やあやあ、今日も電車の話をしようじゃないか。
2026年5月19日の夕方、京急本線の神奈川駅で人身事故が発生してしまったね。神奈川新町〜上大岡駅間の上下線が運転見合わせとなり、JR線・東急線・相鉄線・横浜市営地下鉄線・りんかい線・東京モノレール・都営浅草線・横浜シーサイドラインの8路線で振替輸送が実施されたよ。帰宅ラッシュの時間帯に巻き込まれた方々は本当に大変だったはずだ。
でもね、こういう時だからこそ「京急ってどんな路線なんだろう」と改めて考えてみるのもいい機会さ。今日は京急電鉄の知られざる歴史と魅力を、おじさんがたっぷり語らせてもらうよ。
京急電鉄の基本プロフィール
正式名称は「京浜急行電鉄株式会社」。東京・品川区の泉岳寺駅(A07)を北の起点として、神奈川県の三浦半島・三崎口方面まで路線を展開する私鉄だよ。
主要路線は4つ:
- 京急本線(品川〜浦賀、56.7km)
- 京急空港線(京急蒲田〜羽田空港第1・第2ターミナル、6.5km)
- 京急逗子線(金沢八景〜逗子・葉山、6.9km)
- 京急大師線(京急川崎〜小島新田、8.5km)
全路線合計の営業キロは約87km。1日の利用者数はコロナ前のピーク(2019年度)で約113万人に達していたよ。品川・川崎・横浜・羽田・三浦半島という、神奈川〜東京の主要エリアを網羅する大動脈だ。
あの赤い車体には127年の歴史がある
まあ、聞いてくれよ。京急の歴史、実はとんでもなく古いんだよ。
前身は大師電気鉄道。1898年(明治31年)2月25日に開業した、関東地方で最初の電気鉄道のひとつだ。当初は神奈川県川崎市の大師河原〜大師(現・川崎大師)間、わずか約2kmを結ぶ小さな路線。川崎大師への参拝客を運ぶことが主な目的だったんだよ。
それが路線を少しずつ延伸していき、2025年時点で創業127年という歴史を積み重ねてきた。日本の私鉄の中でも最古参クラスの路線なんだ。
4直って何だ? 首都圏最強の直通ネットワーク
鉄道好きなら耳にしたことがある「4直(よんちょく)」。これは、京急が関わる4路線相互直通運転のことだよ。
具体的には:
- 京急本線(神奈川・東京)
- 都営浅草線(東京都内)
- 京成電鉄(東京・千葉)
- 北総鉄道(千葉)
これら4路線が泉岳寺駅と押上駅を介してつながっていて、例えば神奈川県三浦市の三崎口駅から、千葉県の成田空港(成田スカイアクセス経由)まで乗り換えなしで行けてしまうんだ。その総延長は約120kmにも及ぶよ。
おじさんに言わせれば、この「4直」の存在こそ、京急ユーザーが東京・千葉まで一本で移動できる秘密の力なんだよ。ただし、複数の鉄道会社が絡み合うゆえに、どこか一社でトラブルがあると他路線にも影響が出やすい。今日の振替輸送騒ぎも、そのネットワークの複雑さと切り離せない話だね(笑)。
羽田空港へ最速13分の快足路線
現代の京急を語るうえで外せないのが、羽田空港アクセスだよ。
1998年(平成10年)11月18日、京急空港線が羽田空港ターミナルビル直結の駅(現・羽田空港第1・第2ターミナル駅)まで延伸開業した。この延伸によって、品川駅から羽田空港まで最速約13分でアクセスできるようになったんだよ。
2019年度の京急空港線の利用者数は1日平均約15万人。コロナ禍での落ち込みを経て、インバウンド需要の回復とともに再び旺盛な利用が戻ってきているよ。東京モノレールと首都圏の羽田アクセスを二分する重要路線だ。
おじさんの豆知識コーナー:品川〜羽田、世界の空港アクセスと比べると
品川駅から羽田空港まで最速約13分というのは、世界的に見ても優秀な部類なんだよ。
たとえば、ロンドンのヒースロー・エクスプレスはパディントン駅から約15分。パリのRER Bはシャルル・ド・ゴール空港まで北駅から約35分かかる。ニューヨークのJFKはマンハッタン中心部から地下鉄Aトレインで約60分、エアトレイン乗り継ぎでも約50分だ。
品川駅が「厳密な都心」かどうかという議論はさておき、主要ターミナル駅から空港まで10分台というのは相当なアドバンテージだよ。それを実現したのが1898年創業の老舗・京急電鉄だというのが、なんとも歴史の妙趣じゃないか。
今日の事故現場「神奈川駅」ってどこにある?
ところで、今日の事故が起きた「神奈川駅」、ご存じかな?
京急本線のKK36番、横浜駅(KK37)のひとつ手前にある小さな駅だよ。1904年(明治37年)開業の歴史ある駅で、乗降客数は1日約1,500人程度とこぢんまりしている。しかし神奈川新町〜横浜間の中間に位置するため、ここで発生した事故が神奈川新町〜上大岡という広い区間に影響したんだね。
「神奈川」という駅名がついているのに「神奈川駅」はあまり有名じゃない。むしろ「横浜市神奈川区」の玄関口として目立っているのは横浜駅の方だからね。駅名と実際の存在感のギャップが面白い駅のひとつだよ。
まとめ:赤い電車の127年を噛みしめながら
やあやあ、いかがだったかい?
1898年に川崎の参拝路線として生まれた大師電気鉄道が、127年の歴史を経て、東京〜千葉を跨ぐ4直ネットワークの一翼を担い、羽田空港アクセスの要となった。それが現在の京急電鉄なんだよ。
今日の運転見合わせで困った方も多かっただろうが、それだけ多くの人の暮らしに深く根を張った路線だということでもある。8路線が振替輸送に動いたという事実が、京急の社会インフラとしての重さを物語っているさ。
次に京急の赤い車体を見かけたら、「あ、127年の歴史がある電車だな」なんて思い出してくれると、おじさんとしては嬉しいよ。またいつでも遊びに来てくれよ!
おじさんの豆知識コーナー:あの赤は「スカーレット」という独特の色
京急の車体色といえば鮮やかな赤だろう? 実はこの赤、「スカーレット」と呼ばれる特別な色なんだよ。
現在の赤い塗装が定着したのは1959年(昭和34年)ごろのこと。それ以前はクリーム色ベースの塗装が使われていた時代もあったんだ。1959年に赤ベース塗装に統一されてから、「京急といえば赤」のイメージが定着したわけさ。
面白いのは、このスカーレット一色の車体は関東大手私鉄では非常に珍しいということ。東急はシルバーに赤帯、小田急はロイヤルブルーとシルバー、西武はイエロー……と、京急の「全面赤」はかなりの個性派なんだよ。それだけに、遠くからでもひと目でわかる存在感があるってわけさ。