やあやあ、今日はおじさんがとっておきの話をしてあげようじゃないか。

ラーメン好きなら心のどこかに刻まれているはずの、あの伝説の店が帰ってくるという話だよ。「なんでんかんでん」——このちょっと変わった名前の店が、また東京の食シーンをかき回しそうだぞ。

1987年、環七を制した博多の波

「なんでんかんでん」は川原ひろしさんが1987年に東京・環状七号線(環七)沿いに創業した博多豚骨ラーメン専門店だよ。

今でこそ東京で豚骨ラーメンは当たり前の存在だけど、1980年代後半の東京では博多スタイルの濃厚な豚骨スープなんてほとんど馴染みがなかったんだ。川原さんはそこに目をつけて、本場の味をドドーンと首都圏に持ち込んだわけさ。

その結果は凄まじかった。行列・違法駐車・騒音・悪臭が社会問題に発展するほどの大ブレイク。近隣住民から苦情が殺到し、テレビや新聞でも大きく取り上げられた。一軒のラーメン屋が社会現象を起こしてしまったんだから、大したものだよ。

東京に博多豚骨ラーメンというジャンルを根付かせた立役者と言えば、その筆頭が「なんでんかんでん」だろう。

「環七ラーメン戦争」という熱き時代

おじさんに言わせれば、この時代のラーメン文化の勢いは今とは比べ物にならなかったよ。

1990年代の環七では、「なんでんかんでん」を中心に有名ラーメン店の熾烈な競争——後に「環七ラーメン戦争」と呼ばれる現象——が起きていた。ラーメンマニアたちが深夜に環七を車で走り回り、店から店へとはしごをする光景が日常化していたんだ。

  • 「なんでんかんでん」が博多豚骨で火付け役に
  • 周辺に次々と有名ラーメン店が出店
  • 路上駐車・騒音で地域住民との摩擦が多発
  • ラーメン特集がテレビ・雑誌で組まれる社会現象に

この「環七ラーメン戦争」が東京のラーメン文化の多様化を加速させたのは間違いない。一杯の豚骨ラーメンが、首都圏の食文化そのものを変えてしまったんだよ。

知られざる「なんでんかんでん」の知的財産

特許取得した「プリント海苔」

「なんでんかんでん」の名物のひとつが、デンプンを使って文字や絵を印刷した海苔だった。これ、実は特許を取得していたんだよ!ラーメンの海苔にプリントするという発想そのものが特許になっていたとは、おじさんも最初に聞いたときは驚いたよ。近年の店舗ではこのプリント海苔は使われなくなっていたようだけどね。

登録商標「こなおとし」

もうひとつ面白いのが、麺の硬さを表す「こなおとし」という言葉。豚骨ラーメンでは麺の硬さを「バリカタ(非常に硬い)」「カタ」「普通」「やわ」などで指定するのが一般的だけど、「こなおとし」は粉を落とす程度のごく硬い状態を指す言葉で、なんでんかんでんの登録商標になっているんだ。ラーメン屋が麺の硬さの呼び名を商標登録するなんて、なかなか聞かない話だろう?

おじさんの豆知識コーナー:「マネーの虎」と川原ひろし

川原ひろしさんの名前で思い当たる人も多いはずだよ。そう、2001年から2004年にかけてNTV系で放送された人気番組「マネーの虎」に「虎」として出演していた、あの人物だ。

この番組は、起業や事業拡大を目指す挑戦者が「虎」と呼ばれる成功した実業家たちの前でプレゼンし、リアルタイムで出資を決める緊張のフォーマット。川原さんはラーメン業界の成功者として圧倒的な存在感を放ち、「ラーメン界の虎」として視聴者に強烈な印象を残した。

番組内での川原さんの言動は今もネット上で語り継がれており、「なんでんかんでん」というブランドと川原さんのカリスマ性は、この番組を通して全国規模で知れ渡ったと言えるさ。

閉店から復活へ——川原社長の新たな挑戦

2024年11月29日、最後の店舗だった新宿西口店(東京都新宿区西新宿7-9-15)がついに閉店した。カウンター8席というこじんまりとした店で、豚骨ラーメン900円・替玉100円という価格で営業を続けていた。閉店前には「平日に替玉を7杯食べるとどんぶりがもらえる」という限定イベントを実施し、ファンたちがなんでんかんでん最後の一杯を味わいにやってきたよ。

そして——ここが今回のメインの話だ——川原ひろし社長が「なんでんかんでん」の復活を宣言したんだ!FRIDAYデジタルをはじめとした複数のメディアが報じており、川原さん自身が「なんでんかんでんをもう一度やりたい」という強い意欲を見せているという。

1987年の創業からおよそ37年間にわたって東京の豚骨ラーメン文化を支えてきた川原さんが、また新たなページを刻もうとしている。具体的な店舗の場所や開業時期はまだ公表されていないが、「ラーメン界の虎」はまだ牙を収める気がないようだぞ。

まとめ:一杯の豚骨に詰まった37年のドラマ

ちょっと聞いてくれよ。「なんでんかんでん」の話をしてきたけど、一軒のラーメン屋がここまで多くの歴史を作れるものなんだなと、おじさんはしみじみ思うよ。

環七での創業、社会問題にまでなった大行列、プリント海苔の特許取得、「こなおとし」の商標登録、「マネーの虎」でのスター出演——そして2024年の閉店から2026年の復活宣言まで、豚骨ラーメン一杯の向こうに、こんなに濃厚なドラマが詰まっていたんだ。

復活したら、ぜひ一度食べに行ってほしいよ。バリカタの細麺とほどよいとろみの豚骨スープを味わいながら、この37年の歴史に思いを馳せてみてはどうだろうか。おじさんも必ず食べに行くからね。