルになるかもしれないね。
まとめ:進化を止めない女王から目が離せない!
長々と話してしまったけど、山口茜って選手の凄さ、少し伝わったかい?
怪我を乗り越え、スピードを取り戻し、2025年に世界3冠という日本初の快挙を達成。そして2026年5月のバンコクでも、世界トップと戦ってしっかり勝ちきる。年齢を重ねてもなお進化し続ける姿は、スポーツの醍醐味そのものだよ。
バドミントンって、シャトルが速くてラリーが短いからテレビで見てても何が起きてるかよくわからない、なんて人もいるかもしれない。でもね、山口茜のような選手の試合を一度ちゃんと見てごらん。前後左右に動き回りながら、一瞬で形勢を変えていく攻防——おじさん、保証するよ、ハマること間違いなしさ!
おじさんの豆知識コーナー:シャトルコックの秘密
おじさんに言わせれば、バドミントンのシャトルコックって見た目は可愛らしいけど、実はとんでもない代物なんだよ。
プロの試合でのスマッシュ速度、世界記録はなんと時速493km。2017年にマレーシアのタン・ブンヒョン選手が記録したもので、新幹線の最高速度(時速320km)をはるかに超えるスピードだよ。もちろんシャトルは空気抵抗を受けてすぐに減速するんだが、ラケットを離れた瞬間だけはそれだけの速度が出ているんだ。
そしてもう一つ。シャトルコックに使われる羽根は伝統的にガチョウの左翼の羽が16枚使われる。なぜ「左翼」かというと、羽根が一方向に均一に湾曲しているため、左翼の羽で作ると空中での回転が安定しやすいんだよ。プロの試合では1ゲームあたり数個交換することもあり、1試合で12〜20個のシャトルが使われることもざらにある。天然羽根のシャトルは1個あたり数百円するから、コストも馬鹿にならないんだよ。