やあやあ、今日はちょっと聞いてくれよ。中日ドラゴンズの永遠のエース、川上憲伸の話をしようじゃないか。

最近、中日スポーツの「川上憲伸の目」というコラムで、中日の外野手が犯した「記録に残らないミス」について「いまのはちょっと…」と思わず絶句し、「優勝争いするチームにこういうプレーはない」とバッサリ切り捨てたことが話題になっているよ。現役を引退して約10年が経つ今も、その眼光は全然鈍っていないわけさ。

徳島の天才、ドラフト1位で中日へ

川上憲伸は1975年6月22日、徳島県生まれ。徳島商業高校で甲子園にも出場し、明治大学を経て1997年のドラフトで中日ドラゴンズから1位指名を受けた。そしてルーキーイヤーの1998年、26試合に登板して14勝6敗、防御率2.57、124奪三振という堂々たる成績でセ・リーグの新人王を獲得したんだよ。

普通、プロ1年目でこんな成績を残せるやつはそうそういない。それだけ川上憲伸というピッチャーは規格外の存在だったわけさ。

2002年8月1日——東京ドームで刻んだ歴史

川上憲伸の投手キャリアで外せない瞬間といえば、2002年8月1日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)だ。

この日、川上は9回を投げ切ってノーヒットノーランを達成。NPB史上70人目という偉業を成し遂げた。速球とカーブに加え、習得したカットボールを駆使しての快投だったよ。この年の成績は27試合で12勝6敗、防御率2.35、149奪三振。まさに球界トップクラスの成績だった。

2004年——全タイトルを総なめにした最強の年

川上憲伸が最も輝いたのは間違いなく2004年だ。この年は27試合に登板して17勝7敗、防御率3.32、176奪三振を記録し、チームのセ・リーグ優勝に貢献。最多勝・最多奪三振・最優秀投手・ベストナイン・ゴールデングラブ賞・最優秀バッテリー賞(捕手:谷繁元信)、そして沢村賞とMVPをW受賞するという完璧な一年を送ったんだ。

沢村賞というのはプロ野球の先発投手に与えられる最高の栄誉のこと。その年を象徴するエースだけが手にできる称号だよ。

うんちくおじさんの豆知識コーナー

まあ、聞いてくれよ。川上憲伸は「月間MVP」をセ・リーグ史上最多の8回も受賞しているんだよ。1998年7月・2002年8月・2003年4月・2004年5月と8月・2005年7月・2006年5月・2008年6月——これは今も破られていない大記録さ。

さらに、2004年と2006年の最優秀バッテリー賞はどちらも捕手の谷繁元信とのコンビで受賞している。投手と捕手がこれほど阿吽の呼吸で機能し続けたペアというのは、プロ野球史上でも珍しいんだよ。

2006年も17勝!そしてメジャーへの挑戦

2006年も川上は29試合に登板して17勝7敗、194奪三振をマーク。最多勝・最高勝率・最多奪三振・最優秀投手・ベストナイン・ゴールデングラブ賞を受賞した。2004年に続いて再びリーグ優勝にも貢献した最強の年だったよ。

そして2009年、川上はMLBのアトランタ・ブレーブスと契約しメジャーリーグへ挑戦。2009年から2010年にかけてMLB通算22勝を記録し、メジャーの先発ローテーションを堂々と務めた。NPB通算成績は275試合登板・117勝76敗1セーブ・防御率3.24。日米合わせてこれだけの数字を残した投手は、そう簡単には出てこないよ。

2012年に中日に復帰し、2015年に退団。2017年3月に正式引退を発表した。

解説者としても「燃えるエース」は健在

現在は中部日本放送やテレビ朝日「報道ステーション」で野球解説を務め、中日スポーツの「川上憲伸の目」でも評論活動を続けている。2020年5月にはYouTubeチャンネルも開設して野球ファンとの距離を縮めているよ。

今回の外野手へのコメント「優勝争いするチームにこういうプレーはない」というのは、叱責ではなく「中日に本気で優勝してほしい」という愛情の裏返しだとおじさんは思う。現役時代に2004年・2006年と2度のリーグ優勝を経験した川上だからこそ、「優勝するチームの基準」がどこにあるかをよく知っているんだよ。

ちなみに、その中日では今季ドラフト1位の中西聖輝が阪神戦でプロ初勝利を挙げ7対3で快勝。中西の母・典子さんも「大人になったなあとグッとくるものがありました」と喜びのメッセージを寄せた。川上自身もドラフト1位でルーキー年から14勝を挙げた男。新しい龍がまた羽ばたこうとしているわけさ。

まとめ

NPB通算117勝、沢村賞・MVP・月間MVP8回(セ・リーグ史上最多)——これだけの実績を持つ川上憲伸だからこそ、その一言一言に重みがある。現役時代は「燃えるエース」として中日を引っ張り、引退後も辛口だが愛情ある眼でドラゴンズを見守り続けている。

野球を見るとき、川上憲伸の解説や評論に耳を傾けてみてくれよ。きっと野球の見方が変わるはずだよ。